概要
『ドワルダー軍』の新たな将軍として据えられた『魔界シバラク』に与えられた専用『角魔神』。容姿から『新星戦神丸』の悪堕ちVer.と見られがちだが、歴とした新造機体である。
本来は『救世主ワタル』を洗脳し味方に付ける見積もりで専用の角魔神『暗黒龍星丸』(仮)を見据え開発されていたが、不確定要素が重なったアクシデントにより操縦者が『シバラク』に変更され今まで以上に作業がキツくなり開発スタッフの逃亡や、ストライキを引き起こしてロールアウトが大幅に遅れに遅れた経緯を持つ。(そういった経緯か造形や全体的なバランスは戦神丸よりも龍星丸に近く当時のコロコロコミックで掲載されたジオラマ写真の改造例も龍星丸がベース。)『シュテンカク』、『黒龍角』と続く角魔神の系譜である為に、この機体にも『サンドバックシステム』が備えられる。コクピットはベース機に準えてるものの、操縦者の心情と同じく歪な雰囲気を醸し出す。
召喚方法も『戦神丸』と同様に旧式の電話番号方式で呼び出されるが、疾風の如き早さで瞬く間に現れ「早い…戦神丸とは偉い違いだ…」と『魔界シバラク』当人も驚いていた。
基本的な戦闘方法は『戦神丸』に準じているが、武器である二本の刀は両腕内部に納められ、背部に備えられたスクリュー状の錨を分離させ、相手の動きを封じ仕留める攻撃に趣旨代え。
本領を発揮できなかったとは言え『新星邪虎丸』『夏鬼丸』を物ともせず翻弄させるも、自身の錨を逆用されたが、ワタルの「師を倒す非情の覚悟」が足らずに初戦は撤退したものの、『聖地アソウカ』での決戦では『ヒミコ』に刃を振り下ろす直前、その危機から神掛かった力で拘束を振り解いた『龍星丸』の特攻で呆気なく倒される。
OP以外は登場したのが劇中終盤で、出撃した回数もたった2回しかない。
『七魂』にて、『ドバズダー』の魔界力で『ガッタイダー』と共に再生体として登場するも、全身が寄り闇色となり、基となった操縦者操る『戦神丸』と死闘を演じるも、強烈なダメージを与えた後は役目を終えて消滅する。
放送当時は『プラクション』としての商品化は『パロ伝』以外はSDガンダムブームによる人気衰退期と重なり世に出されなかったが、30年の時を経て『ネクスエッジスタイル』、食玩の『魔神物語2』にて念願の立体化を果たす。