概要
1981年に発行された『パロディ・マンガ大全集』というアンソロジーに掲載された日野日出志の漫画。タイトル・キャラのビジュアルから察する通り、あの国民的マンガのパロディである。
ホラー漫画界の重鎮である日野日出志が描くということでただのパロディーに終わるはずがなく
- 扉絵でシャイアンの生首を血走った目で抑えつける銅鑼衛門、それを障子の隙間から眺めているのぶた
- シャイアンの顔の絵に鉛筆をぶっ刺すのぶた、それを止めようとしない銅鑼衛門
- むしろそれを見た銅鑼衛門は『ミニ地獄マシン』という道具を出し、「未来ではこれを使って復讐するのがすごく流行っている」とのぶたをけしかける
- のぶたはシャイアンとソネ夫をミニ地獄へ落とし、復讐の限りを果たす
というお茶の間のよい子涙目な展開の作品である。
ただ、のぶたたちがミニ地獄のローンを払えないということで自らもミニ地獄に送られて拷問を受けるなど、原作のように調子に乗った結果しっぺ返しを食うという点で、オチをしっかり踏襲した作品である。
権利的な問題、掲載誌がマイナーすぎた事などから復刊は不可能と思われる。国会図書館への蔵書も確認できていない。