ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

概要

1931年、文藝春秋発行の「文藝春秋オール讀物号」創刊号に銭形平次を主人公にした「金色の処女」が掲載された。これが『銭形平次捕物控』の第1作目となり、以降第二次世界大戦を挟んで1957年までの26年間、長編・短編あわせて383編が発表された。


テレビドラマや映画にもなっており、その際タイトルも『銭形平次』となることが多い。

ちなみに投げた銭は自分や仲間たちが拾って回収している(公式設定)。


ドラマ版に関してはこちらを参照


「健全さ」を目指した時代劇

それまでの時代劇と言えば、男性の支持者を増やすために無作為に濡れ場を用意したり、ヒロインが裸に剥かれたりと、いわゆる官能小説にも負けないくらいエロ要素をふんだんに盛り込んだ作品であった。

同時に殺陣シーンも凄惨でリアリティーを追求した血生臭い描写に傾倒し、任侠ドラマさながらに過激な刃傷沙汰が展開された。

そういう点を踏まえて、時代劇は大人ためのエンターテイメント作品となっていた。

しかし著者である野村胡堂は、まだ小学生だった息子にもっと時代劇に親しんでもらいたいと考えた矢先に「時代劇≒お色気と血飛沫」の図式にぶつかり、大いに悩むことになる。


その結論として、「主人公を妻帯者にする」「主人公を分かりやすい正義の味方として堅物な存在にしておく」「主人公は刀を持てない町人にする」「岡っ引きによる推理小説要素を混ぜ込んでチャンバラと濡れ場以外の見せ場を設ける」という制約を課し、苦心の末に銭形平次を生み出すに至った。

この努力により、時代劇小説は「艶やかな描写を挟む大人の読み物」から「青少年でも楽しめる娯楽作品」になり得ることを証明し、さらに時代劇とお色気の密接な関係を分断することで、より時代劇が扱えるジャンルそのものの幅を大きく広げることに繋がった。


外部リンク

銭形平次 捕物控 - Wikipedia


関連項目

江戸時代 時代劇 警察

岡っ引 十手 推理小説

関連記事

親記事

野村胡堂 のむらこどう

子記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 132

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました