概要
アプリあんさんぶるスターズ!のキャラクター、佐賀美陣×椚章臣のカップリング。
学生時代の先輩と後輩の関係であり、現在は同僚。
陣が一方的にではあるが、章臣の事をあきやんと呼んでいる。
これは学生時代に陣がつけた渾名だそう。
プロフィール
名前 | 佐賀美陣 | 椚章臣 |
---|---|---|
身長 | 178cm | 178cm |
体重 | 65kg | 64kg |
血液型 | A型 | A型 |
誕生日 | 12/11 | 2/25 |
年齢 | 30歳→31歳 | 28歳→29歳 |
お互いの呼び方 | 椚くん→あきやん・椚先生 | 佐賀美先輩→陣・佐賀美先生 |
趣味 | 昼寝・お酒 | 音読 |
特技 | テーピング | 歌 |
好物 | コーンスープ | ボンゴレビアンコ |
家族構成 | 両親・兄 | 両親 |
「!」ストーリー
※おおまかなネタバレを含みます。
懐古*嘘つきたちの偶像
2016年4月1日のエイプリルフール限定開催のイベントである。現在はあんさんぶるスターズ!!Basic内「!」佐賀美陣アイドルストーリーより読むことが出来る。
- 馬鹿話「嘘つきたちの偶像/第1話」
過去、12年前夢ノ咲学院。
高校生の章臣が、同じく高校生の陣に対し熱心に話しかけているところからこのストーリーは始まる。
陣は自分に熱心に話しかけてくる章臣を見て、懐いてくれてるのにフレンドリーに接することが出来ていないので、渾名でもつけた方がいいのかと問いかける。すると、章臣は自分の渾名候補リストを作って陣に提出しようとした。この他にも答えた言葉を正面から受け取る章臣に陣が面倒くさがる様子を見ることが出来る。
それから章臣から陣のSS出場が決まったという話や、それに対する章臣の陣への期待の言葉を聞くも、浮かない顔をする陣。ここで初めて「あきやん」という渾名で呼び、煙草を持っていないかと章臣に聞き、話を変える。当然真面目な章臣は驚き、先程までの陣に心酔した様子とは一転し「駄目ですよ煙草はっ」「週刊誌にでもスッパ抜かれたらお終いですよ、どうかしてます!」等の咎める発言をした。
この頃から陣は『スーパーアイドル』に対し疑問を抱いており、過度な神聖視に疲れていることが感じられる。
「おまえは結構良いやつだから俺みたいになってほしくないんだけどな」
- 馬鹿話「嘘つきたちの偶像/第2話」
芸能界への不満を思い浮かべながら校内を歩く陣。練習室に明かりがついているのを見つけ、近寄るとそこにいるのは必死に練習する章臣の姿だった。章臣は話しかける陣の声も聞こえないほど集中していたが、途中でふらつき、それを心配した陣の声で陣が見ていたことに気づく。
「うん。挨拶とかいいから、レッスンつづけてくれ。いや、ちょっと待て……。おまえ、顔を見せてみろ」
「な、何ですかっ?キスですかっ?やめてください、男どうしで!」
体調の話から、陣の実家である病院の話になり、章臣が実家が病院であるのに何故アイドルを目指したのか問うと、そこに入院していたお姉さんがきっかけでアイドルを目指したことを話した。
- 馬鹿話「嘘つきたちの偶像/第三話」
陣が体調が悪そうな章臣を家まで送ろうとすると、章臣は家が遠方で帰りが遅くなる時はカプセルホテルに宿泊していることを話す。それを心配した陣は、章臣を自分の家に泊めることにした。
「それなら俺んちにこいよ、近所だから。荷物はこれだな、上着だけ羽織っとけよ。行くぞ〜、あきやん?」
「そんな、勝手な……?というか、佐賀美先輩のお手を煩わせるわけにはっ!」
移動途中、章臣に必死に頑張っている理由を聞くと、章臣はモデルをやっていたことで馬鹿にしてくる人たちを見返し、本気でアイドルとして輝きたく努力しているという心情を吐露した。
「がんばろうな、あきやん。おまえが追いついてくるまでは、俺も踏ん張って戦っとくから。」
「天国まで届くぐらいの、輝きを放ってみせるから。」
「これは嘘じゃない」
- 馬鹿話「嘘つきたちの偶像/エピローグ①」
「『これは嘘じゃない』、な〜んて……。偉そうに、言っていたくせに」
時系列は現代に戻り、夢ノ咲学院保健室内。
校内で飲酒していた陣を叱る章臣。叱ってはいるものの、章臣が「陣」と名前呼びをしている等、仲の良さが見られる。
転校生に昔話を聞いてもらっていた陣が取り出したのは、昔の女装した陣の写真だった。
夜中まで練習する章臣を早く帰らせるため、女性の幽霊のふりをして脅かそうとすると、章臣が陣のその姿を見て惚れてしまったことを楽しそうに話す。それに対し章臣は
「転校生さん?ちがうんですよ?私、当時は本当に初心で!」
「女性とはあまり喋ったことがなくてっ、だから騙されたんです!弄ばれたんです、このオッサンに!」
と慌てて弁明した。
- 馬鹿話「嘘つきたちの偶像/エピローグ②」
他人を踏み台にする『スーパーアイドル』としての立場に苦しみ、擦り減ってきた陣。かわいく思っている後輩であり、必死に努力している章臣に座を譲りたかったものの、章臣が芸能界から睨まれており、譲るどころか潰されかけていた。そんな章臣を守ったのが陣であった。陣が女装をしたのも、「章臣が某有名女優と密会している」という内容の記事が出回っている頃で、それ以外でも事ある毎に相棒のように扱ってくれたと章臣は語る。
「楽しかったな〜、ふたりで腐敗しまくりの芸能界と取っ組みあってさ」
「まぁ、もう昔話だけど。今はくたびれたオッサンでも、俺らにも青春はあったってことで♪」
「私はまだ若いです〜、さすがに青春したいとは思いませんけど」
「せめて、いま青春の只中にいる子供たちを守りましょう。あのころ、陣が私を守ってくれたように」
懐古*センチメンタルライアーズ
2017年エイプリルフール限定開催のイベント。上記と同じく、「!」佐賀美陣アイドルストーリーより読むことが出来る。
- 偽証罪「通行止めの天国/第一話」
夢ノ咲学院の保健室にて、仕事疲れで居眠りしてしまっていた陣のもとに日誌を届けに来た転校生。
そこへ、“頼まれもの”を持ってきたという章臣が合流する。
「もっと自分を大事にしなさいよ」
「あんまり気軽に頼みごとをしないでくださいね、佐賀美先生」
睡眠不足気味の転校生のついでに、だらしのない陣の心配と小言を口にする章臣に対して陣は、
「お小言は勘弁……。おまえ昔っから口喧しいなぁ、お母さんか?」
「あるいは俺のお嫁さんか? 佐賀美章臣って、『み』がつづいて語呂が悪くないか?」
と発言をしており、ここでは自分に頓着がなくだらしない陣と、まるで母親やお嫁さんのように甲斐甲斐しい章臣という日頃の2人の関係性が描かれている。
- 偽証罪「通行止めの天国/第二話」
過去、佐賀美陣の全盛期時代。
事務所からの指示により、亡くなってしまった兄の話題でCDを売り出す自分自身の在り方に、心の内で葛藤していた陣。
自分のなりたかったアイドルの姿、『スーパーアイドル佐賀美陣』という偶像に疑問を抱き、ステージ上で悩んでいた陣に、当時の後輩だった章臣が語りかける。
「がんばれよ、未来のスーパーアイドル……椚章臣くん♪」
「……私など。あなたが最後のスーパーアイドルですよ、佐賀美陣」
章臣にいつもの調子で軽い返答をする陣だったが、対して章臣は自分はそんな器ではないと曇った様子を見せる。
「けれど、せめて寄り添いたかった。あなたとともに歌い踊りたかった、そのために焼き尽くされてもよかったのに」
「ごめんなさい、さんざん構って、練習に付きあって、応援してくれたのに……。私は、あなたみたいなスーパーアイドルにはなれません」
「あなたみたいなアイドルになってみせるって……。若気の至りで、恥ずかしげもなく何度も言っていたのに」
かつての章臣は、まるで太陽のような『スーパーアイドル佐賀美陣』の孤独に寄り添うため、肩を並べることを志していた。
- 偽証罪「通行止めの天国/第三話」
真夜中のレッスン室、自主レッスンに励む章臣のもとに、仕事帰りの陣が現れる。
多忙さに疲労を見せた陣だが、章臣の変わらない様子に「安心する」と告げる。
憧れと現実のギャップに沈む章臣と、ファンを騙すような商法のアイドルである自身を詐欺師だと自嘲する陣。
しかし、陣は時代が変わりゆく今、アイドルは自分たちが夢見たキラキラ輝く存在になることを夢に見続けていることを語った。
「今は、俺が男性アイドル業界をひとりで支えてるから」
「俺が折れたら、終わる。いつか訪れるかもしれない幸せな未来が、消える。だから、俺は意地でも踏ん張りつづけるよ」
章臣にはそれを強制しないと言う陣だったが、章臣はそんな陣の戦いに付き合うと答える。
「お付き合いしますよ、佐賀美先輩。私などがお側にいても、あまり役には立たないでしょうけど」
「いやぁ、おまえにはずいぶん救われてるけどな。俺はずっとソロだからさ、肩を並べて戦場に立ってくれるやつって新鮮だし嬉しいんだ」
「今後もよろしくな、あきやん。困ったことがあったら相談しろよ、愚痴くらい聞くからさ」
「ううん……ずうっと、仲良しの友達でいような」
スーパーアイドルである陣に引け目を感じながらも、誰よりアイドルに想いを馳せる陣に寄り添う章臣。
そして、それに救われていた陣の“普通の”高校生のような言葉。
まさに、2人の間にある特別な感情と関係性がうかがえるやり取りである。
- 偽証罪「通行止めの天国/第四話」
そして時系列は現代に戻る。
陣に届いた謎のビデオテープの中身は、陣の全盛期のライブを隠し撮りしたものだった。
かつての陣の人気っぷりは凄まじく、この手のことは珍しくなかったらしい。
「あなた、歯ブラシとかまで売買されてたの知ってます?」
「知らないけど、何でおまえがそんなことを知ってるのかが気になる」
「私、あなたの熱心なファンでしたからね」