CV:中井和哉
人物像
地球連合の軍人。階級は大尉。
15年前のヴァース帝国による種子島襲撃を生き残った兵士の一人。
前大戦の後にカタフラクト操縦士に転向し界塚伊奈帆らが通う芦原高校で軍事教練の教官を務めるが、勤務中であっても飲酒し、軍の姿勢に辟易する態度を見せる。
普段こそ不真面目な態度を表に見せるが、有事の際には民間人の保護を最優先し、軍籍で無いにもかかわらず戦いに身を置く事を決意した伊奈帆達を心配するなど、軍人としての立ち振舞は模範的。
その姿勢から、部下である界塚ユキからは「本当は立派な軍人」であると信頼を置かれている。
15年前の戦争では戦車兵として親友のジョン・ヒュームレイらと共に種子島に襲来したヴァース帝国のカタフラクト「デューカリオン」と交戦するが、その圧倒的性能の前に部隊は全滅、その際、戦車内に取り残され生きながらにその身を焼かれるヒュームレイを介錯した事から、以降深いトラウマを抱える。
種子島での戦闘後、彼が軍に提出した交戦記録報告書は俗に「種子島レポート」と呼ばれるが、そこに記されていた敵カタフラクトの性能があまりにも現実離れしていた事と、戦闘が行われた物的証拠もヘブンズフォールの被害で消滅してしまった事から、彼の報告書と共に火星による種子島襲撃の事実は(実際にはデューカリオン鹵獲とそのアルドノアを用いた飛行戦艦の建造を秘匿する目的で)軍の上層部に握りつ潰され、彼自身も戦友を見殺しにして一人生き残った卑怯者として好奇の目で見られるようになる。
それから15年の月日が流れ、カタフラクト操縦士として再び火星陣営のカタフラクト「ニロケラス」と相対するが、部隊はユキと自らを除き全滅。自身もまたニロケラスとの敗北を銃爪にPTSDを発症。以降カタフラクトに乗る事ができなくなったまま、一行と共に地球連合軍本部ノヴォスタリスクへの旅路につく。
道中、自身が身を寄せる事になった強襲揚陸艦「わだつみ」の艦長ダルザナ・マグバレッジが自らが手をかけた親友の妹であると知り苦悩する事になるが、主治医である耶賀頼蒼真による治療の甲斐もあり、その後PTSDを克服。一年後には再びカタフラクトの操縦桿を握り戦地へ赴くようになる。
トラウマの原因となった記憶に関しては耶賀頼曰く無自覚の内に彼の戦う理由へ変化したと言われており、窮地に陥った彼を奮い立たせるなど、結果として彼が軍人として戦う為の力となるが、本人は「古傷を思い出したくない」という理由でデューカリオンと共に宇宙へは上がらず、ユキと共に地上に残留し伊奈帆達とは別行動を取っていた。
関連項目
ジャミル・ニート:こちらも本編より15年前に起こった、宇宙に移民した人類の軍隊との戦争をきっかけに、コックピット恐怖症というPTSDからきている病を患ってしまっている。