顔パンツ
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かおぱんつ
顔パンツとは、「人前でマスクを外すのが恥ずかしい」という意味で、マスクを下着に例えた表現のこと。
顔パンツとは、マスクのことである。
新型コロナウイルスの流行以来、感染対策としてマスクの着用が当たり前となった昨今だが、その一方でコロナ禍に関係なくマスクを外して素顔を晒すことに抵抗を覚える若者が増えており、「マスクを外すことは下着を脱ぐのと同じ」という考えから顔パンツという言葉が生まれた。
言葉の発祥は、2020年に日本医科大学特任教授の北村義浩氏が感染対策として「マスクはパンツだ。人前で取るな」と発言したのが初だと思われるが、その後徐々に「顔パンツ」という言葉でネットを中心に広まるようになった。
なお、「マスクを着用している一般人を侮辱するための蔑称」という解釈は誤りであるが、2022年10月にNHK@首都圏公式Twitterアカウントが、「顔パンツ」という言葉を用いてマスクを外すのにためらいがある人を募集した際に、「感染予防のためにマスクを着用している人を茶化している」との批判が殺到したため、該当ツイートは削除された。誤解を招きがちなので、安易に使用しないほうが良いのかもしれない。
また、顎マスクや鼻出しマスクのように、正しくマスク着用していない人も、顔パンツと言われてもおかしくないだろう。
なお、困ったことに現在でもSNSでは誤用の意味で「顔パンツ」を使う者が後をたたない。
あと、顔にパンツを被るという意味でもない。
2022年には新語・流行語大賞にノミネートされた。