登場人物
- ブレード
悪能力者組織ヘルゴーストと戦う正義の能力者。能力は左手で炎右手で氷を操る「炎と氷両方(ファイヤーアンドアイス)」
- アクセル
ちょい悪能力者の一人。32歳。おしゃれに気を使わない上に風呂にも入らない不潔人間。時々思いついたようにパンストを履くことからおしゃれ能力者ではないかという声も上がったが、それは恥ずかしい趣味だと発覚しその説は一瞬で消えた。彼の身に起こることは後述。能力は両耳から炎を出す「耳毛のような炎(ファ・イヤー)」
- ハギワラ
能力者の一人。度々女性下着売場でうろうろしているを目撃されるが顔に印象的なイボがあったためイボ能力者と呼ばれていた。能力は濡れた雑巾を水分0%になるまで絞れる「雑巾限定握力(ゴッドハンド)」
- ケネディ
能力者の一人。39歳。通りすがりの女性にセクハラ発言をする癖があるが、参加したお見合いパーティーの司会の人など顔見知り程度の人間にもお中元を贈るためお中元能力者と呼ばれていた。しかし変態能力者という呼称が誕生したため自分もそうではないかと思い詰めてしまう。時には自分の能力に助けられながらも最終的に首にある小さなイボのおかげで変態と呼ばれずに済んだ。能力はちょっとしたことで人間として一皮むける「昨日の自分にさようなら(グッバイイエスタデイ)」
能力者の分類
- 能力者
正義の能力者達と一般の能力者達の呼称。正義の能力者は悪能力者と対になる存在であるが、一般の能力者も良い行いをすることがあり両者の境界が曖昧なのでまとめてただの「能力者」と呼ばれている。
- 悪能力者
能力を悪用する者達の呼称
- ちょい悪能力者
悪と断言する程でもないが一般の能力者に含むには悪いという曖昧な立ち位置にある能力者達の呼称。世界能力者協会の長年にわたる議論の末生まれた。
- おしゃれ能力者
おしゃれに気を使う能力者達の呼称。言葉の響きにおしゃれでかっこいい印象が含まれるためちょい悪能力者という呼称を認めていない。なので劇中では「セクハラ発言は変態以前に人として悪いことだから自分はちょい悪能力者である」と主張するケネディをよってたかって変態能力者だと非難するもイボ能力者ということで納得した。
- 変態能力者
恥ずかしい趣味を持った能力者の呼称。劇中ではアクセルが第一号に選ばれた。
- イボ能力者
身体にイボがある能力者達の呼称
- お中元能力者
希薄な関係の人間にもお中元を贈る能力者達の呼称
アクセルの災難と末路
能力者協会によって槍玉に上げられたアクセル。一時は彼のみ「不潔能力者」と呼ぶという話も出ていた。一瞬だけ出たおしゃれ能力者説が否定されたアクセルに追い打ちをかけたのは変態能力者という呼称の誕生である。そしてアクセルは変態能力者の第一号に選ばれてしまう。
これに激高したアクセルは「耳毛のような炎」を発動しつつ身体を回転する大技「火車(かしゃ)」を発動。溢れた涙は誰にも見られることなく車輪に飲まれ消えていった。この大立ち回りがヘルゴースト幹部の目に留まりヘルゴーストから勧誘を受ける。変態と呼ばれる位ならと悪能力者の道を選びヘルゴーストの一員となった。
だが加入直後は組織内でも変態能力者が来たと騒ぎになり火車で涙を拭う日々が続く。その後はヘルゴーストの幹部候補にまで昇りつめたアクセルだったがケネディの一件を知り顔を曇らせる。
なんと彼にも無数の小さなイボが背中にあったのだ...
火車の半径は50mにまで達しヘルゴースト内でも恐れられる存在となったが、イボ一つで変態の汚名を免れることができたのだ。しかし組織内には直属の部下もでき、既に引き返せない程悪の道に染まってしまった。この道を選んだことは正しかったのか苦悩する日々が続く。最後はその心の隙を見逃さなかったブレードに撃破されてしまった。
余談
単行本14巻の表紙にはもはや主人公ともいえるアクセルが描かれている。