概要
1931年〈昭和6年〉12月5日生まれ。本名は、牧野 香子(まきの きょうこ)。
1949年に東京都立第十高等女学校を卒業。東京新聞主催の「ニューフェイス・ノミネーション」で 約6000名の中から合格し、新東宝へ入社する。同年、映画『帰国』でデビュー。
大手映画会社間の五社協定ができる前の1953年にフリーになった。
成瀬巳喜男監督の作品に次々に出演し、さわやかな演技で人気女優となる。
溝口健二監督の『近松物語』ではヒロインを演じ、初の人妻を演じる。
黒澤明監督の作品にも多く出演し、黒澤作品の看板役者であった三船敏郎の恋人役や妻役を演じることが多かった。
『モスラ』(1961年)にも出演。
1963年に結婚。1965年、新聞記者であった夫の海外赴任先であるニューヨークへ同行し、映画の世界を3年ほど離れることになる。1968年に帰国。 映画が斜陽になり、テレビドラマ・舞台へも活動の場を広げる。
「男はつらいよ 寅次郎春の夢」(1979年) - マドンナ(高井圭子 役)を演じた。
テレビドラマでは石井ふく子・橋田寿賀子両者の作品に多く出演した。
1998年には紫綬褒章、2004年には旭日小綬章をそれぞれ受賞した。