概要
2000年10月6日午後1時半頃、鳥取県西部で発生した大地震。気象庁による正式名称は「平成12年(2000年)鳥取県西部地震」。
震央は北緯35°16.4′・東経133°20.9′、震源の深さは約11km。規模(マグニチュード)はM7.3。
鳥取県の境港市・日野町で最大震度6強の激震を観測したほか、中国・四国地方を中心に広い範囲で震度5以上の強い揺れとなった。
1996年に震度階級が改正されて(震度5と6が強弱に分けられるなどした)計測震度が導入されて以降、初めて震度6強を観測した地震である。
メカニズム
発震機構は、東西方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型である。M7を超える内陸直下型地震であったにもかかわらず、震源付近には活断層が見つかっておらず、明瞭な地表地震断層も出現しなかった。要するに、未知の活断層によって発生した可能性が高いとされている。
被害状況
- 負傷者 182人
- 重傷 39人
- 軽傷 143人
- 住家全半壊 3,536棟
- 全壊 435棟
- 半壊 3,101棟
犠牲者ゼロの奇跡
鳥取県西部地震は、6,000人以上の犠牲者を出した5年前の兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)とマグニチュードがほぼ同じであったにもかかわらず、死者はなかった。