第14話「黒薔薇の少年たち」から登場。作品の舞台である鳳学園の理事長の一人娘。
薄い黄緑色でウェーブのかかったセミロングの髪と緑色の瞳が特徴的な女性らしい丸みを持った美人。
現在は高等部3年の18歳で卒業後は婚約者の鳳暁生と結婚する予定。
しかし、彼の妹の姫宮アンシーが自分に一向に懐かず、不可解な行動をとるため強い嫌悪と恐怖を抱いている。(自身が大切にしているスカーフを「使ってみなさいよ」とアンシーに貸すがその場で眼鏡のレンズを拭くのに使う等)
だが、アンシーは普段から「文房具や家具の中にマングース・でんでん虫の他いろいろな生物を飼っている」、「夜食にノコギリで切り分けた氷でかき氷を作る」、「弁当はお重の中に焼きそば・たこ焼きを入れる」等、薫幹曰く「姫宮さんらしい」行動をするので視聴者から見れば常識の範囲内。
そんなアンシーのことで思い悩んだ香苗は根室記念館を訪れ、最初の黒薔薇のデュエリストと化し天上ウテナと戦った。(告白昇降室で香苗は自分と鳳兄妹の3人で一緒に撮った写真を握りしめながらアンシーのことを「まるで宇宙人みたいだったから」と形容していた。)
彼女の決闘に当てられた名前は「疎外(alieation)」で机の上に置かれていた物は百合が生けられた花瓶。
決闘曲は「不人幻魂合体術」。
当初は暁生との仲は良かったが、後に暁生との関係も微妙になり、最終的に完全に彼の操り人形と化したと思わしき場面が映って以降は一切登場しなくなった。
ちなみに暁生は香苗の母親に手を出しており、いわゆる親子丼状態である。(香苗の母親の口ぶりからして恐らく夫婦仲は冷え切っているため、そこを暁生に付け入られた。無論香苗はそのことを知らない。)
劇場版では暁生のそばにチラホラ現れる他、地中から出てきた鳳暁生の死体に縋って泣き叫ぶのみの登場。
漫画版では人物設定こそあるものの登場はしない。