曖昧さ回避
- 漫画『鬼滅の刃』に登場する用語。→黒刀(鬼滅の刃)
- 漫画『ONEPIECE』に登場する用語。→黒刀(ONEPIECE)
表記について
Pixivでは「コクトー」表記が採用されている。
本来の表記「黒𠚥」の2文字目「𠚥」は、「刀+刂」(Unicode : U+206A5)であり、フォントやソフトウェアなどが対応した環境でなければ表示されない(例えばiOSの初期環境では表示不可)ので、一般的にはカタカナで表記される。
また、『大漢和辞典』巻2(昭和31年出版)の207ページによれば、本来の読みは「チョウ」の模様。
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概要
CV:中井和哉
危機に陥った主人公・黒崎一護を救う銀髪の咎人。その素性や行動含め、全てが謎に包まれている。兄貴肌で一護を気づかう反面、飄々としており、掴み所が一切ない。この物語の重要なキーマンとなる。
一護達を襲った謎の一団を率いる男・朱蓮が気に食わないらしい。
過去に妹と何者かに殺害された復讐のために外道に身をやつしたため地獄に堕ちたと言っている。
容姿
スラリとスリムな長身に、素顔を隠した黒いターバン。そして体のあちこちに、咎人の証となる鎖がついている。鎖は途中で切れてるようにも見えるが、見えていないだけでしっかりとその先もある。
その鎖を自由自在に操って防御や攻撃に転用する事も出来る。武器は不思議な形をした刀。
関連タグ
コクトー(表記揺れ)
以下ネタバレ注意
「復讐心だけが俺を強くした」
実は今回の事件を引き起こした黒幕。
朱蓮達に完全虚化の一護の情報を流したのも彼であり、全て彼が仕組んでいた。
彼の目的は完全虚化一護の力を利用し、地獄の鎖を絶ち切り、自由になること。
生前、彼は妹を何者かに殺され、その復讐を果たした(小説版ではそれが明確に描写されている)。ここまでは、一護に語った通りの事実である。
だが、復讐を果たしても妹が戻ってくるわけではないため、黒刀の心が満たされることは無く、虚しさだけが残った。
そしていつしか黒刀の心は歪みに歪みまくり、自分より幸福な者の存在を認めないという徹底したエゴイストに変貌した。そして、誰彼構わずあらゆる人間を殺し回り、罪に罪を重ねたことで死後、地獄に堕ち咎人になった(生前の死因は不明)。
しかし、地獄でクシャナーダに殺され続けるうちに黒刀のどす黒い心は膨れ上がっていき、さらには生前の記憶を殆ど失ったことで「なんで自分だけこんな目に遭わねばならないのだ」という見当違いな被害者意識に身をやつしていくことになる。そして、どこから流れ込んできたのか地獄の奥底で肉体の再生を行っている途中でウルキオラ戦の様子が脳裏に流れ、一護の完全虚化の恐るべき破壊力を知った黒刀は、「その力ならば地獄の門を破壊できるに違いない」と考えついた。こうして黒刀は密かに朱蓮らに一護の力について教え、野心家の5人を唆して地獄の門破壊計画を実行に移させたのである。
黒刀の本性は一護にも傲慢な印象を与えており、彼も「自分の不幸を人のせいにして、復讐することで苦しみから逃げてるだけ」と断じられている。
初めは一護の面倒を見ていたが、勿論それは演技であり、一護が朱蓮を倒したことで本性を現す。
この時、ご丁寧に「(自分が起こした地獄脱獄計画の影響で咎人になった遊子や仲間の鎖を斬ってくれるなんて)そいつは頼もしいな それなら俺の鎖も切ってくれるんだよな」と図々しく言っていた。
とはいえ、妹を守れなかったことによる罪の意識は残っていたようで、一護に自分の心の痛みを理解してほしいと訴えている節もあったため、一護に関心があったのと妹に謝りたいという気持ちは本当のようではあるが。
黒いターバンを剥ぎ取った彼の素顔は、何度も地獄の炎に焼かれた影響でミイラ化しており、目も細い三白眼になり、口調も狂気じみたものへと変わった。
咎人は体が朽ちていればいる程強力な力を持っているという特徴があり、コクトーは右半身がミイラ化していた(因みに朱蓮達にはミイラ化している部分が全くない)。
本性を現した黒刀は朽木ルキアと石田雨竜を倒した上、一護の妹である黒崎遊子を窯の底に堕として一護を挑発。ブチ切れた一護(遊子は間一髪助けた)に完全虚化の力を解放させ、自身の地獄の鎖の半分近くを絶ち切らせた。というのも黒刀によれば咎人を縛っているのは地獄の鎖らしく、地獄の門を破壊しても鎖自体が残っていれば意味がないらしい。つまり朱蓮達に教えたことも半分嘘であり、ハナから彼らを助ける気など毛頭なかった。
遂に一護は激情に任せて放った虚閃により地獄の門を破壊したが、事態を重く見た阿散井恋次により角を断たれて正気を取り戻し、単身現世に強制的に引き戻された。
※なお、ここの戦闘シーンは原作のウルキオラ戦を参考にしているのか、一撃目は笑いながら虚閃を避け(ウルキオラも一撃目はその威力に驚きつつ避けている)、ニ撃目はバリアを張った状態で虚閃をモロに受け(ウルキオラは一護に踏まれながらニ撃目をモロに受け実質止めをさされた)、三撃目は恋次が後ろから不意打ち攻撃したことで角が折れ未遂に終わり完全虚化も解除される(石田が三撃目を受けかけるがウルキオラが後ろから不意打ち攻撃したことで角が折れ未遂に終わり完全虚化も解除され助かる)という酷似した展開になっている。
その後、護廷十三隊の隊長達といざこざを起こした後、一護は再びやって来て黒刀と戦う。一護が黒刀に僅かな良心が残っている可能性に賭けた説得で己の過ちに気付きかけるが、「今更受け入れられるか!(要約)」と逆上し拒絶。黒刀の圧倒的な力と地獄の障気の影響で再び一護を完全虚化させかけることに成功するも、一護は自分で角を折り完全虚化を自力で阻止。更に地獄(クシャナーダ)が一護に力を貸したことで状況が一変。一護から「お前と同じ一人の人間、そして一人の、兄だ」と言われて斬り伏せられる。それにより、黒刀は大ダメージを受け敗北。しかし、地獄の鎖も全て絶ち切られていたことで、自由を得たと勘違いした黒刀は歓喜の笑みを浮かべた。
が、その直後、更に大量の地獄の鎖に縛り付けられた。
「その鎖は地獄を欺いたお前への報いだ!! 黒刀! 地獄の底で、もう一度罪を償って来い!!」
一護のその言葉と共に鎖は激しさを増し、黒刀は悲鳴を上げながら完全に地獄の更に奥底へと引きずり込まれていった。
妹を殺害されて復讐者と化したのは同情の余地が無くはないが、他者の不幸を望み、軽視した為に傲慢の限りを尽くしたことを考えると当然の天罰といえるだろう。
小説版では妹の事を思い出そうとしていた描写があったが、何度もクシャナーダに殺されたのと、途方もない時間が経ったせいで妹の名前すら忘れてしまったことに最後の最後で気付いたのであった。
時期的に藍染惣右介を意識していたのかは不明だが、途中まで聖人のふりをしていること、事件の黒幕であること、死ぬ死ぬ詐欺の後に黒幕として再登場し不意打ちで攻撃してきたこと、裏切ってからの強さがチートすぎること、変身した一護の月牙による一撃で倒され封印され騒動の幕を降ろしたという展開上の共通点がある。
また、後の銀城空吾にも通じるところがあり、味方のふりをしているラスボス、裏切ってから強くなるなどの展開や、一護を自分と同一視しているところなどが当てはまる。
真の関連タグ
古里炎真:キーパーソンとなる悪役で彼も妹を含めた家族を殺害されたので復讐に手を染めようとしたことがある。ただし黒刀と違い、自分勝手な理由で無関係な人を殺したことはないらしく、最後は改心したのでハッピーエンドを迎えた。
マルク、マホロア:彼同様に味方ポジションを装っていながら本性は主人公を誑かして自分の欲望のために利用していたヴィランたち。最終的には主人公の活躍により倒されるのが共通。
ディメーン、トラウーマ:同上。ただしこちらは他人をうまく操り用済みにした。
カイゼリン・アンダーグ:13年後のプリキュアに登場する女帝であり肉親を殺されたことで豹変し復讐をしようとしていた人物。ただし黒刀とは異なり、主人公たちによって怨嗟から救われたことで和解した。