地獄へ堕ちろ
概要
タイトル | 劇場版BLEACH 地獄篇 |
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公開日 | 2010年12月4日 |
主題歌 | T.M.Revolution「Save The One, Save The All」 |
興行収入 | 6億1000万円 |
劇場版アニメ『BLEACH』の第4作目で、原作の連載10周年記念作。
時系列は恐らく、崩玉藍染が本物の空座町に行く前に、総隊長か誰かが一護より先に藍染を倒してしまったパラレルと思われる。
ストーリー
地獄―。
生前、大罪を犯した者が送り込まれ、死神も関わることを禁じられている場所。
そこに囚われている凶悪な咎人たちが反乱を起こした。彼らが狙ったのは一護たちの住む空座町。
圧倒的な力を持つ咎人に、一護たちは次々と捻じ伏せられ、一護の妹・黒崎遊子が攫われてしまう。
そんな彼らを救ったのは、謎の男「コクトー」。
一護は現世を護るため、朽木ルキア・石田雨竜・阿散井恋次、そしてコクトーと共に、禁忌の場所・地獄へと乗り込む。
今、一護たちと咎人との終わりなき死闘が始まった。
本作オリジナルキャラクター
本作の舞台
※詳細は地獄(BLEACH)を参照。ここでは概略に留める。
本作の舞台である『地獄』とは、(原作では巨大な門しか登場しなかった)現世で大罪を犯した極悪人の堕ちるもう一つの「あの世」。
※虚や破面は死神に倒されると、虚/破面になってからの罪は償われるが、生前の罪に関しては一切ノータッチ。その判断を下す所謂「閻魔大王」的な人がいるのかどうかは不明。
全部で四つの階層によって構成されており、内部は猛毒の瘴気が充満しているため生物ならば死にかねず、整や死神でも正気を保っていられない。一方でこの瘴気は潜在能力解放の作用もあるため、その影響で一護は意思に反して虚化、果ては完全虚化までしている。
尸魂界における護廷十三隊のような組織・機関は登場せず、番人である怪物・クシャナーダが地獄に堕ちた住人・咎人たちを圧倒的な暴力によって支配する、無法地帯となっている。
また十刃のメンバーだったアーロニーロ・アルルエリとザエルアポロ・グランツの2名が地獄に堕ちていることが、序章で確認されている。
このうちザエルアポロについては、後のスピンオフ小説『Spirits Are Forever With You』で生前は敵の捕虜を人体実験に使っていた錬金術師である設定が追加されたため、原作の「生前大罪を犯した極悪人は地獄に堕ちる」設定と合致する。
咎人
コクトー「俺達の力は謂わば『怨念』 それは地獄で唯一 自分が自分である証だ」
地獄に堕ちた者の事。常に因果の鎖に似た「地獄の鎖」で魂を縛られ、生前犯した罪を責められ続ける苦役を受ける。咎人は何回殺されてもすぐに生き返り、またあらゆる拷問や処刑を受け続け、その度に姿形がどんどん異形化していく。
咎人は地獄の鎖で魂を縛られている限り、たとえ地獄の門をぶっ壊そうが真の解放とはならず、クシャナーダに首根っこを掴まれている状態になる。
クシャナーダと戦い、何千何万回と死と再生を繰り返す内に、咎人は限界を向かえていき、最終的に白骨化して砂となって崩れ落ち、地獄の業火に焼き尽くされる。よって、長生きしている咎人はとんでもなく根性のある、善の心を全く持ち合わせない極悪人という事であり、長生きしていればしているほど、そいつの戦闘力は高くなっていく。
なお、地獄で一度でも死んでしまうと、その者が現世や尸魂界の住人であっても咎人となる。瘴気を吸い過ぎた遊子に鎖が生えたのもこのせいである。裏を返せば、鎖を断ち切ることが出来れば元に戻るわけである。
また、咎人は何度も殺されるうちに生前の記憶が少しずつ薄れていき、自分の名前すら忘れてしまうため、体などの特徴を自分の名前にしている。
咎人は現世に出現する際には太極図のような仮面と、黒いフードで身を隠す。これはクシャナーダに感知されないようにするためであり、お約束通りこの姿になると戦闘力が下がる。
クシャナーダ
咎人を痛めつけ、噛み砕き苦しめる巨大な鬼(のようなもの)。
顔と胴体が白骨化したヒヒのような巨大な怪獣の姿をしている。
なお初出は原作2巻のシュリーカー戦後だが、原作では黒縄天譴明王を髣髴とさせる武者の姿をしており、デザインが大分異なる。
詳細は該当項目参照。
スカルクラッド
一護が今作でのみ変身するオリジナル形態。クシャナーダから与えられた力であり、その戦闘力は完全虚化よりも遥かに高い。
変身する際、力を与えたクシャナーダと融合(吸収?)しているように見えるが詳細は不明。
この形態から放たれる月牙は文字通りの三日月になっている他、一撃で決める辺りなど無月(黒髪)一護を髣髴とさせるシーンになっている。
なお、この形態になっている間はクシャナーダから味方扱いされるが、変身を解除すると再びクシャナーダが敵に戻ってしまう。
また、あくまでクシャナーダから一時的に与えられているだけに過ぎないため、再びクシャナーダから力をもらわない限りこの形態に再変身することも出来ない。
ちなみに、スカルクラッドとは、「髑髏(スカル)+複数のものが合わさった(クラッド)」という意味の造語らしい。
原作との関わり
当初は原作でも「地獄と尸魂界とは別の世界」のように言われていたが、最終章・千年血戦篇以降の「現世、尸魂界、虚圈の"三界"」という設定では地獄について全く触れてないため、どのくらい原作と設定が同じなのかは不明。
また、作中の設定の仕様で魂魄バランスが保てるのかも不明。
メタ的な話にはなるが、本作は「原作者製作総指揮」というキャッチコピーだったが、本来完成していたものが全く反映されていないシナリオを制作サイド側が直前に出した上、製作委員会による脚本家変更等トラブルが発生したため、原作者本人が名前を外してほしいと語るまで拗れていたことが後日語られている。
ソーシャルゲーム『BLEACH Brave Souls』の劇場版シナリオで唯一個別パートが存在せず短編のイベント形式である、のちに読み切りとして掲載された新章・獄頤鳴鳴篇における地獄の設定が全く異なる、など、公式からは半ば黒歴史扱いの状態になっている。
しかし原作者監修のスピンオフ小説では「クシャナーダ」という用語が登場しており、言及した人物のセリフから上記と同じものを指していると考えられるため、本作の設定が全く葬られたわけではないようである。
関連タグ
地獄篇(曖昧さ回避) 地獄(BLEACH)
DRAGONBALLEVOLUTION…原作者の話を全く聞かず失敗した作品繋がり。