동죽
どんじゅく
「考えがないのではなく思考をやめているのだ」
「私は…陛下を守ることが第一の天命です」
漫画「가담항설(街談巷説)」の登場人物で、神龍の臣下である四君子の一人。
27話で夏蘭が言及した精魂込めて作った存在のネタが解けたことで明らかになった正体は、梅蘭菊竹の「竹」。そして春夏秋冬のうち「冬」を象徴。「竹+冬」を象徴するためか、暗い青緑色が服の配色に入っており、全体的な服の配色が冷たい色合いになっている。「仁義礼智」の中で代表する価値は、敬い崇める心である「礼」だと推定される。
夏蘭(ハナン)が神龍の良心、秋菊(チュグク)が神龍の知性であるように、冬竹(ドンジュク)は神龍の信義を担っている。神龍がどんな決定をしても最後まで神龍を信じて従うのが冬竹の天命。
武器として夏蘭は刀を、秋菊は結界を扱うが冬竹は弓矢。子どものおもちゃのように単純な形をした竹の弓矢だが、冬竹が扱うと、人間はもちろん、岩のハンソルの体まで貫通させる。刻印を刻んで撃てば破壊力はさらに高まり、強固な防御結界までも貫通してしまう。そもそも四君子は純粋な人間はもちろん、壮士と比べてもレベチな戦闘力を有しているため彼らによってつけられた傷を治すのは医術師でも骨が折れる。また、命中率も非常に高く、外伝では蚊を矢で捕らえる。
しかし、弓と矢が必須というわけでもない。作中で何の装備もなく、素手で弓矢の形をした青い光を作って撃ったこともある。5王子の乱で壮士たちを相手する時、一度に数本の矢の形をした光で壮士たちを制圧し、イ・ガプヨンの家から宮殿へ帰る途中、夏蘭と戦った際は、夏蘭の剣で矢が切られると、直ちに青い光で弓矢の形状を作り、撃ち返した。こうして放った矢は、対象を射抜く線で終わらせるのではなく、被弾した面を完全に吹き飛ばしてしまう威力を持っている。神龍を突き刺そうとしたソブの腕を射った時も、腕を完全に抉り取って吹き飛ばした。
要約すれば、平常時の攻撃が岩を切ってしまうほどの威力で、刻印を刻めば並みの人間では治療すらできないようなダメージの攻撃が可能。さらに青い矢は、たった一度の攻撃でも数十枚の防御結界をガラスのように容易く破壊する爆撃となる。
また、114~115話を見ると、神龍の命令について善悪など何も考えないようにしているだけで、無知ではない。防御不可な圧倒的火力を備えていることを自負したうえで、首から手を引いた瞬間に出血過多で死ぬ病人と彼を守るため実力を発揮できない結界師という劣勢な相手に対して油断することもない。自分の火力を応用して煙幕を張り、性格から行動を予想して彼らを猛然と追い詰めた。
また、夏蘭と戦う時は空中で弓を作って撃つこともある。
『体化』を習得したアムジュと戦った際は押されていたが、これはアムジュが強すぎたせいでもある。アムジュは「壮士+医術師」という特殊体質と高度な技術を併せ持つ人間であり、体化まで習得した後はほぼ不死身の完全体になったとも言える。
その後、再会した際に秋菊&冬竹の2対1で戦うとアムジュを再び圧倒するが、冬竹がアムジュより技量が高いというよりは、読眼のないアムジュが結界師の秋菊相手には無力であり、なすすべがなかったため。
- 夏蘭は慈悲深い性格のせいで怪我をすることが多く、秋菊も手加減しながら戦いがちなため攻撃されることがある一方、冬竹は好戦的で遠慮がなく、前者2人とは戦闘に対する構え方に大きく差がある。
- 98話の作者コメントによると、作中で誰が見ても美男なキャラクターだという。そのためか、外見そのものは単調な髪型と服装をしてはいるが、二枚目として描かれる。四君子はみな美人作画ではあるが男性四君子(夏蘭、秋菊、冬竹)のうち、最も男性美の強いルックスとなっている。普段はほとんど無表情で感情を表すことが少なく、神龍への忠誠から他の四君子と比べて非常に冷たく機械的な印象が強い。
- 短簫マスターとのこと。
- シオフキ貝という食用貝と名前が同じなので、Googleで検索すれば貝の写真がずらりと並ぶ。
- 天敵はパンダ。パンダの主食が竹だからかもしれない。
- 作者が公開した学パロイラストでは、ご飯を山のように積み上げて食べており、ある読者がファンカフェで作者に「ご飯を一番たくさん食べるキャラクターは誰か」と聞くと、アムジュと冬竹を選んだ。
- 作者のブログでサツマイモが好きだと明らかにされた。
- 二次創作では主に秋菊、夏蘭との組み合わせが多い。またミョンヨンやアムジュ、あるいは神龍との絡みも描かれる。