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「これを未練と呼べば未練になるが、私はこれを希望と呼ぶ」

「真理は私の勝敗で証明されるものではありません。真理はそこにあるのです」


プロフィール編集

氏名강명영(Gan Myeong-Yeong)
中国版姜明莹
誕生日5月5日
年齢21歳
身長148cm(本当は145cmにしたいby作者)
身分両班
声優최덕희(ドラマCD)

※英語のスペルは正確なものとは限りません。


概要編集

명영(ミョンヨン)とは漫画「가담항설(街談巷説)」の登場人物である。

名前は“明るい”を意味する명/明に、“明らか”を意味する영/瑩「明瑩」


1話にて、主人公ボクアが祈願した理由となった両班の坊ちゃん。同話で既に科挙を受けに出かけている状態。ボクアに科挙試験の代行を任せようと彼を連れていったが、途中で家へ帰した。初登場は49話。


人物編集

ボクア曰く「俺が見てきたすべての人間の中で最も利口で賢明で人格が優れたお方だ」


男装女子。成人であるうえ、お坊ちゃん(両班の子息)の服を着ているが、その容姿は誰が見ても女の子。体格も小柄でかなりの童顔。明るく優しい印象を持ち、星の煌めく瞳、アホ毛とウサギのような歯が特徴的。


作品において“希望”を象徴する人物。主要人物の中で一番遅く登場するが、これはギリシア神話「パンドラの箱」の中で最後までたった一つ残っていた存在が希望だから。ひときわ小さな身長も、外部から見える、または漠然とした考え方の中での希望の大きさを表現したもの。


能力編集

登場人物の中では指折りの強者で、自身のハンデに関わらず四君子に一人で対峙し戦っており、戦闘後に生き残った人物2人のうちの1人。ボクアの素質を見抜いていたことから、本人はすでに刻印能力者であり、その力量も高かった可能性が高い。


短い年月の間における悟りの深さとそれを言葉で書き上げる能力が驚異的で、秀でた筆力を持つ。そのため、天動紙に文章を書ける可能性がある人物とされ、知略家のイ•ガプヨンが彼女に接触をはかることとなる。国の頂点に君臨する神龍とは対照的で聖人君子に近い人物。そして、四君子である冬竹との戦闘で実力ある結界師ということが明らかになった。


一般的な防御結界に加え、難易度が高い虚像結界も使用する。

単に防御力だけで対抗するのではなく、虚像結界を応用したフェイクや攻撃の撥ね返し、防御結界の特性を応用するなどの知恵を使って、力を効果的に使う。ちなみに5王子の乱の後、四君子と対峙し追い詰めた人間はほとんどいなかった。また幼い子供(ヅクヨン)を度々連れながらも、戦闘の最初から最後まで一人で四君子に対抗した唯一の人物といえる。


街談巷説の設定での虚像結界や体化などの原理からしてただの詩を読むということだけでなく多くの努力を要求することが分かる。少なくとも能力者のうち、一般的な天才とされるシム•ヨンホイ•チョンなどはそれなりに家から支援を受けたり教えと交流を通じて境地へと辿り着き、アムジュなど人外な身体能力を持った壮士血統を持つ者のほか、四君子は存在自体が神の領域に近いことに加え天下のすべての秘術を身につけた者が師であり、“知性”を司る秋菊など己の性質に本能的に取り組むようになっている異質な存在である。


対してミョンヨンは21年間のほとんどを村から離れた別棟で暮らし、会うのも家族とボクアくらいで空や周辺の風景だけを見る日常だった。それに加え、女の身である限界ゆえに、いくら努力しても社会的な補償を得られない絶望的な環境におかれていた。実際に一度挫折を経験したが、その挫折を克服して、独学で彼らと比肩する水準になった。つまり教えや交流のようなフィードバックを通じて天才的な才能を持った人々が多大な努力をしてこそ得られる能力を独学で積み重ねたということになる。物心ついてからずっとミョンヨンと過ごしてきたボクアは坊ちゃんがひとりぽつんと過ごしながら、どうやって人を大切にすることを知って、どうやってその多くのものを全て知ったのかと驚嘆する。


前述の点から、立身出世の手段として受ける科挙のため学ぶことが殆どなのに、なぜ女で受験資格もないミョンヨンが無意味に独学をしたのかとあるとき夏蘭が彼女に質問する。これに対しミョンヨンは「闇の中では光が切実ゆえ学んだ」と答える。

つまり特別な才能や機会なしに独学だけで境地へ辿りついた実力者ではなく、イ•チョンの養母と同様に刻印をはじめ、筆力を築いて扱うのには相応の切実さが必要とされる。


そしてその切実さは、最初は自らの境遇に対する悲観を克服するための執着だったが、ボクアをはじめ、万人により良い世の中を作るためのものに変わる。これにより崇高で深みのある悟りに起因するようになり、切実さがより慎重で諦められないほど強烈になった。筆力を向上させるこれらの原動力の成長が今の境地に至るのに寄与したと考えられる。


その他にもボクアと過ごしたことがきっかけとなりその一つ一つを大切な瞬間と捉えるようになったことで、そのまま通り過ぎることができていたすべての瞬間にも意味を付与して、それらを学びとして心から受け止めた。


結論的に筆力では四君子や神龍などを除いた一般人の中では、アムジュくらいの者でなければ相手にならない程の強者。さらに152話の独白では、アムジュであっても刻印による首の負傷が回復しない状態ならば必ず自分が勝つと確信していた。(ただし後にアムジュは体化を会得する)


また戦闘能力だけでなく、情報を集めて活用し、大きい局面を左右する能力も優れている。ミョンヨン曰く一度見たものは絶対忘れない。

物を直す水準の筆力までは確実に磨かれた状態だがアムジュのような医術はできない。

彼女の戦闘スタイル及び筆力は防御結界+虚像結界+刻印(强)になる。


対人関係編集

他のキャラがミョンヨンと相対した際に見せる行動は自身の信念と考えと性格と状況に応じての希望への接し方である。これは彼女が希望を象徴するキャラクターのためである。


お互いに希望を与えた恩人。家族以上に親密で仲がいい。神龍と四君子やガプヨンとアムジュのような上下関係が厳格な主従関係というよりは友人や疑似家族として描写される。彼女はこれまでずっと1人孤独だったこともあり、ボクアも彼女を大切に想い、彼女もまた彼をとても大切にしている。坊ちゃんは勉強を面倒がるボクアに嫌気がさす素振りも見せず根気強く教えたりした。坊ちゃんが強くあろうとする理由もボクアが大切だからボクアの為にも強い自分になろうと思っているからである。ボクアも坊ちゃんに相当好感を持っていて自分が代わりに科挙の試験を受けようとしたことはもちろん、彼女を指して自分が見た人間の中で最も利口で賢明で人格が優れた方と言ったこともあり、離れてからも毎日彼女を気にして心配していた。独白では坊ちゃんの言葉一つ一つと彼女と共に過ごす時間が大切だと告白している。そして何よりもボクアが坊ちゃんの家から離れない理由は彼女の存在にある。一方、坊ちゃんはボクアに自身の弱点も含めた正論を吐かれ、挫折しかけたこともあった。しかし、ボクアを知らない自分、ボクアが大事でない自分を望んではいないため、ボクアが自分の目の前にいなくても自分とボクアの間には何も無くてもボクアが幸せであってほしいと願う。最終的には全てがボクアに繋がっており、ボクアは自分を強くさせてくれる存在であり今より良い世界をボクアに与えたいと独白する。


最初は単なる客と家人としての付き合いだったが、後に強い結びつきを持つ仲になる。作者によるイラスト企画シリーズの韓服イラストではアムジュがミョンヨンの*誕生花であるスズランを持っているイラストがある。팬카페(ファンカフェ)ではアムジュがミョンヨンを見つめているイラスト(ポスター)が見られたが、その二つのイラストともすべて原作者のラントが描いた公認イラストであり、ラントが自分は無駄な絵は描かないと発言したこともある。さらに、二人は有能かつ両班出身でありながら、生得的な限界のために能力を発揮する機会がなく絶望したという点、無実の罪で殺害された弟/妹がいるという点、漢字で自分の名前を説明したという点など共通点もあるが、名前の意味、生きてきた環境、絶望をかき分けていく方式が異なるという点など、違いも存在する。序盤はアムジュにとってミョンヨンは客でミョンヨンにとってアムジュは病人であっただけだが、二人が冬竹と対峙した際に、かなり良いコンビネーションを見せつつ共闘した。暫くして再び冬竹に襲撃されると、ミョンヨンがアムジュへの信頼を見せ、アムジュを覚醒させるなど大きな貢献をした。そして忠誠心に従い、主人イ•ガプヨンの言葉なら何でもするアムジュがミョンヨンを殺せというイ•ガプヨンの命令を聞くと当惑した表情を浮かべ、言葉を詰まらせた。上述した通り、ミョンヨンとのネタがかなり多いが、アムジュが仕える主人であるガプヨンがミョンヨンの家や村を散り散りにして皆殺しにさせた原因を提供したため、この二人の未来は明るくない可能性が高い。ボクアと再会した際には、ボクアとミョンヨンの関係を聞くなど、ミョンヨンに対するアムジュの心がより鮮明に表れた。


現在は家主と客人の関係だが、後にはミョンヨンがガプヨン所属になり、彼女の上司になるものとみられる。ガプヨンはミョンヨンの能力を目当てに彼女を手に入れようとし、彼女一人を引き止めるため、子供まで利用して計略を企んだ。しかし、ガプヨンがミョンヨンの家や村を皆殺しにさせた原因提供者という点のため、最終的にどうなるとは知らない。


↑詳細(ネタバレあり)


ミョンヨンが子どもを守るために命がけで戦った相手であり初めて戦った四君子。「死ぬには惜しい能力」という発言など、ミョンヨンの戦闘能力を初期から評価していた相手でもある。さらに、ミョンヨンにとってドンジュクは自分の村や家族を散り散りにして虐殺した敵の1人。


ミョンヨンの父親や妹を殺すだけでは飽き足らず、家庭や村全体を皆殺しにさせた敵。そして作者公認の一種のアンチテーゼのような間柄。


相互補完的な関係。ミョンヨンが子どもを守るために命がけで戦った2番目の相手。しかし、結果的にミョンヨンとの戦いは神龍の無慈悲な行為で心身が脆弱になっていたハナンが再び神龍の良心としてきちんと機能できるようになるきっかけとなった。神龍の命でヅクヨンを迎えにきたハナンは初対面でミョンヨンに引くよう命令するが、ミョンヨンが国の権威は正義からくるのではないかと、貴重な席はその責任が重いからこそ尊いものなのにどうして権威だけを振り回そうとするのかと過去のハナンと同じように反問する。対決の間、ハナンは子どもの母親と子どもを守ろうとした過去の自分に言うかのように、ミョンヨンに「そんな努力しても敗北するだろうし、その敗北はあなたを駄目にするから諦めることだ」と促すが、ミョンヨンの一貫した態度に悲痛な表情で「真理が何なのか、どうしてそんなに確信し、その存在を信じて進むことができるのか」と問う。結局、ミョンヨンに“彼女の命を奪いたくない”というハナン自身のためらいを見破られ、虚を突かれる。

その後、ハナンはこのたった一度の出会いに少なからず感化され、本来の剛直な性情を取り戻した。宮殿に戻った後も神龍が正しくない道に進むなら、自分はそれを阻止するだろうとし、自分の天命のためなら、同じ四君子の冬竹や秋菊に背を向けることも辞さないと心に決めた。白梅はミョンヨンを指してハナンの特別な人と称し、神龍は再びハナンを変えた人間だと間接的に評価した。 そしてミョンヨンが秋菊と対峙した時にはミョンヨンを守り、より強くなれるよう修練させるなど、敵勢力に所属しながらもできる限りミョンヨンを助けることになる。


その他編集

  • 身分上、両班ではあるが、あまり裕福な家柄の出身ではない。ボクアが初めてミョンヨンの家に来たときも盗まれるのが一つもないと思ったうえ、肉は自分だけでなく坊ちゃんも食べられなかったというふうに述べたことがある。
  • ファンの間ではハンソルと共に癒し系とされ、2次創作でのツーショットはボクアと一緒にされることが一番多い。 実際に本編でボクアはミョンヨンが笑うと目を避けながら照れているような表情と共にカットの背景がピンクで満たされるなどのミョンヨンに好感をある程度持っているような描写があった。
  • 二番目に多いアムジュとは作中、自身の名前を漢字と共に紹介した唯一の人物という点、そして互いの名前の意味が完全に正反対の人物だという点、優れた能力を持って生まれた両班の子であることにもかかわらず、出自による制限のために彼らの能力を発揮する機会を十分に持たなず絶望していた点などが挙げられる。その他、ハナンやドンジュク、ガプヨンとの絡みも多い。
  • 番外編にて、霊視できると判明した。
  • 柔らかな容姿や雰囲気の持ち主だが、内面的には誰よりも強くなりたいと思うなど「外柔内剛」のキャラクター。男装のため体に合わない服を着ることは成長したいという欲望を象徴するもので、主に結界と棒を利用して戦う。
  • 名前をミョンヨンとしたのはキャラクターの特性と目的を見せるためである。希望を持った典型的な英雄叙事のキャラクターだが、できるだけ平凡な個人の目線で物語を進行させるため、ミョンヨンでなくボクアを主人公に選択したという。ただ、人間的な弱点と苦痛、煩悩、混乱を全部持っている平凡な出生の人間であり、非現実的なほどの万能ヒーローキャラではない。しかし、そうした理由は作品の中の葛藤要素を神話的な英雄が解決する方式で描きたくはなく、非凡でも厳然な人間にはありそうな乱世の英雄に設定したためだという。(SICAF가담항설展2019で明らかになったデザイン設定より)
  • 50話で月とボクアを見てうたった詩は朝鮮中期の文臣であり、詩人である孤山・尹善道が詠んだ五友歌第6首-月-である。以下引用。
작은 것이 높이 떠서小さきもの 高きに昇りて
만물을 다 비추니万物照らせば
밤중의 광명이 너만한 이 또 있느냐夜中の光明は君だけか
보고도 말 아니하니見つめても言葉なく
네가 내 벗인가 하노라.君を我が友とせん

  • 作品の中で 希望を象徴するキャラクター。そのためパンドラの箱に最後までひとつ残っていた存在が希望だったように、主要人物の中で最後の49話に登場するなど漫画の中で最も明確な意図を持ってデザインされたキャラクターである。
  • 他の長身なキャラと比べ、ミョンヨン1人が小柄な理由は、外部でも漠然とした考え方の中から見えてくる希望の大きさを表現したから。そのため希望のなかった過去でボクアが見ていたミョンヨンは小さく描かれるが、ボクアが実質的な希望の大きさと正面から向き合うようになる50話からはミョンヨンが非常に大きく描かれる。
  • 作中ではタートルネックのインナーを着ている。これは男装のため喉仏を隠す意図もあるが、基本的に成長を望んでいるキャラクターに設定されたからである。そのまま"背が高くなりたい"という理由でもある一方、社会の不条理と外的、内的苦難の中でも大きく、強い希望になりたいという成長欲求の発露でもある。そのため闇の中から上を見上げるシーンも多い。
  • 幼い頃(ある時期まで)の記憶がない。これについては物語の終盤で明らかになる。

台詞編集

52ボクア…。私はなぜ…私は…なぜ!!! こんなふうに生まれたんだろう…!!

63ボクア、身なりはただ単に身分を表す手段じゃない。絹の服を着ているからって他の人たちが君を両班として見るって考えちゃいけない。 服に似合う姿勢を備えなくちゃ!
あなたが着た服を通じて礼儀作法、気品、姿勢、身だしなみ、行動を身につけるんだ。いつだって人生というものは私たちに多くのことを学ばせるでしょう?

69ボクア。強くなければいけない理由は、弱くてはいけないからなの?私たちの苦痛は。私たちの弱点は、ひとえに完璧な不幸に過ぎないのかな?弱いのは悪なの?
人間は誰もが弱い。ある部分が、ある瞬間が、必ず弱い。人間だから。完璧な人間なんていない。それでも、私の弱点は、私の不幸は、私のような苦痛を味わう他人を理解できるようにして、あなたの不幸は私の不幸になる。そしてそれは、私を強くさせる。あなたが大切だから。あなたのため 強い自分になるんだ。

70ボクア。私たちは、長い時間お互いに二人きりだった。その間、私の世界が素晴らしかったなら、それはあなたが素晴らしかったからだよ。あなたは私の世界で、私はあなたの世界だから。私たちは世の中の一員でありそのものだ。しかし、同じ苦痛でも人によって耐えられる程度が違うし、ある苦痛は個人では到底乗り越えることができない。その時、互いの弱い瞬間に手をとってくれなければ、誰しもいつかは弱くならざるを得ないのに、一生弱くなることを恐れながら生きていかなきゃならない。だから私はもっとたくさんの人の手を掴もうと思ってる。科挙の試験はその道の過程なだけ。だから科挙を受けに行くんだよ。でもそれはあなたの信念じゃないからあなたを連れて行くことはできない。私は私の信念を叶えるために宮殿に行くのだから。
私の信念はそんな世の中を作り出すことじゃない。その道に向かって諦めずに進む自分になること。それが私の信念なんだ。
これを未練と呼べば未練になるが、私はこれを希望と呼ぶ。
星は小さく遠くにあるけれど、必ずそこに存在する。そしてそれは私たちに道を示すんだ。
心配しないで、ボクア。私たちが学んだすべてがあなたの道を明らかにするから。あなたはすでに多くのことを知ってる。“自分が知ってる”ことに気づいてないだけなんだよ。本当に何もわからないなら、私があなたを一人で帰すはずないでしょう。私を信じてボクア。私もあなたを信じる。あなたが他の人たちにとって素敵な世界になってくれるってことを。

94なぜ自分が勝つように言うんですか。私はこの才能で一生食べていくつもりなのに。
追わないでください。子供の足音が聞こえないでしょう。もう逃しました。そしてさっき言いませんでしたか。べつに無駄ではないと。覚えてませんか?

113このようなことに使おうと学んだ能力です。惜しくなどありません。

123一応 技術が存在する以上、その方法も必ず存在する。原理を見つけることができれば、必ず私にもできる。

125そう。じゃあ、あなたが喜びそうなものが何か考えてみる。私があげたいものでなく、あなたが欲しいものをあげなきゃね。
私たちの生活は限られているから。どうせならあなたといる時間を一番好きな瞬間で満たしたい。そのためにはお互いを十分に理解しなきゃいけない。

126最後までいってもないのに最後を断言する必要はないでしょう。目に見えるものだけが全てではありません。

127国の命令が持つ権威は正義から来るのではないでしょうか? 貴重な席はその責任が重いからこそ尊いものなのに、どうして権威ばかり振り回すのですか。
ただ失敗だけがどうして失敗したのかを語ってくれます。失敗したなら他の方法で、再び挑戦します。
この世に完璧な人間がいますか。私の強みであなたの弱点を狙うまで。
人生はいつも私たちに多くのことを教えます。深く静かな闇の中では光が切実なものです。

128何も確信できない静かな箱の中の人生。どんなにたくさんの嘘が真理の光のように私を欺いてきたか。どれほど多くの光が揺れ、消えてゆくロウソクだったか。二度と燃え上がらない煙の前で、私は何度崩れ落ちたか。光のない闇に幾ばくか泣いた私、一人泣いている自分がやるせなくては長い間泣いた。自分で自分を慰め、自らを立ち直らせるまで。大丈夫。大丈夫。大丈夫。私には時間がある。成長するし、多くのことが分かるようになる。大丈夫。弱くなるな。私のために強くならなきゃ。

129父上。変わらぬ原則がありますか。確信できる真理がありますか。私は何も信じられずいつも揺らいでしまいます。前に進めません。
父: 月が出ない夜や細い三日月が昇る夜になっても、時が経てば、満月が出るという事実を知っているだろう。真実がないわけではない。きっと闇に隠されているのだ。
真理は私の勝敗で証明されるものではありません。真理はそこにあるのです。

130大丈夫。私は耐えられる。その日、私の言葉はどんなに軽いものだったか。その言葉の責任はどれほど重いものだったか。私はどうしてこんなふうに生まれたんだろう。深い闇の中で私の不運を静かにささやいたりして。
ボクア。あなたは私を弱くして。しきりに崩れさせて。今このまま永遠に止まればと思わせて。私たちが持っているものに満足し、運命に順応して、すべての不幸をまるでないもののように過ごせたら私たちはどんなに幸せだろう。
私の心は闇に隠されない真実です。だから、その真実に向かって進みます。
でもね、ボクア。 私たちは運命にすべてを任せて、自分に幸運が訪れることが幸運だと願うばかりなのかな。あなたに出会わなかったら、あなたを知らない私だったら、あなたを大切にしなかった私を、今の私は望んでいない。あなたが今、私の目の前にいなかったとしても、あなたに幸せになってほしいんだ。あなたと私の間に何もなかったとしても、あなたには幸せになってほしい。それで私は思うんだ。 最後に行き着くのは。全てがあなたなんだと。
ボクア。あなたは私を強くさせて。絶え間なく進むようにして。今よりもっと良い世の中をあなたにあげたいと思わせて。あの子があなただったら、私がこの戦いに立ち返ることができただろうか。
私の強みは真理に向けてさらに一歩進んでいくこと。そしてあなたの弱点はこんな私を阻めないことです。

149ボクア、これはただの兎じゃない。僕たちに大切な瞬間の一部だ。
僕たちは毎日を、毎日のすべての瞬間を生きているけど、その中のある瞬間はとても特別なんだ。単にこの瞬間を記録するだけなら、“僕が初夏の真昼にウサギを初めて見た”と書くかもしれない。もちろん、それも特別な文章だろうね。でもさ。ボクア。ある瞬間はそれ以上の何かを入れたくなるんだ。初夏と真昼とウサギだけでなく。僕の心と君の心を一緒に。僕の心の中で一番大事な言葉を何回も選んで。一番美しく、一番正確な文章を作りたいんだ。貴重な宝物を美しい絹布に包んで保管するみたいに。時々これをもう一度広げてみた時、今この瞬間の大切なすべてのものがその中にそのまま込められているように。
人は誰しも多くの感情を持っているから。だからいつか僕たちはお互いに腹を立てて失望するかもしれない。でも、知ってるよ。僕は君にウサギを持ってきてほしいとは言わなかった。君が自ら持ってきたんだ。僕に見せたくて。僕はそれが君の心であることを知ってる。君の行動は君の心だから。そしてそれは、君がどんな人かを教えてくれる。
僕は知ってる、ボクア。君を動かしたのが、君の善意だったことを。君があらゆる感情の中で‘善意’を一番に優先できる人だということを。

154私から見たあなたのすべてが大丈夫と思うから言っているのではありません。ただあなたの信義を信じて任せるのです。

176「燃えない願いは…」 ボクア…天動紙が燃えないことを知っているのは私たち二人だけだから、この歌はあなたが書いたに違いない。あの日あなたを帰してはいけなかったのに、私の信念があなたを殺したのか。世の中の人々のために手を差し伸ばすと言ったのに、私はあなたの手を放してしまったのか。あなたを信じたと思ったけど、本当はあなたを捨てたのかな。夢見てはいけないことを夢見ては行けない所へ行こうとしたのか。全ての希望は未練で、全ての勇気は欲心だったのか。もしその場に留まっていたら、私たちの全てが偽物だったとしても、幸せな感情だけは本物だったはずなんだ。私は虚像を追いかけて本物を捨てたんだろうか。

190ボクア、風聞にのったあなたの知らせに私の心は風浪に出会った帆船のように揺れたんだ。どれだけ多い感情が私の中で波打ったか。どうしてもその中で両足で立つことができなかった。どこに行けばいいか、前が見えなかった。でも、それでも進むべき方向を定めなければならず、その方向は真理に向かうものでなければならない。過去の私は長い間、揺れない真理を渇望してきたんだ。私が行く道が正しい道であることを願ったし、私の学びと心がその道を歩むことを願った。私のために。
でも時間はいつも私たちに多くのことを学ばせる。あなたとの時間の中で私はあなたを、あなたは私を知るようになったんだ。知ってるよ、ボクア。あなたが数多くの感情の中で善意を一番優先できる人だってことを。道に迷っても再び正しい道に戻ってくる人だってことを。あなたも知ってるでしょ、ボクア。私が真理に向かって進もうとする信念を持った人間だと。その道に向かって諦めず進む者だと。
だから揺れない真理は。私たちを再び出会わせるよ。あなたが生きていたら。きっと。ここにきているから。あなたのために。こんな事が起こらないように前に進むよ。

備考編集

韓国で5月5日の誕生花とされるのが鈴蘭である。


関連動画編集

ドラマCD第1シリーズの録音風景。2:39-よりミョンヨンのシーン。

「ボクア、ボクア!! ボクア!!

私は...科挙試験を受けなきゃいけない。

知ってるでしょう、あなたは。

私がどれほど努力したか。

私も知ってる。

あなたが私のためにどんなに献身したか!!

だからお願い…

あなたの献身が、

私の努力が、

私たちの過ごした日々が、

たかが知れてるなんて言わないで…」

※ファンの非公式ではあるが上記のミョンヨンのシーンを載せたツイートは1万以上リツイートされ反響を呼んだ。


関連タグ編集

강명영:pixivで使用されているタグを踏まえ、記事はあえて名前のみにしているだけなので正式なキャラ名は本来こちら。

도련님:作中でも도련님や도령(坊ちゃん/若様)などの呼称がほとんどで名前で呼ばれることは基本的にない。


参照編集

  • ナムWiki(カン・ミョンヨン)

강명영

  • ナムWiki(カン・ミョンヨン/作中行跡)

강명영/작중 행적

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