『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレあり
解説
前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』において、サノスのデシメーション(大量虐殺)により世界の半分の命が消滅してから5年。
ヒーロー活動から引退したトニー・スターク / アイアンマンは、旧友のスティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカから、タイムスリップによって失われた命を取り戻すミッション「タイム泥棒作戦」を提案されるも、実現不可能として協力を拒んだ。
その夜、トニーはAIのF.R.I.D.A.Y.と協力し、スティーブの作戦に欠けている理論を導き出し、タイムスリップが実現可能であるとの結論に至る。
「マジか」と驚くトニーに、こっそり見ていた愛娘モーガンが「マジか」と声をかける。
トニーは夜更かししているモーガンを優しく叱り、一緒にアイスを食べ、彼女をベッドに寝かした。
「おやすみ。愛してるよ」という父に対し、モーガンは「3000回愛してる(I love you 3000.)」と返す。
トニーはその言葉に「3000回か。すごいな」と笑うのだった。
以下、『エンドゲーム』ラストのネタバレあり
トニーを含めたアベンジャーズの活躍により、タイム泥棒作戦は成功したものの、2014年のサノス軍までも現代(2023年)にやってきてしまう。
復活したヒーローたちも合流したアベンジャーズとサノス軍の戦いは、トニーが己の命を犠牲にしてサノスたちを消滅させたことで決着する。
後日営まれたトニーの葬儀にて、生前のトニーが遺していたホログラムのビデオレターが、参列者の前で公開された。
映像の中のトニーは、世界が平和になり、その世界でモーガンが生きていくことを望み、「何とかなるさ」と録画停止ボタンを押しかけ、カメラの向こうの、この映像を見ているであろうモーガンに対し、一言贈った。
「3000回愛してる」
余談
この言葉は、トニーを演じたロバート・ダウニー・Jr.が自身の娘から実際に言われたものとのこと。
映画が公開されてからは、本作を象徴するとともに、MCUを作り上げたキャスト・スタッフ、そして何よりトニーというキャラクターへの感謝の言葉として、ファンの間に定着した。
日本語吹き替え版でトニーを演じた藤原啓治氏が急逝したときも、氏に対する追悼の言葉として、多くのファンがこの言葉を捧げた。