概要
GNUプロジェクトの精神の尊重と、同プロジェクトによる成果の積極的な採用を特徴とするUNIX系ディストリビューションの開発プロジェクト。主にDebian GNU/Linuxが広く知られているが、カーネルをLinuxからFreeBSDとしたDebian GNU/kFreeBSDやGNU HurdとしたDebian GNU/Hurdなどがある(Hurdは実用レベルに達していないが)。名前の由来はプロジェクト創始者とそのガールフレンドの名前。
提供されるパッケージの数もものすごく多く、様々な用途に対応したパッケージが50000以上も提供されている。サポートするアーキテクチャも多く、2022年現在一般的なAMD64をはじめ今どき珍しくなってきた32ビット環境はもちろん、モバイル機器向けのARM、PowerPCなど多岐にわたる。また、Debianを元にして派生ディストリビューションを作成することも最初から考慮されている。そのため使いやすさという面では一歩劣る面がある。逆にDebianとその派生はAPTというパッケージ管理システムを備え、メンテナンスが非常に簡単だという特徴を備えている。
なお、開発コード名はすべて映画「トイ・ストーリー」のキャラクターから取っている。これは以前プロジェクトリーダーだった人物がピクサーの社員だったことが理由。最初の開発コードがつけられたバージョン1.1のコード名はバズ・ライトイヤーから取っている(相方のウッディが使われるのはバージョン3.0を待つ必要があった)。
関連項目
Ubuntu:Debianを元に使いやすさを重視して開発されたディストリビューション