概要
GA文庫(ソフトバンククリエイティブ)より2007年に発行され、2011年6月現在、13巻まで刊行されている、ライトノベル。
ストーリー
最強の変身ヒーローであった父と悪の女幹部であった母を持つ高校生、大和一哉。
彼には人には言えない秘密があった。
それは普通じゃない両親から、一般人を超越した身体能力を受け継いでいること。
周囲から浮き立ってしまわないよう、その能力をひた隠しにしてきた一哉だったが、そのためのストレスはもはや爆発寸前。
そんな彼に、悪の組織の元大幹部である母、ミスラが勧めたのは「全力を出しても大丈夫」で、しかも生徒の大半が女子で超売り手市場という夢のような学園、「聖クレス学園」への転校だった。
嬉々として転校を決めた一哉だが、登校した先で待っていたのは、改造人間の遺伝子を引き継ぎ、変身能力を持った同級生たち。
その学校は、改造人間を育てる「元・悪の養成機関」だったのだ……。
主なキャラクター(声はドラマCD版)
主人公とその同級生
大和一哉(CV:鈴村健一)
本編の主人公。元最強のヒーロー・陽介と、悪の組織の元大幹部・ミスラの息子。
正義感の強い熱血漢な少年。
転入当初は改造人間だらけの聖クレス学園に戸惑うものの次第に打ち解けていき、仲間として守りたいと思う様になっていく。
父からの遺伝でエクスターに変身可能で、「エクスターブレイブ」と名乗る。
多奈内由良(CV:阿澄佳奈
希少な蜘蛛をアーキタイプに持つリゼンブラの少女。
気弱な所はあるが、芯の強い性格。
転校してきた一哉の案内役を勤めた事が切っ掛けで、共に行動する事が多くなる。
慌てん坊な所があり、混乱が極地に達するとおしりから大量の糸を噴出してしまう癖がある。
和恵理子(CV:関山美沙紀)
由良の友人。ガゼルをアーキタイプに持つリゼンブラの少女。
明朗快活な性格で、友人を大事に思うタイプ。
アーキタイプの関係から非常に健脚で、一年生ながら『走力』の授業ではトップクラスの実力を誇る。
八神龍司(CV:森久保祥太郎)
稀少な竜をアーキタイプを持つリゼンブラの少年。
ナルシストかつ調子に乗り易い性格。
生まれた時からエクステンドを纏える事もあって、当初は一哉や涼原を見下していた。
だが一哉がエクスターに変身した後はへりくだり、自ら腰巾着となりついて回る様になった。
相摩量子
一哉達のクラスに転入してきた少女で、数年振りに再会した一哉の幼馴染み。
幼い頃は気弱だったが一哉と別れている間に力をつけ、今は勝ち気で天真爛漫な性格となっている。
一哉を一途に想い、同じ想いの由良をそれとなくライバル視している。
ロークラスを自称していたが、その正体は《協会》から聖クレス学園を調査すべく送り込まれたエクスター、エクスターグラヴィティ。
聖クレス学園の上級生
涼原太一
在学生の中でも特に力の弱い少年で、ロークラス未満のスレイヴと呼ばれる。
その外見や性格、加えて「無意識に嘘をつく」という謎の癖を持つ事から、アーキタイプを持つ生徒のみならずロークラスの生徒からもいじめを受けていた。
それを見かねた一哉の救済を受けた事から、一哉に対して興味を持つようになる。
周防比夜(CV:相橋愛子)
黒髪の綺麗な日本美人で、現聖クレス学園の生徒会会長。
「ポイズン・スリー」の異名を持つ一人で蠍をアーキタイプに持ち、在校生最強の実力を持つ少女。 その殆どを幼馴染みの美尋と行動を共にしている。
千路美尋(CV:東條加那子)
非常に寡黙な現聖クレス学園の会長補佐。
「ポイズン・スリー」の異名を持つ一人で百足をアーキタイプに持つ、眼鏡をかけた長身の少女。
比夜をこよなく愛し、行動の殆どを共にしている。
峰音十季子(CV:今井由香)
金髪を立て巻きロールにしており、語尾に「〜ですわ」をつける典型的なお嬢様キャラ。
現聖クレス学園の生徒会副会長。
「ポイズン・スリー」の異名を持つ一人で蜂をアーキタイプに持ち、学園でもトップクラスの戦闘力を持つ少女。
自他に対して極度に厳しい性格だが、時折愛らしい面も見せる。
古森羽月(CV:来住沙耶香)
在校生でありながら《イージス》の一員として、戦闘の最前線で働いていた少女。
我の強い唯我独尊な性格だが、周囲に気遣いを見せる人の良い一面を持つ。
三年生だがかなりの幼児体型で、本人もかなり気にしている。
蝙蝠をアーキタイプに持ち、音に対して非常に鋭敏であり、音によって目では見えない物も察知出来る。
多奈内由真
由良の姉で十季子以前に「ポイズン・スリー」の一角を担っていたが……。
聖クレス学園の教員
日向真純
一哉達のクラスの担任で、『走力』を担当授業とする女性教師。
この上なく自堕落かつ怠慢な性格で、その仕事ぶりは非常にいい加減。
恵理子が目標とする程の俊速を持っているらしい。
月嶋
一哉が入学した為に発生した通学バスの運転手。
禿頭にサングラスをした強面の巨漢で、事実口調も荒いのだがそこには有り余る優しさが滲んでおり、『学園一のツンデレ』と影で囁かれている。
瀬似亜サラ
聖クレス学園の保健教諭で、サラセニアをアーキタイプに持つ美女。
やたらと色っぽい容姿と性格で、男子生徒の憧れの的。
シスターヘラ
聖クレス学園の最高責任者。
しかしその姿を見た者は誰もいない。
学生達に訓示を授けるが、それは意味不明な鳴き声(?)を放送するだけで、その内容は日向真純にしか翻訳出来ない。
一哉の両親
大和陽介(CV:三木眞一郎)
一哉の父親。
かつては最強と謳われたエクスターブレイズ、今は一介の絵本作家「カゲロウタロウ(漢字表記は陽炎太郎)」として生きる男。
敵であったミスラとは戦いの中で愛が芽生え、最終的には《HERA》の施設から奪い取る形で娶ったとの事。
大和ミスラ(CV:三石琴乃)
一哉の母親。
かつては《HERA》でも特に恐れられた女幹部で「ミスラ・ゴッデス」と呼ばれていたが、陽介との大恋愛の末に組織から脱却、現在は専業主婦として生きる女。
普段は陽介や一哉をしばき回すわがままな性格だが、それでも重要な所ではちゃんと陽介をたてる。自分に都合が悪くなると席を離れる癖がある。
ドラマCD
フロンティアワークスから、2008年7月24日に発売された。