ゲームシステム
本ゲームには複数のチャプターが存在し、各チャプターに複数のステージが存在する。
各チャプターは、名無しの主人公が自宅のアパートで目覚め、留守番電話メッセージを受け取る場面から始まる。
いずれも表向きはアルバイト依頼のようだが、目的地にいる人物の殲滅を暗示したものとなっている。
ステージ開始前には動物を模したマスクを選ぶ。
これらのマスクにはそれぞれ特殊能力があり、本来とどめを刺せない手段で敵を倒せる、初めから武器を持った状態でスタートできるなどの恩恵が受けられる(中には逆に難易度を上げるものや、戦闘に影響を与えないものもある)。
ステージクリアの条件はほとんどのものが敵全員の殺害という非常にシンプルなものとなっている。プレイヤーはステージにある近接・投擲・銃といった多種多様な武器を使い分け、時に慎重に、時に大胆に行動して攻略する必要がある。
基本的に敵も自分も一撃で死ぬので、あらゆる失敗が命取りになり得る。
敵は急に部屋に入り込むなどの思わぬ行動を取ることがあるので、完璧な攻略法を計画するのは難しい。
その代り残機やゲームオーバーの概念が無く、死ぬ度に同じステージからやり直せる。
クリアまでにプレイヤーがとった行動でスコアが決まる。
獲得スコアがステージの目標スコアを超えると新しいマスクや武器がアンロックされる。
ストーリー
ホットライン・マイアミでは「信頼できない語り手」の手法が用いられ、しばしば時系列を外れた話も展開される。そのため一通りプレイしただけでは解決しない謎が少なくない。
始めは主人公が謎の人物から送られる指示に従って殺し屋としての仕事をこなしていくが、物語が進むにつれ、出来事の歪みが増していく。
登場キャラクター
主人公(Jacket)
50の祝福という団体が発行している雑誌を愛読している正体不明の男。
スタジャン(レターマンジャケット)を身につけたその外見から「Jacket」という通称で呼ばれることが多いが、彼に限らず殆どの人物の名前は作中で明らかにされていない。
リチャード、ラスマス、ドンファン(Richard、Rasmus、Don Juan)
主人公の見る幻影に現れるマスクを被った三人組。
彼の行動や人格について話し合っており、それぞれ態度が大きく異なる。
このうちリチャードは次回作でも登場する。
店員(Beard)
主人公が仕事帰りによるバーやピザ屋、雑貨店、ビデオ屋で会う。
いずれも同じ顔をしており、主人公の行為を褒めてくれるほか、さまざまなものを無料で提供してくれる大変気前のよい人物。
バイカー(Biker)
主人公と対決するもう一人の殺し屋。
後半では彼の視線から物語を見ることになる。
娼婦(Hooker)
映画監督に薬漬けにされていた女性。
主人公に救出され、交流を始めるが…。
小ネタ
- 殆どのマスクの名前は開発に携わった者の名前から引用している。
- 実はこの作品は、同じく殺人を題材にし、信頼できない語り手の技法を使ったビジュアルライトノベル「ひぐらしのなく頃に」と年代設定が近い。ホットラインマイアミの年代が1989年なのに対し、ひぐらしのなく頃には昭和58年(西暦1983年)の6年差である。
関連イラスト
別名・表記ゆれ