概要
ICE2の登場以後、ICEの路線網は順次拡大され、旧東ドイツ地域にも足を伸ばすようになった。
しかし、高速新線の建設にはコストがかかることから在来線を改良することになったのだが、旧東ドイツ地域はカーブが多く従来の方式でのスピードアップは難しいと考えられた。
そこで1997年より製造、1999年5月30日に営業運転を開始したのがこのICE-Tである。
ICE-Tの"T"は、車体傾斜装置(Tilt technology)または動力分散車(Triebwagen)という意味。
ドイツ国内における動力分散車の製造は1973年の403形以来24年ぶりとなった。
2001年には気動車版のICE-TDが4連20本製造された。
仕様
最高速度は230km/h。
鋼体材料はアルミニウムとし、軽量化・低重心化が図られた。
イタリアのフィアット(鉄道部門は後にアルストム社に売却)が製造した車体傾斜装置を装備している(最大傾斜角は8度)。傾斜時に建築限界からはみ出さないよう、車体の上下を絞った形状としている。
電源方式は交流15kV(15000V)、16.7Hz。
編成出力は411形(7連)が4000kW、415形(5連)が3000kW。
編成
5両編成の415形は11本、7両編成の411形は60本(1次車32本、2次車28本)在籍。
411形1次車のうち3編成はオーストリア連邦鉄道に所属し、4011形を名乗る。
迷列車海外編でのICE-T
「エエエ!?なんで僕を見てそんなことひらめいたの!?」
ICE五兄妹(ICE1,ICE2,ICE-T,ICE3,ICE-TD)の長女。ボクっ娘。
日向葵氏の擬人化では「お下げのドイツ娘」。