概要
ドイツ鉄道が非電化区間の高速化をすべく開発した列車でICE-Tが基になっている。4両で1編成を組み、3編成まで併結可能でICE-Tとの協調運転も可能。また、ICE-Tと併結した際には併結したICE-Tのパンタグラフ上げ/下げやメインスイッチの投入/開放も可能となっている。名称に-TDとある通り車体傾斜機構がついている。
・・・のだが、この車体傾斜機構が曲者で親記事にもあるとおり、トラブルが続出しダイヤ通りの運行すらままならない状態で、2003年には全編成が運用をいったん離脱している。その後2006年のワールドカップ時の臨時輸送と2007年からハンブルク~コペンハーゲン間の「渡り鳥コース」の定期運用についたが、2015年に大規模な検査が必要となった際、検査費用が非常に高額だったため2016年に1編成を残し運行終了。その翌年には残った1編成も運行を終えてしまった。
主要諸元
軌間
1,435mm(標準軌)
構体
アルミニウム合金(先頭部は繊維強化プラスチック)
駆動方式
主機関
機関出力
750馬力(≒560kW)
台車構成
先頭車
運転台寄り台車 | 付随台車 |
---|---|
編成中央寄り台車 | 動力台車 |
中間車
編成端部寄り台車 | 動力台車 |
---|---|
編成中央寄り台車 | 付随台車 |
制動装置
基礎ブレーキ装置
非摩擦ブレーキ装置
発電ブレーキ