概要
190以上の国と地域に600以上の販売会社・代理店、7200店以上のディーラー、約55000人の従業員を擁する(2016年)、アメリカの国際的ディーゼルエンジンメーカー。日本でもコマツが業務を委託しているため、エンジンを製造・販売している。
エンジンについて
日本ではNTA855およびN14とよばれる旧式エンジンを製造している。これは、欧米より日本のほうが環境基準が甘いためである。
855は総排気量を立方インチ、14は排気量をLで表したものである。直6エンジンなので、国鉄・JRでの呼称はDMF14系エンジンとなる。
なお、欧州では自動車向けにIS系エンジン、それ以外の用途にQS系エンジンを使用している。
日本製車両での採用事例
主に鉄道車両への採用例が多い。
国内向け(すべてNTA855系またはN14系)
- JR東海向けに製造されたすべての気動車(330~520ps)
- 会津鉄道AT-500形以降の気動車(350または420ps)
- 大井川鉄道DD20(初採用/350ps)
- のと鉄道NT200形/NT300形(350ps)
- 天竜浜名湖鉄道TH3000形以降の気動車(330または350ps)
- 名古屋鉄道キハ8500系(350ps)
- JR東日本キハ100系/キハ110系/キヤE193系/キヤE195系(330~450ps)
- 伊勢鉄道イセIII形(355ps)
海外向け
- 台湾鉄路管理局DR2700/DR2800/DR2900/DR3000/DR3100/DR1000(NTA855系/310HPまたは350ps)
- 日本車輌で北アメリカ向けに製造された気動車(QSK19-R/760HP)