概要
第二次世界大戦中にスウェーデンが自国で開発・運用したレシプロ戦闘機。
航空庁国立工場(FFVS)で開発された。
開発の経緯
1939年に第二次世界大戦が勃発し、スウェーデン空軍はナチス・ドイツ、ソ連という侵略的な2大国に対峙する事となったが、性能の劣る二戦級の戦闘機しか所有していなかった。
新規購入も思うに任せず、1941年、自国でJ21戦闘機を開発する事とした。
しかしJ21は先進的な設計であり、FFVSが設立され、J21が失敗した時の保険としてオーソドックスな設計の空冷単発単座の戦闘機も並行して開発する事となった。
使用できるエンジンはプラット&ホイットニー社のツイン・ワスプ(R-1830)を無断でコピーしたSFA STWC3-G(空冷二重星型14気筒)で最大出力1,065hpと非力だった。
鋼管フレームに合板を貼った機体はコンパクトにまとめられ、最高速度は575km/hを記録。
FFVSの戦闘機はJ22と名付けられ、1942年9月20日に初飛行、1943年10月にスウェーデン空軍に就役した。
1946年までに198機が納入され、1952年まで運用された。