概要とかマジ、だりーんだけど
GX時代から長く出演を続けている古参キャラクターの一人。
当時はオシリスレッド所属の真面目なデュエリスト「佐藤謙羊」として登場。
ドローパンをこよなく愛し、デュエルを始めたばかりのプレイヤーにも親切な良い練習相手だった。
が、舞台が5D'sに移り、いくつかのキャラクターが成人した世界。
そこでは身も心も荒み、別人のように堕落しきった彼の姿があった。
何でも昔からドローパンが好きだった事と、それを売る側に立ちたいという思いからアカデミア購買部に就職を決めたが、労働の現実を目の当たりにして数年で挫折。
その後小さな軽犯罪を犯してマーカーをつけられ、社会的弱者のひしめくサテライトに流れ着く。
その際に過去の自分の名前さえも捨ててしまった。(KENYoUと名乗り始めたのはこの頃)
学生時代からのデッキを使い続けているのも、今更組み替えるのが面倒というだけである。
故にTF4では禁止カード投入デッキでさえレベル2。
これでどうやって勝つつもりかと誰もが思う内容だが、彼自身勝てれば儲けもの程度にしか考えていないのだろう。
そんな彼がタッグを組んだ際に語るささやかな夢。
それは「この世で一番便利なコンビニを立ち上げ、一生楽する」というものだった。
真面目に汗水流すことに嫌気がさした彼にとっての唯一無二の居心地の良い場所。
それが、必要なものがほぼ揃い、無駄に広くなく探すにも買うにも苦労しない便利を具現化したコンビニエンスストアだったのだ。
営業販売の末端すら満足にこなせなかった今の彼に、一つの事業を立ち上げ成功させるなどできるものなのか。
労働の経験がある方ならだれもがそう失笑せざるを得ないだろう。
事実KENYoUも、本腰を入れてそれをかなえようなどとは夢にも思っていない。
ただ漠然と「できたらいいな」と考える程度である。
だがそれも、コナミ君と共にデュエル大会を制覇し賞金を得たことで本当に現実となる。
TF6におけるWRGPで文字通り世界最強のタッグと証明したことで、KENYoUは棚から降ってきた富と名声を一挙に手にすることになるのだ。
多くのパートナーが諸手を挙げて飛び跳ねて喜ぶこの瞬間。
それでもKENYoUの態度はいつものままだった。
そしてTF4から変わらず、賞金を元手にコンビニ事業立ち上げを始めるのだ。
どこまでアンニュイなんだと呆れる方もいれば、流石に実際はほぼコナミ君のおかげと理解したかと考える方もいるだろう。
だが見方を変えれば、彼はともすればWRGP優勝すらもかっさらえるコナミ君の実力に目を付け、全て計算の上での態度だったと考えることもできる。
人は誰しも一人では生きていけない。常に誰かに依存し合う必要があり、それは社会の必然だ。
その中で時に地力ではどうにもならない問題を、他人と協力し、または他人を利用して解決するものだ。
故に彼は、「自分は一切努力せずとも、何もかも解決できるパートナーを見つける」という、およそ現実的とは言えないが、究極の合理的な生き方を体現して見せたといえるだろう。
彼はドローパンが何よりも大好きだった。
それならばネオドミノシティに生きる何万人という人間のなかから、コナミ君という唯一無二のパートナーをドローできたのも、ある種納得させられるのではないだろうか。
使用するデッキは「強制転移+コントロール」。
あえて相手に強力なモンスターを召喚させておき、こちらの雑魚と取り換えて反撃に移る相手頼みの戦法である。
うまい具合に「アメーバ」や「グリグル」など相手にコントロールを移して効果を発動するモンスターがいればいいが、そうしたカードはいずれも貧弱。
おまけに防御、除去用の魔法・罠も人並みしかそろえておらず、TF4以降のデュエリストの中では間違いなく最弱と言ってよいだろう。
彼と組んでデュエルに勝つには、早々にデッキ構築と緻密なプレイングを要求されることになる。
他キャラとの相性? 知らねー
彼の変わり果てた姿に失望してか、GX時代の加藤友紀や藤原雪乃、宇佐美彰子といった級友たちはいずれも不快感をあらわにする。
軽犯罪を犯した経緯からセキュリティからも嫌われ、果てはシティはおろかサテライトの子供達にまで蔑視される始末。
例外的に彼を未だに好意的に見てくれるのは宮田ゆまくらいである。
にもかかわらず、彼女を連れて行くと今度はKENYoUが機嫌を悪くする。
最早他人とかかわることも面倒なのだろうか。
パートナーとして……、適当でいっか
初期のデッキではまともに戦闘できるモンスターがおらず、即刻改造が急務である。
幸いモンスターのお気に入り登録はないので、「強制転移」を軸にしたコンボデッキを作り、こちらはそのサポートをしてあげるといいだろう。
例えばスピリットモンスター。
これらは召喚したターンのエンドフェイズに「持ち主の手札に戻る」共通効果があるため、たとえ相手に送りつけてもそのターンの終わりにこちらの手札に戻ってくる。
すなわちこれだけで体のいい除去コンボが成立するのである。
ほかにも「グリズリーマザー」や「キラートマト」といったリクルーターを押し付けてわざとこちらの攻撃で破壊するという手もある。
これらの効果発動は「戦闘破壊され墓地へ送られたとき」であり、破壊されたリクルーターはその時相手フィールドにいたとしても元々の持ち主であるこちらの墓地に移動する。
つまりリクルート効果を行使できるのは、元々の持ち主であるこちら側になるのだ。
これを利用すれば、相手モンスターを奪い取った上でさらなるモンスターをデッキから特殊召喚できるようになる。
関連タグ見てくの? あっそ……
彼の名前が元ネタと思われる小説家が存在する。小説家になろうのマイページ
代表作「無能と呼ばれた『精霊たらし』 実は異能で、精霊界では伝説的ヒーローでした」・「『駄犬』と呼ばれパーティも職場も追放されたオッサン、『金狼』となって勇者一族に牙を剥く!」