「みんなを電話にする会社♪NTTパーソナル♪」(NTTパーソナル中央のCMソングより)
概要
NTTドコモと中堅商社の日商岩井(現:双日)により設立、1995年にサービスを開始する。
他のPHS事業者と同様に債務に苦しめられ、また日商岩井が通信事業から撤退したこともあり、1998年12月にNTTドコモに吸収合併される。その後はFOMAの商用サービスの実験場としての側面もあったが、2005年2月に新規受付終了、2008年1月にサービス終了。
端末
主力となったのはシャープ(S)だったが、他にもNTTドコモの特定納入業者だった「DFNP」こと三菱電機(D)・富士通(現:富士通コネクテットテクノロジーズ)(F)・日本電気(現:NECモバイルコミュニケーションズ)(N)・松下電器(現:パナソニックモバイルコミュニケーションズ)(P)のほか、au向けの主力メーカーだったソニー(現:ソニーモバイルコミュニケーションズ)(Y・SOではない)・日立(H)・モトローラ(M)も端末を納入していた。
その中でもソニーの端末はその形状がユニークすぎて洋式便器のような形状だったりとか、日立の端末はどこかどう見ても通天閣だったりとか、シャープに至ってはドラえもん型端末「ドラえホン」もあった。
しかし一番の変り種は、最後の機種となったSIIの腕時計型端末の「WRISTOMO」である。(なお、腕時計型のPHS自体はNTTが長野オリンピックの端末として作っていたが、それとは別物である)
また1997年にはポケットベルとのデュアル端末を、1999年には携帯電話とのデュアル端末「ドッチーモ」を発売している。なお、ポケットベルとのデュアル端末としては、ほぼ同時期にAstelがテレメッセージとの、IDOが東京テレメッセージとの、デュアル端末を出していた。(後者は東京・神奈川・埼玉・千葉限定)
サービス
NTTドコモに買収された後に「M-Stage」という名称で音楽や映像・新聞(産経新聞)等のコンテンツ販売の試験サービスを提供していたことがあった。
データ通信サービスでは、1997年に開始した32Kbpsデータ通信サービスでは他社と横並びであったが、1999年に開始した64Kbpsデータ通信サービスでは早々に多くのプロバイダで対応を開始している。
さらに2002年には準定額制データ通信サービス「P-P@C」を、2003年には定額制データ通信サービス「@FreeD」を、それぞれ開始している。
またFOMA開始当時のテレビ電話に相当する対応端末もあった。
CM
冒頭のCMコピーはサービス開始直後のとんねるずのものである。
その後、各社ごとにCMキャラクターが異なっていた。末期はNTTパーソナル中央ではジャニーズJr.の一員で10代だった頃の滝沢秀明が登場、毎月更新されるカタログは彼の無償配布写真集的な存在だった。
現状
多くの端末が家庭用電話機の子機や企業の内線電話端末として使えることから、サービス終了後も端末だけは活用されている。中には2010年(※サービス終了から2年後)製の電池パックなんてものもあったとか。
関連項目
NTTドコモ - 親会社。