概要
日本の通信大手NTTドコモが2015年より提供するクレジットカードサービス。2018年からは電子決済サービスd払いもスタートした。旧称はDCMXでいわゆるおサイフケータイを普及させるために2005年から『iD』ブランドで三井住友カードとタッグを組んで事業展開していた。
旧DCMX時代ではプラチナカードやブラックカードの発行も計画されていたが、dカードになった現在も発行する気配は無い(なお事実上の発行元である三井住友カードとユーシーカード自体もブラックカードを発行した実績がない為に今後も発行する事はないだろう)。
2010年代に入って主に中国からのインバウンド旅行客がバーコード読み取り型電子決済サービスをよく利用したため、タッチ決済主軸戦略を改めてバーコード電子決済も取り入れる方針に舵を切った。
2020年3月にみずほフィナンシャルグループ傘下のみずほ銀行とユーシーカードとの提携に伴い、今後のカード更新の際にユーシーカードとの委託による新デザインのdカードが発行される事となった。
DCMXからのサービス改定時、Docomoグループのクレジットサービスはすべてdカードブランドに統一された。例えば、DCMXサービス開始前年から提供されていた『ドコモプレミアクラブ』は『dポイントクラブ』にリニューアルされ、非ドコモ回線所有者でもdカードの契約が可能となった。仕様変更の理由としてドコモは会見で、頭打ちとなっている回線契約者に依存しない新規顧客の獲得を狙う旨を語っている。
サービス一覧
dカード
通常仕様のクレジットカード、ブランドはVISA・MasterCardから選べる。
dカードGOLD
ゴールド仕様のクレジットカード、各種保険が付く。
d払い(iD)
サービス開始時は『dカードmini』名称だったが、iDとの統合で『d払い(iD)』ブランドに2019年11月統一された。従来のおサイフケータイサービスを継承している。
dカードプリペイド
チャージ式のカード、ローソンやセブン銀行、dカードのマイページから事前にお金をチャージして使用する。
dポイント
dカードに絡んた決済とすると発生する決済ポイント。店舗によって異なるが、100円~200円毎に1ポイントが付与される。競合は楽天ポイント、Tポイント。
広報
CMキャラとしてポインコ兄弟が生み出され、一貫して時世の波に乗る女優(中条あやみ・浜辺美波など)とともに執拗なまでに各メディア媒体へ露出している。潤沢な資本力を背景にdocomoがジャンジャン広告を投下しているわけだが、その弊害としてタレントイメージを損なうパケ詰まりも発生しており、お世辞にも世間体からは評判が良い広告とはいえない。