曖昧さ回避
- 『新世界秩序』の略称。
- ライトノベル『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』の作中に登場するVRMMO『NewWorld Online』の略称。
概要
1990年代後半、アメリカのプロレス団体WCWにて発生し、後にWWF(現WWE)に活動の場を移したプロレスラーのユニット。
「New World Order(新世界秩序)の略称であり、「n」と「o」が小文字で真ん中の「W」だけ大文字なのが正式表記。
1996年、WWFからWCWに引き抜かれたスコット・ホールとケビン・ナッシュにハルク・ホーガンが加担し、ヒール軍団「nWo」が結成される。
試合への乱入、倒した相手の背中にスプレーで「nWo」の文字を書くなどの暴挙を繰り返していたが、次第にそのアウトロー的雰囲気で人気が急上昇。軍団のシンボルとも言えるnWoTシャツを手渡して勧誘する行為が評判となって、アメリカではnWoTシャツを着た人が街に溢れ、NBAのデニス・ロッドマンも加入を表明する等、一大ブームを巻き起こした。
当時、WCWと提携していた新日本プロレスにも輸入され、蝶野正洋が率いる「nWoジャパン」は新日マットを席巻。アメリカ同様、日本でもnWoTシャツが大流行した。
ブームの当時はWCWとWWFの興業戦争の真っ最中であり、WWFは倒産寸前にまで追い込まれていたが、ビンス・マクマホンの手腕によりWWFが巻き返し、やがてWCWは吸収される形で消滅。nWoもWWFに移籍する形でしばらく軍団抗争を繰り広げるも、ビンスの鶴の一声で活動を終えた。
一方新日本プロレスでは2000年、WCWの経営悪化を理由に業務提携を解消したことから、蝶野が新たに発足した新ユニット「TEAM 2000」との抗争に敗れたという形でnWoジャパンも解散。
この頃から、k-1などのプロ格闘技ブームが起こったことを受けてか、新日本プロレスでは「格闘技路線」に舵を切る方針転換を始め、方向性の違いから主力選手の離脱を許すなどの迷走を繰り返しており、後にプロレスファンから「暗黒時代」と呼ばれる苦境の時代を迎えることになる。