CV:Jen Brown/豊口めぐみ/伊藤静(豊口氏の産休での代役)
概要
チームJNPRのメンバーの少女。
Pyrrhaは希語で「炎のように赤い髪の女」を表し、ギリシャ神話においてエピテメウスとパンドラの間に生まれた娘の名前でもある。また英語でPyrric Victoryというと、古代ローマ軍を打ち破った軍略家ピュロスの勝利にちなみ「払った犠牲の割に合わない勝利」「辛勝」を表す。
Nikosは希語で「人々の勝利者」を意味する「ニコラオス(Nikolaos)」の短縮形で、ギリシャ神話における勝利の女神ニケ(Nike)に由来する名称である。
シンボルマークは槍。モチーフについては名前やMonty氏の発言より、ギリシャ神話を題材としたホメロスの叙事詩『イーリアス』に登場する英雄アキレスと思われる(アキレスはトロイア戦争の兵役逃れのため、一時期「ピュラ」という名の女性に変装していたことがある)。
赤髪をポニーテールにしてまとめ上げた剣闘士のような風貌の少女。高身長でスタイルも抜群。
ビーコンやシグナルとはまた別の訓練校サンクトゥム(Sanctum)を首席で卒業し、さらにミストラル(Mistral)という王国のトーナメントで4年連続優勝という新記録を打ち立てた実力者。ジョーン曰く「トップアスリートやカートゥーンのキャラクターしか箱に印刷されない」シリアルのイメージキャラクターに抜擢されるなど、その筋ではかなり有名。当のジョーンはその顔がわからなかったわけだが……。
輝かしい実績に驕ることもない気さくで人のいい性格で、新入生の中ではそのまともさが浮いて見えてしまうほど。しかしその裏には方々からもてはやされるがゆえの孤独を抱えており、ビーコンに来るまではその気持ちを吐き出す相手にもなかなか恵まれなかったらしい。
ワイスが打算を携えて接触してきても快く応対し、割って入ったジョーンの失礼な言動にも嫌な顔ひとつしないどころか試験では危機から救って見せ、視聴者からは「天使」「女神」と称えられている。その後もチームメイトとなったジョーンに対して積極的に接触を図り、特訓に誘うなど何かと彼を気にかけていることから「本妻」「オカン」とまで呼ばれるように。
オーラの扱いにも精通しており、Volume1エピソード6ではよくわかっていないジョーンに説明を行い、その後自身のオーラを利用してジョーンのオーラの解放を行った。
ジョーンにここまで入れ込んでいる理由はVolume2エピソード7で本人がジョーンに語っているとおり、前述の理由から優等生ゆえの孤独を抱えていたところに、自分が何者なのかを知らず初めて優等生としてでなく単なる一個人として自分を見てくれた存在だったからで、このことを明かして以降晴れて両想いの関係となることに。
オーラのセンブランスとして磁力操作能力を持っており、投擲したミロやアクオの回収に利用している。そのため武器の投擲もコンボに組み込んだ圧倒的な手数を誇り、複数人が相手でも安定した戦いぶりを見せる。また、能力を他者の武器に作用させて攻撃をそらす技も披露している。
Volume 3エピソード6でオズピン達から「乙女の力」を知らされ、次代の「秋の乙女」になってもらう様提案され、自身が背負う宿命に苦悩するが、11話でシンダーたちがビーコンを襲撃に来た際に「秋の乙女」になる事を決意する。だがその力の移植作業の最中シンダーに力を奪取され、シンダーを倒そうと塔頂部で交戦するも、敗北し殺されてしまった。
死後、身につけていた赤い腰巻はジョーンに受け継がれ、サークレットは彼の盾に埋め込まれた。また生前に戦闘トレーニング用の動画を残しており、ジョーンはそれを見ながら毎晩鍛錬を続けている。
……なお、2頭身キャラによる公式スピンオフアニメ『RWBY Chibi』では笑顔で平然と登場してチームRWBYの面々を驚愕させた。ルビーが「だって、あのとき死ん……」と言いかけたものの、ノーラとレンが「ピュラはこの通り元気! 悪いことは何も起こっていない! 絶ーッッッ対に!」「みなさん、楽しい話を続けたいでしょう?」とゴリ押しして事なきを得た。
武器
ミロ & アクオ/Miló & Akoúo̱(発言と傾聴)
「ミロ」は投げ槍・剣・ライフルの3形態に変形する機能を持ち、投げ槍形態では射撃の反動を利用することで長距離の投擲が可能である。変形も秒コンマ以下で行えるため、斬る、刺す、撃つを一つの流れに組み込めるが、それも持ち主の技量あってのものだろう。
「アクオ」はシンプルな円形の盾で、こちらもブーメランのように投擲して敵を攻撃することができる。空中で臨時の足場にするといった使い方もされ、ピュラの応用力の高さに見合った活躍をする。
MilóとAkoúo̱はそれぞれギリシャ語で「話す(I speak)」と「聞く(I listen)」を意味する単語。