CV:Miles Luna/下野紘
(※Luna氏は本作のシナリオライターの一人で、アシスタントディレクターも兼務する人物)
概要
チームJNPRのリーダーを勤める少年。
Jauneはフランス語で「黄色」を意味する。ちなみに英俗語でYellow belly(胃液で黄色い胃袋)は「臆病者」「軟弱者」「ヘタレ」と言う意味がある。シンボルマークは2重の虹。
モチーフは名前や外見、Monty氏の発言などから察するに、ジャンヌ・ダルクと思われる(ジャンヌは敵地を通り抜け時のフランス王太子シャルル7世に謁見するためや、戦場での男たちからの性的嫌がらせを防ぐためなど、様々な理由からたびたび男装していたと言われている)。
金髪に青い瞳。黒いパーカーの上に白いプレートアーマーと剣を装備したRPGの主人公のような外見だが、やることがことごとく空回りしてしまうヘタレ(ナード)。声は少し高めで、悲鳴は女子の声にさえ聞こえるほど。Volume 4にてパーカーの胸にはパンプキン・ピート(シリアルのブランド)のウサギのマスコットがプリントされていたことが判明。懸賞品で箱にある応募券を50枚応募し手に入れたと告白している。
初登場時から船酔いで気分を悪くし、ルビーとヤンの感動的な雰囲気をぶち壊してヤンに「Vomit Boy(ゲロ男くん、ゲロ少年)」とあだ名されてしまった可哀相な少年。しかし入学早々怒涛の展開に打ちのめされた人見知りのルビーに手を差し伸べるなど、心優しい性格をしている。以降、ルビーとはわりと気安い関係を築いている。
ツンケンしていた頃のワイスがルビーをからかう際に自分の名前を挙げていたことで気をよくし、ワイスへの積極的(かつスベり気味)なアプローチを続けるなど、とても前向きで心臓も強い。一方では自己評価の低さもあってか自身に向けられる好意に疎く、本人を前に恋の相談をするなどお手本のような鈍感男子っぷりで視聴者をやきもきさせた。
ことあるごとに家族から受けたアドバイスを口にしており、大事に育てられてきたことが窺える。
父や祖父、曽祖父といった一族の男たちが代々華々しい活躍をしてきたため、彼も英雄(ヒーロー)になりたいという強い願望を持っているが、その願望に対して能力が追いついていないと感じ苛立ちを抱いている。「アーク家に二言はない」と語るとおり、冗談混じりの口約束でもしっかり果たす律儀なやつ。軽薄にも見える態度で誰とでも接することができ、徐々に交友関係を広げている。
自身がナードにあたるせいもあり、典型的なジョックであるカーディンに目をつけられ執拗ないじめを受けていた上、上記の英雄願望にも関連した「ある秘密」を彼に知られてしまい、その弱みから一時期は使い走りにされていたものの、自分の仲間に対する嫌がらせを強要されたことで初めて反撃し、言いなり生活と縁を切った。
ハンター志望者の間では有名人のピュラを知らないなど、ビーコンに入学したわりには素人くさい言動が目立ち、問答無用で始まった着地訓練ではピュラに助けられる始末。結局は彼女とペアを組むこととなり、何かと世話を焼かれるようになる。
無口なレンや奔放なノーラともうまくやっているようだが、男女同室状態の寮生活をどのように送っているのかは不明。姉妹の多さがいくらかは役に立っているのだろうか。
ちなみにダンスはかなり上手く、これは7人もいる姉たちの仕込みらしい。
戦闘能力に関する評価は低く、ルビーには「戦えるようには見えない」、グリンダからは「訓練には耐えられないだろう」と言われている。身のこなしも危なっかしく、お世辞にも頼りになるようには見えない。
しかし危機的状況における機転と判断力には目を見張るものがあり、大型のサソリ型グリム・デスストーカーとの交戦時には、即興のチーム戦でありながら的確な指示により活路を見出した。前衛で戦う戦士より、後衛で指示を出す指揮官に向いているのかもしれない(とはいえ盾を駆使して敵の攻撃を捌くなど、決して戦闘能力自体が無い訳ではないようである)。
ピュラ曰く「他人よりも強いオーラを秘めている」らしく、彼女によってオーラを引き出されてからは、切り傷や青アザ程度の怪我ならば瞬時に治癒することができるようになった(ただしジョーンはオーラの扱いにまだ慣れておらず、うまく使いこなせていない)。
後にピュラとのトレーニングの甲斐あって、グリムを独力で倒すことができるまでに成長。ピュラの死後は遺品として残された戦闘トレーニングの動画を毎夜観ながら鍛錬している。
オーラのセンブランスはかつてCRDL相手に無自覚に発現して片鱗を見せて以来長らく発現には至っていなかったが、ワイスがシンダーによって瀕死になった際に彼女を救おうとして発現、彼女を治癒してその命を救っている。ただCRDL相手に発現したときは彼らを跳ね返しており、単に治癒能力だけではない模様。
ジョーン自身は「傷を治せるのは本人だけ。俺のオーラがワイスのオーラを増幅させている」のだと判断。ノーラからジョーン自身への負担を心配されるが、「俺のオーラの量はピュラのお墨付き」と返した。
そしてVolume 6にて、彼のセンブランスは「触れた対象の生命エネルギーを増幅させる」ことが判明した。治癒能力もそれによって生み出されたものである。
武器
クロケア・モルス(クロシー・モース)/Crocea Mors(黄色の死)
特別な機能を持たないシンプルな長剣で、中距離や遠距離での攻撃能力は持っていない。鞘には盾に変形する機能があり、彼のシンボルマークでもある2重の虹が描かれている。元々は彼の高祖父(grand-grand-grandfather)が使った装備で、アカデミー入学時に家族に持たされたもの。
Crocea Morsとはラテン語で「黄色の死」を意味し、ユリウス・カエサルの剣の名称であったという伝説が伝えられている。
他のキャラクターたちのギミック満載変態武器に比べるとかなり地味だが、その基本性能そのものはかなり高いようで、不慣れなジョーンが扱ってもグリムの首を容易く切り落とし、盾は大型グリムの攻撃でもびくともしない。
Volume 4では立ち寄った町の鍛冶屋によって、ピュラの遺品のサークレットが盾に埋め込まれた(鎧も新調され、ピュラの腰巻も身につけている)。
また納刀状態から大剣に変形する機能が追加され、大型グリムにも高いダメージを与えられるようになった。
Volume 7ではアトラスの技術によってさらなる改良が加えられ、盾から青いビームシールドを展開できるようになった。これによって防御力が上がっただけでなく、高所から降下する際にエアブレーキとして使うこともできる。
家族構成
父親と祖父、曾祖父の存在は語られているが未登場で母親も不明。末っ子の長男で上に七人の姉がおり作中では未登場だがジョーンの口ぶりからすると関係は良好そうである。作中に登場した写真だと幼少期はだいぶ可愛がられていたらしい。
(上記イラストは一人を除き作中に登場した写真を元にした成長予想図と思われる)
Volume6の7話にて姉のうち一人が登場。結婚を機に家を出て別の街で暮らしておりジョーンの甥に当たる子が生まれている
向かって左が実姉のサフロン・コッタ・アーク。同性同士での夫婦であり
ジョーンを挟んで向かいにいるのが姉の妻であるテラ・コッタ・アークと
2人の息子のエイドリアン・コッタ・アークである