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SCP-1412-JP

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ふろばのあんこくくうかん

SCP-1412-JPとは、滋賀県大津市蟻塚4-2-48に位置するアパート「ぼうかんてん」4号室内部の一区画に存在する異空間である。(メイン画像奥)

「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」

概要

SCP-1412-JPとは、SCP財団日本支部によって発見されたSCPオブジェクトである。

メタタイトルは「"█"は「クロ██」の"█"」

オブジェクトクラスはPending。つまり審議中である。(下記はイメージ画像)

SCP-1412‐JPとはは、2024年1月27日に発見された滋賀県大津市蟻塚4-2-48に位置するアパート「ぼうかんてん」4号室内部の一区画に存在する真っ暗な異空間である。

財団は存在する家屋に対してカバーストーリー"地盤沈下"を適用し周辺を封鎖する形で収容を行っているが、よくわからない点も多いので部屋の持ち主に聞き取りを行っている。

聞き取りによると、2023年12月22日の晩の████氏の長期外出前最後の入浴時までは通常の浴室であったそうだ。つまり2023年12月22日から2024年1月27日の間にこの異空間は出現したのだ。

事前調査によると、

  • 致命的な情報災害や、それに類するものではない。

つまり、幻覚などでそう見えている気がするわけではなく、異空間はそこに存在している。

  • 室温16℃、湿度65%である。

少し肌寒くて湿気っぽい。

  • 内部の全方向から生体反応が検出される。

元記事脚注によると、これは内部に巨大な生き物がいるか、空間そのものが生き物であることを示すそう。

  • アキヴァ放射を含む超常的力場が存在しない。

アキヴァ放射とは財団世界における神格存在やそれに類するものから出るオーラみたいなもの。それがないということは、神格が関係しているわけではないようだ。

― 電磁波、音波の入力に対して完全無反響である。

真っ暗で音も反響しない。暗黒空間というやつである。

  • 上記の理由により空間容積は数値上測定限界を超えている。

深淵あるいは虚空というやつである。

  • 時空間において局所的に連続位相であり、ヒューム値においても外部と相関し0.98~1.01hmを保っている。

なんだか難しい表現で目が滑るが、時空が途中で途切れているような空間でも、現実改変がかかわっているわけでもないということらしい。

別にこちらから何もなければ問題はなさそうだが、空間異常部門内の既存の分類に収まる空間異常ではなかったらしく、後々似たような異常が発生したときのためにも調査することになった。

追加調査

ドローンによる調査が行われた。具体的な記事は元記事に譲るが、あたり一面真っ黒でほとんど何も映っておらず、音声もモーター音ぐらいしか記録できていない。最終的には奥へ進む途中機体が大きく揺れたのちロストしてしまった。

しかし不思議なことに、咀嚼音、破断音などが確認できなかったためドローンは捕食されたわけではなく、ロストは何らかの物理的理由によるもの、あるいは何らかの非破壊的な何かが起きたようだ。

何か入れても反応がないことが分かったので、Dクラス職員を突撃させると、ドローンの時のように照らしても何も見えないらしい。そしてドローンと同じように途中で連絡が取れなくなってしまった。しかし…

真っ黒な何かが這い出てきた。

機動部隊が確保すると、どうやら先ほどのDクラスであることが判明し、保護された。

左耳を除く感覚器官が強く鈍麻し発声ができず、また軽度の打撲を負っていたが、水と洗剤による全身洗浄の結果、時間経過と共に問題なく回復したらしい。

回復したDクラス職員によると「内部で躓いて」「溺れ」「這い出てきた」らしいが「巨大な生物」らしきものは確認できなかったらしい。

浴室の明日は真っ暗である。

追記編集は異空間の正体がわかってからお願いします。

関連タグ

異空間 浴室 SCPオブジェクト SCP お先真っ暗

暗黒空間:文字通り。

この異空間は財団世界に発生する異空間では珍しく、人が日常的に居住している空間で発生しているのに、生み出した犯人が見当たらない。一体全体誰が、あるいはどんな理由で発生したのだろうか?

正体が分かったなら今からでも元記事から見に行くことをお勧めする。

以下衝撃のネタバレ

この報告書には第二版が存在します。

真・概要

メタタイトルは「"█"は「クロ██」の"█"」

オブジェクトクラスはSafe

SCP-1412-JPとは、SCP財団日本支部によって発見されたSCPオブジェクトである。

SCP-1412-JPはその特性上、遍在し収容状況の把握自体が困難だが、類似する実体とは安全性、社会への影響の観点においても現時点においては微小と考えられるため収容活動は行われないらしい。

添付されたSCP-1412-JP除去後の浴室。の浴室画像から推察するにどうやら財団はSCP-1412-JPを収容する手段を見つけたようだ。ん?何かがおかしくないか?

SCP-1412-JPの正体はすばり異常なクロカビである。このクロカビは音や光を吸収して成長を加速させる生態から、完全黒体吸音材の性質を兼ね備えている。

今回の場合、黒カビがあたり一面浴室を覆いつくしていたため、浴室が防音室暗室の性質を持ってしまったのだ。 き た な い 

そしてお察しのとおり、この家主は一か月の間湯を張ったまま放置したため浴室内部にクロカビが異常繁殖したのである。

浴槽の未来はは明るいが、家主の無精っぷりには不安しかない。

余談

新星コンテスト暁星ブロックSCP部門出場作品。

元記事冒頭の画像はうっすら浴槽が映っているわけではなく本当に「真っ黒」である。

ちなみにメタタイトルは本部のアンソロジー「死のABC」(タイトルがすべて「"<頭文字>"は「<単語>」の"<頭文字>"」という形式)や日本支部アンソロジー企画「始のいろは」のオマージュとなっている。

関連イラスト

SCP-1412-JPに関するイラストを紹介してください。

解説動画

真・関連タグ

○○ に関係するタグがありましたら、紹介してください。

クロカビ 浴室 SCPオブジェクト SCP 完全黒体 防音室 驚きの黒さ カビ 暗黒物質

暗黒空間:文字通り。

マコモ湯:おそるべきことにだいたいあってた

CCに基づく表示

タイトル: SCP-1412-JP -"█"は「クロ██」の"█"

作者: without-T-letter

ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-1412-jp

ライセンス: CC BY-SA 3.0

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