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SCP-147-JP

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このおりのそとへ

SCP-147-JPとは怪奇創作サイト「SCP_foundation」に登場するオブジェクト(怪異)の一つである。

概要

アイテム番号:SCP-147-JP

オブジェクトクラス:Euclid→Neutralized

サブタイトル:この檻の外へ

SCP-147-JPはゼラチン質の体を持った水棲生物。

クラゲのような見た目をしており、触手を持っている。

SCP-147-JPには人並みの知能があり、どうやっているのかはわからないが喋ることもできる。

またSCP-147-JPは陸でも1,2時間程度なら生存することができる。

しかしあくまで水棲生物なのでそれ以上は干からびて死んでしまう。(というか死んでしまった。)

SCP-147-JP-1は12歳の男の子。

SCP-147-JP-1は元々SCP-147-JPのことを保護していた何の異常も持たない子供である。

ならば記憶処理して帰してあげれば良いのでは?と思うだろうがどうやらSCP-147-JPの研究を円滑に進めるためにSCP-147-JP-1が必要だったようだ。

彼は山奥にあった誰も住んでいない小屋で檻のような水槽の中にいたSCP-147-JPを見つけた。そして家の風呂場で保護していたらしい。

財団の調査によって、山奥の小屋の元々の持ち主は海洋学者であることが判明した。

SCP-147-JPへのインタビュー

█████博士: さて、今日は君の出自についてだ。海洋学者とされている男の家から助け出されたのはわかった。そいつはどんな奴だった?

SCP-147-JP: 彼のことについてはよくわかりません。物心ついたときにはあそこにいたのです。

どうやら彼女(?)は生まれたときからあの小屋にいたようだ。

█████博士: なるほど……。君が小さい頃、もしくは卵かなんかの時には既に水槽にいたのかもしれないな。

SCP-147-JP: 彼は一度も私を外に出してはくれませんでした。あの狭い檻の中にずっといました。彼から教えてもらったのは言葉だけでした。彼がどこかへ行ってしまってからは、私は希望を捨てました。私は年をとらないせいで一生、この狭い檻の中から出られないのだと。このまま、緑色に濁った水の中で生きていくことになると。

█████博士: でも、そうじゃなかった。

SCP-147-JP: ええ。しかし、結局はあなた達も一緒でした。少し檻が広くなっただけです。でも、あの子は違いました。私に「大丈夫だよ」と声をかけあの場所から助け出してくれました。そして外の世界を見せてくれました。短い間でしたが、それは素晴らしい瞬間でした。

彼女はあの男の子が外へ連れ出してくれ、そして見たことのなかった『檻の外』を見せてくれたことにとても感謝しているのだ。

█████博士: 君はあの子だけは信じているんだね。

SCP-147-JP: ええ、そうです。あの子の為なら何だってするでしょう。

[インタビュー終了]

事件147-JP

ある日、SCP-147-JPはいきなり収容室を抜け出し、警備員を気絶させ収容違反を起こした。

説得にも応じず、そのまま水槽の外で2時間立ったままだったため、完全に干からびて、無力化してしまった。

オブジェクトクラスがNeutralizedへと格下げされた。

そのため、男の子ももう不要と判断され、記憶処理を行い解放された。

担当職員へのインタビュー

エージェント███: 事件147-JPの前に何があったんですか?

█████博士: かの……SCP-147-JPは私にSCP-147-JP-1を解放してやってくれないかと頼んだ。あの子は今、檻の中に居るのと変わらないじゃないかと。

エージェント███: それで何と?

█████博士: もちろん、それは出来ないんだ、と言った。そしたら彼女は、あの子にはこれから色々な未来が待っていて、無限の可能性があるんだと言った。あの子はいつか消防士になりたいと言っていたが、そうはならないかもしれないし、その通りになるのかもしれない。誰かをひどく傷つけてしまうかもしれないし、その逆に誰かの命を救うことになるかもしれない、と。どちらにせよ、今のこの状況ではそうした可能性を持つ事さえあの子には無理なことなのだと、そう言っていた。

彼女は嘆いていた。自分が収容されている限り、あの子が財団からは解放されないであろうということを。

エージェント███: 続けて下さい。

█████博士: 彼女自身がそれを奪っているのかもしれず、それは耐えられないと言った。檻の中に閉じ込められ、自由を奪われる辛さを知っているからこそ何とかしてやりたいのだとも言っていた。彼女はほんの一瞬だけれども、あの子のおかげで自由を得る事が出来た、それでもう充分だと。そんなことを言っていた。

自分はあの子のおかげで、収容されるまでの間だけだが自由を得ることができた。

そんな彼は今、かつての自分のように財団という「檻」に囚われている。

エージェント███: 他には何か言っていましたか?

█████博士: そしたら彼女は、自分があの子にしてあげられることは1つなんだ、と言っていたよ。

ならばどうするか?答えは一つ。

自分を犠牲にしてでも。そうすればあの子はこの檻の外へ。 

エージェント███: それが何なのか、心当たりはありますか?

█████博士: 心当たり? 私たちはそれを見たじゃないか。

[聴取ログ終了]

外部リンク

CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-147-JP - この檻の外へ

by grejum

本家記事・・・http://ja.scp-wiki.net/scp-147-jp@2014

Tale・・・お別れの教科書

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