SOLG
そーぐ
オーシア連邦がユークトバニア連邦共和国との冷戦下にあった時代に開発していた、地上攻撃用レールガンを備えた巨大戦闘衛星。
衛星軌道からのミサイルサイロ攻撃や広範囲制圧を行う抑止戦略兵器として1990年代に概念設計が成され、以降建造が進められていた。
1995年のベルカ戦争中でも開発は続けられたが、完成前に戦争が終結したうえユークトバニアとの関係も改善されたため建造中止、その後は軌道上に放棄・封印されていた。(同様に戦略兵器として建造されたアークバードは衛星軌道上のデブリ除去に必要な装備だけ武装が制限され、将来的な宇宙開発計画の基板として平和利用されることが決定した)
通称は「ちくわ」。由来はメインとなる中心部が筒状である事から。
攻撃兵器を装填するユニット、衛星を制御する中枢部、そして全長1kmを超える弾体加速用の発射ユニットの3つから構成されており、これらは全て太陽光発電によって駆動する。
攻撃兵器は核兵器・非核兵器問わず使用することができた。
オーシア・ユークトバニア両国とも先述の軍縮に伴う融和政策により歩み寄りを見せていたが、ユークトバニアの宣戦布告に端を発する環太平洋戦争(後にベルカ事変とも)にて暗躍するテロリスト集団「灰色の男たち」によってアークバード及び補給機を介して密かに建造が再開されており、ノースオーシア州のグランダーIG社(旧南ベルカ国営兵器産業廠)地下トンネル内のシャンツェにSOLG制御システムを設置。同時にイエリング鉱山に秘匿されていた大量報復兵器「V2」(MIRV Multiple Independently-targetable Reentry Vehicle、複数個別誘導再突入体)もSOLGに搭載され、戦争の長期化により疲弊した両国に向け核報復を行うべく起動準備に入っていた。
この動きを第三艦隊通信情報艦アンドロメダが察知、同艦隊旗艦・空母ケストレルを母艦とするラーズグリーズ戦闘機部隊と、オーシア大統領ビンセント・ハーリングとユークトバニア首相セリョージャ・ヴィクトロヴィッチ・ニカノール両氏の共同声明によって集結したオーシア・ユークトバニア両陣営が制御システムのあるノースオーシア州スーテントール市へと急行。グランダー社に加担するオーシア・ユークトバニア軍の一部とSOLGの通常弾砲撃により多くの犠牲を払いながらも制御システムを破壊した。
その後、SOLGは制御システムを失った際のプログラムに従い、オーシア首都オーレッドへと落下コースを辿っていたが、オヴニル・グラーバク両部隊の妨害を排除したラーズグリーズ隊により完全に破壊された。
ちなみに小型機の場合のみ、かなりの難度だが内部に侵入して中枢部を破壊する事が可能となっている。
第7段アップデートにて追加された非常招集ミッション「Satellite Interception」として登場。
ユージア軍によって衛星軌道に放棄された某国の軍事衛星が東京へと降下、それを迎撃するミッションとなる。
5で登場したものより大型化しており、フライトアシストを切っていれば内部への侵入は比較的容易となっている。
5と同様に落下するSOLGを迎撃するミッションとなっているが、小惑星片迎撃用レーザー砲台が搭載されており、更に炎上しているため、近づく際には破片以外にも注意が必要である。
FAEBによる広範囲破壊を防ぐためか、上位ミッションでは航空爆弾などの対地攻撃兵装の威力が制限されている。
また、砲身内部の特殊砲弾は攻撃可能となる前は保護されているため、内部に侵入こそ可能であっても破壊することは出来なくなっている。
Satellite Interception I「SOLG -Schroeter- 落下阻止作戦」、Satellite Interception II「SOLG -Oort-落下阻止作戦」(通称赤ちくわ)、Satellite Interception III「SOLG -Lexell-落下阻止作戦」(通称金ちくわ)、Satellite Interception IV「SOLG -Gould-落下阻止作戦」(通称黒ちくわ)の4種類があり、登場する敵戦闘機やBGMなどが異なる。
金ちくわでは特殊戦闘機部隊との交戦が追加されており、照射偏向可能なTLSとMPBMを同時使用してくるADFX-01部隊、黒ちくわでは更に蝶使いが追加で増援として登場する。
ちなみに第1段階のパネル等を破壊する際に複数機が同時に発射したマルチロックミサイルやMPBMなどの広範囲攻撃兵器を使用して一度に複数の部品を脱落させると処理落ちが発生、ラグにより回避が難しくなる事があるので注意が必要である。