TEMU
てむ
中国のPDDホールディングスが運営するオンラインマーケットプレイスで、アパレルや家電、雑貨などを低価格で販売している。
2022年にアメリカでサービスを開始し、世界各地で急速に拡大しつつある。
広告宣伝費に異常なまでの金額を投資していることで有名で、metaの広告出稿費用はmetaにおける全広告費の40%に匹敵すると言われている。
しかし、ネット上ではその危険性がたびたび囁かれており、利用する場合はこれらの問題点に注意する必要がある。
・詐欺のリスク
TEMU利用後にクレジットカードの不正利用に遭った等、金銭的な被害を被る可能性がある。
・個人情報漏洩リスク
アプリにマルウェアを仕込んで個人情報の窃取している可能性があるため、アプリの使用やアカウント作成時には注意が必要。
・商品の品質と安全性のリスク
TEMUで購入された商品の中には、品質が低いものや、安全基準を満たしていない商品が多数含まれている。
例えばTEMUで買った子ども向け製品から、基準値の最大348倍超の有害・発がん性物質が検出された等の報告があり、健康や安全に関わる製品には注意が必要。(参考記事)。
また、ダニやトコジラミといった害虫が配送された商品に付いていたという報告が消費者からされており、衛生面や生態系への問題も指摘される。
・倫理的懸念
これらの製品が新疆ウイグル自治区での強制労働に関与している可能性が指摘されている。
このような背景から、倫理的な観点で利用を避けるべきとの声もある。
・高額案件によるレビュー操作
とあるYouTuberによって「100万を渡すので良い所だけを言ってください」という案件依頼をしていることが暴露される。レビュアーにお金や商品を渡し良い感想を言ってもらうよう働きかけること自体に問題はないが、レビュアーには消費者に「良い、悪いを含めた正直な感想」を伝える義務があり、「莫大な金額を提示して良い所だけを言わせる」という行為は悪質な場合景品表示法の優良誤認に抵触する可能性がある。
上記の問題点があるにもかかわらず、この企業がスポンサーとなりCMを流す局やネットでの宣伝等が非常に多く、情報リテラシーに乏しいユーザーが引っかかる危険性が度々指摘されている。
また8月26日、NHK「おはよう日本」でもこの通販サイトが何故か革新的!と紹介している事となった。(参考記事)
SHEIN ※こちらも中国発の格安通販で、TEMUと同様発がん性物質を含む商品が送られてきた報告があがっており、注意が必要。