概要
読んで字のごとくだが、通信販売の電波版。主にBSと独立UHF局で放送されている事が多い。系列地方局でも深夜や昼間にやっている。
キー局・準キー局では稀。ラジオ番組では長時間のものは珍しい。ラジオの聴衆者が主にドライバーであるため電話できないということもあるだろう。
民放等の場合は、大抵ジャパネットたかたかショップジャパン、健康食品メーカーが多い。自前で通販番組を持っている事もあり、日本テレビのポシュレ、TBSのカイモノラボ、テレビ東京のものスタ、フジテレビのDJモノフェスタ、TOKYOMXの「いいものがたり」、「目からウロコプラス」、「グッチョイス!」のような事例も。
BS及び独立局の場合は、番組枠の穴埋めまたは貴重な視聴率無関係の収益源と言う役割を持っている。
CM扱いのものと番組扱いのものがある。1日の放送時間に対してあまりに長時間流し続けている独立局や地方零細局が問題になり、監督官庁から目をつけられるケースもあるが、一方巧妙な手法でそれを回避している会社もある。初期のBSデジタルはスポンサーもコンテンツも乏しく、通販番組が無限ループしていた。海外ドラマ(主に韓国ドラマ)を織り交ぜて放送しているのは、こういった事情があるのかもしれない。
2010年12月の放送法改正より、放送局は「通販番組の割合」や「CMの放送時間量」を公表することが義務付けられた。「(放送局名) 放送番組の種別」と検索すると出てくる。ただ、基本的に第3週を集計しているため、その週のみ通販番組ではなく紀行番組を編成している局もあるとかないとか。
2011年以降に新規開局する無料BS局については「通販番組は番組全体の3割以下にする」という総量規制が設定された。
高校野球の予選が雨天で中止になったりした時のピンチヒッターとしても放送される事がある。TOKYOMXの場合は深夜アニメが終了後、尺が余った流れで通販番組を入れると言う特殊ケースも存在しているが、近年は別番組を入れるケースが多い。こちらに関しては再放送を参照のこと。
内容
実演販売スタイル
ジャパネットたかたなどで一般的なスタイル。調子の良い口調で商品を宣伝する。
番組風スタイル
一瞬普通の番組かと思うような映像で始まる。健康食品に多い。
輸入スタイル
外国向け映像を翻訳してそのまま使用する。ショップジャパンがこれ。ドラマパートがあったりする。
テレビショッピング草創期の典型的イメージで、バラエティ番組でもよくそのバタ臭い感じがパロディにされていた。
更新
商品に関してはバージョンアップや期間限定でない限りは何度も放送される傾向があり、大体が商品初登場から半年~1年は同じ物が流れる事もある。
世界で〇〇売れたなどの部分をアップデートするだけなので、テロップに「発送される商品と形状は異なります」などのお断りを入れて対応できるのも映像の使いまわしがされる理由。だからいつまでも「初上陸」だったりする。