「お前さんは死んでしまったので
悪役令嬢にTS転生して実は善人なのに
追放される様子を配信でRTAしてもらう」
「なんて??」
(小説本文より引用)
概要
佐遊樹による神様転生を題材にしたライトノベル。2020年5月4日にハーメルンで連載開始。
同年9月30日から小説家になろうでも投稿を開始し、並行して連載している。
副題である『嫌われ追放エンドを目指してるのに最強無双ロードから降りられない』は小説家になろうへの投稿にあたって付け足されたものであり、後のコミカライズや書籍化にあたっても引き継がれている。
タイトルの略称としては「TS悪役令嬢RTA」や「TSRTA」などが使われる。
2021年11月19日に一迅プラスにてコミカライズされている。作画は飾くゆが担当。
ただし「最終更新日:2023/11/27、次回更新:未定」となっている。
これは2024/08時点で第7章まで執筆されているweb版の第1章最終局面(単行本としては第3巻の途中)で更新停止中ということであり、一方でこの時点における 飾くゆ 氏の近況は「イラスト業、募集中(≒健在ではあるが手隙)」とのことなので、連載の今後が危ぶまれている。
2022年8月30日に書籍版がKADOKAWAエンターブレインから発売されている。イラストはぬくもり氏が担当。
なお、コミカライズ版と書籍版では登場人物のデザイン(およびタイトルロゴ)が異なるため、関連作品を閲覧する際には留意されたし。
ラノベコミカライズ作品としては珍しい「書籍化よりもコミカライズ先行」かつ「ビジュアル面において、後発(書籍版)が先発(コミック版)を参照していない」という妙な経緯の作品なので、印税分配や版権関係で火種を抱えているように思えるが、関係者たちからの公式発言は特に確認されていない。
読者は今後の展開にご注意を。
あらすじ
神々の創った乙女ゲーム世界で美少女(マリアンヌ)へと転生した主人公。
神々のお遊び『配信』で、ハチャメチャな条件付きで追放RTA(リアル・タイム・アタック)をすることになったマリアンヌ。
いっそ最速で追放エンドになることを目指し
「暴力」「暴言」「喧嘩」「無双」「禁呪」etc.
ありとあらゆることを試した結果、なぜか魔法学園での人気者に!?
ルールブレイカー必至?逆RTAファンタジー!!
(KADOKAWAオフィシャルサイトより引用、一部改変)
登場人物
本作の主人公。神様の不手際によってカマキリをかばって死亡した西暦世界からの転生者。元の世界では男性だったが、転生に際して性転換させられる。
悪役令嬢として国から追放されるまでの様子を神々に向けてRTA配信し、そのスコアによって充実した来世を与えるという契約で転生した。
魔法の名門ピースラウンド家の一人娘で、禁呪「流星(メテオ)」の使い手。
明晰な頭脳と高い身体・魔法能力を持つ最強の主人公であるが理性的判断能力に欠け、理想の追放を目指すあまりに周囲の人物からの敬愛を集めてしまい、追放エンドから遠のいている。
「原作」の主人公。王立魔法学院に平民の身で入学した少女。
魔法能力は最低クラスだが、近接戦闘能力は異常に高い。
マリアンヌからは追放エンドのキーマンとして期待されているが、当の本人はマリアンヌの在り方を強く尊敬している。
「原作」の攻略対象。名門ミリオンアーク家の嫡男で、マリアンヌの幼馴染かつ婚約者。
やはりマリアンヌからは「いずれ自分を追放する存在」と目されているが、当の本人はマリアンヌに執着に等しい恋慕を抱く。
希少な雷魔法の使い手で、剣技と組み合わせたスピード重視の戦闘スタイルをとる。
マリアンヌとロイの幼少期からの友人。
実家であるハートセチュア家は王国随一の技術力を持ち、リンディ自身も幼い頃から数多くの発明品を開発していたが、現在では封印している。
王立騎士団の新人騎士。「原作」の攻略対象の一人で、ルートによってはラスボスになるダークヒーロー。
新人ながら実力は高く、邪竜を討伐した功績から「竜殺し」の異名を持つ。