キラットへようこそ…ここは狂気の最高峰
プロローグ
アメリカで暮らしていた主人公エイジェイゲールは、
死んだ母親の「私が死んだら、キラットのラクシュマナに行って遺灰を撒いてほしい」という遺言に沿って母の故郷に訪れた。
しかしその国は独裁者『パガン・ミン』とテロリスト『ゴールデンパス』がいがみ合ったまま閉鎖された国『キラット』であった。
エイジェイは一度はパガンに捕えられるが、『ゴールデンパス』のリーダー、サバルの助けにより救出される。
エイジェイはゴールデンパスのリーダー、アミータ、サバルからゴールデンパスといけばラクシュマナにたどり着けると言われゴールデンパスの一員となる。
ゲーム紹介
ヒマラヤ山脈及びその周辺を舞台とした上下左右に広大なマップを無尽に移動し、敵を倒し進みながら数多くのミッションをこなしていくオープンワールドFPS。
ミッションの対応方法はプレイヤー次第。グレネードや火炎瓶を使った正面突破からククリや弓によるステルス、ロケットランチャーからスナイパーライフルによる遠距離攻撃から縛りプレイまで、ありとあらゆる手段を求められている。
キラットへようこそ
シリーズごとで世界観が異なるのも特徴的であるFARCRYの今回の舞台は『キラット』。
『キラット』とはネパールやチベットなどの南アジアをモチーフにし、壮大なヒマラヤ山脈をバックに抱えた架空の国である。
架空の国と言うものの、言語や文化などはネパール、チベットを色濃く反映している。
また、人々はキラット独自の宗教観念が色濃いのも特徴的でキラット行く先々でその光景を目にすることができる。
キラットは約30年前から王国の反乱があって以降、パガン・ミンが統治を続けている現在まで、反乱勢力『ゴールデンパス』と王立国との内線状態が続いている。
ありとあらゆる手段の中で、プレイヤーはどのように立ち振る舞うのか…
この国に完全な答えは存在しない。全てはプレイヤー次第である。
登場人物
以下、年齢は2014年時点、CVは日本語版のものである。
48歳 | 183cm | 80kg | CV:藤原啓治 |
キラットの王であり、本作においてラスボスの立ち位置。
ピンクのジャケットに特徴的なツーブロックがトレードマークのちょっと老けたおじさん。
前作で好評だった「悪役をパッケージに堂々と配置する」
を引き継いだインパクトのあるパッケージで購入した人も多いだろう。
非常に残忍であり利己的で、パガンの思惑通りにならないと
無抵抗の一般人から味方の部下ですら平気で殺したり利用したりする理不尽な男である。
しかし王立軍を統治するカリスマ性や、慎重に言葉を選んで発言する態度など、
頭脳や気品も持ち合わせている。
しかし、そんな独裁者丸出しでありながらも主人公エイジェイに対しては非常に友好的である。
そこにはストーリーの核心的な理由があり…
また、本人自身はユーモアに富んでおり
エイジェイに対して気軽に無線で「パガンおじさんだ」と自称したり
エイジェイを連呼したりするなどお茶目な一面もある。
実は出身は香港でイギリス人と中国人のハーフである。
本人公認のガイドブックにもあるところだが、パガン・ミンはエイジェイにキラットを託そうとしていた。
26歳 | 178cm | 76kg | CV:近藤孝行 |
本作の主人公。
本作がFPSの為普段は目立たないが、キャラとしてはしっかり存在している。
緑のジャケットとジーパンというラフな格好でオールバッグ。
キラット人だがアメリカ育ちで、
生まれ育った環境が貧乏だった為にギャングとして悪事を働いており、
刑務所に服役していたという過去を持つ。
その為、どっかのアメリカのボンボンとは違い
人殺しをなんの躊躇いもなく行えるのはその経歴が背景にあるからだ。
服役中に母が末期の乳がんだと知った彼は
悪事を働いていた自分に責任があると感じ、キラットにとびこんだ。
喋るが他のキャラクターに比べると口数は少ない。
「あー」や「えーと?」などを多用するため、ただのめんどくさがりかもしれない。
ゲール本人、ラクシュマナは墓地か何かと思っていた。
25歳 | 170cm | 52kg | CV:園崎未恵 |
エイジェイが味方とする集団『ゴールデンパス』の女性リーダー。
プレイ状況によってはヒロインであるが、プレイ状況によっては敵関係にもなりうる。
インド系の顔で浅黒の肌に三つ編み、黄色のベストジャンパーが特徴。
現在は閉鎖された北部の出身で、幼い時に両親が殺された過去がある。
最初はエイジェイに対して不愉快な態度を示していて困惑するユーザーも多かったであろう。
実際少しキツい性格をしていて、物事ははっきりいうタイプ。
しかしエイジェイが彼女に味方をするとエイジェイを味方として
大切に扱ってくれるようになる。いわゆるツンデレ。
男尊女卑の価値観の中で登りつめた彼女は故に現実主義者で、
絆や伝統よりも革命や利益、必要性を重要視する。
その為原理主義者のサバルとは相反する様で、良く衝突を起こしている。
ヒロインのようで、実際エイジェイは彼女とは良い具合にもならずに
『ただのリーダーと部下』な関係のまま進展していくので、
なんとも微妙な感じになってしまうあたり実質ヒロインとは
言い難いのかもしれないところが非常にもどかしいところである。
36歳 | 176cm | 68kg | CV:咲野俊介 |
エイジェイが味方とする集団『ゴールデンパス』の男性リーダー。
プレイ状況によってはヒロイン的な立ち位置であるが、プレイ状況によっては敵関係にもなりうる。
東アジア系の顔で、ツーブロックヘアーと眉と顎の傷が特徴的。
冒頭でエイジェイが捕まった際に最初に会う仲間である。
一人で何もできない状況下で彼に助けられて安堵した人も多いだろう。
エイジェイに対してはとても友好的で、
彼の事を「兄弟」と言って非常に気に入った様子を見せている。
なんだかんだでアミータ以上に、
そしてストーリーによってはどのキャラよりもエイジェイにボディタッチをかます。
そんな彼は独身らしい(キラットの住民からそれを匂わせる会話が聞ける)。
だが彼に歯向かうととても面倒で、父を引き合いに出して
エイジェイを怒鳴りつけてくる二面性がある。
エイジェイの父モハン・ゲールの背中を見て育った彼は仲間に重きを置いているが、
それ以上に狂信者(主にモハンの)で原理主義者で頑固な人でもある。
その為現実主義者のアミータとは良く衝突している。
彼女に一杯喰わされた経験があるためアミータを信用していない。
しかし賛成する意見は無理に反対はしないようだ。
バドラによると尊敬するモハンを何者かに殺されたことからおかしくなってしまったようだ
14歳 | 147cm | ??kg | CV:清水理沙 |
エイジェイとは親しく接してくれる少女。実質ヒロイン。
本作における幼女要因であり、
完全にエイジェイとは親しく味方として扱ってくれる数少ない存在。
インド系の顔で、おさげと幼さが残るあどけない顔と綺麗な緑の瞳が特徴。
キラットの宗教で生き神の存在である「タルン・マタラ」。
そのタルン・マタラの候補に選ばれた少女。
年齢以上に成熟した態度をとっているが、エイジェイに対しては等身大の少女として接してくれる。
アミータと仲が良いが、サバルの事も好きだと思っている彼女は
二人の衝突を好ましく思っていない。
44歳 | 173cm | ??kg | CV:北西純子 |
パガンの優秀な右腕。政治や軍の統制、部下の見張りなど何でもこなす。
パガンの部下にふさわしい変則的な髪型で、髪色もドピンク部分染め。
中国人。彼女の両親が殺されて以降、
パガンの親に引き取ってもらい以後パガンとは兄妹のような関係で接する。
パガンを愛を超えた領域で心酔していたがある事件によってそれが出来なくなってしまった為、
関わりのあるエイジェイを追い込む。
またキラットにおける数々の伝統や伝説に非常に興味を抱いており、
エイジェイが行く先々でユマにかかわる手紙やメモを目にすることができる。
キラットにある闘技場を主催している。
王立軍の一員だが、パガンに家族を囚われており、エイジェイに家族を取り返してと願う。
だが…。
数々の人質をマップ左下にある苦しみの街に置いている残忍な人間。
人質を殺した後、その死体から取れた物を家族の娘に『出張土産』として持って帰っている。
ヌーアの家族の管理もデプルールが行っている。
なお、家族への愛は本物でデプルールが残忍な人間でなければいいお父さんなのだろう。
エイジェイの父親。ゲームスタート時にはすでに死亡している
ゴールデンパスの創設者でありサバルなどからは英雄として扱われている。カリスマ性も備えていたらしくパガンに従っていた傭兵が一部モハンに寝返ったことからもそれがわかる
妻であるイシュワリとは幼いころに結婚が決まっていたものの彼女がタルン・マタラであることから周囲からは不吉だと言われていた。だがモハンは彼女は聡明な女性であると一蹴しており彼女とこれから生まれる息子(エイジェイ)を愛していた。
しかしそんな平穏な生活も王が暗殺されたことから一変してしまい再び王を擁立させようと戦うもパガンに騙され幼い皇太子を殺されてしまう
その後は妻イシュワリの導きに従いゴールデンパスを発足させパガンからキラットを取り戻すべく戦うことになる
だが戦況は劣勢であり次第に追い詰められていく中、妻であるイシュワリとの夫婦仲も悪化していく。
元々モハンはよく言えば絆と伝統を大事にする兵士で悪く言えば古い価値観に縛られすぎている人間であり革新的な主張をするイシュワリとはどんどん溝が広がっていき終いにはイシュワリの顔を見るなら戦場で戦っていた方がマシだと感じるようにまでなってしまった
それでも意見を曲げないイシュワリをそこまで言うのならとエイジェイと共にスパイとしてパガンのもとに送り込むがそのせいでイシュワリはパガンと懇ろになり子供まで作ってしまった
自分が国のために戦っていたのに憎い元凶であるパガンと寝ていたこと、夫である自分を裏切った憎しみからなんとまだ幼いラクシュマナを殺害してしまう
それにより今度は激怒したイシュワリに殺されその生涯を終えた
エイジェイは作中で彼の意思とその人生を手記という形で追っていく。
幸せだったころから生活が壊れ戦いに身を投じ夫婦仲が壊れ破滅していくさまが生々しく描かれている
最後の手記はなぜかラクシュマナの墓の横に置いてあり最終ミッションまでは読むことができない
父として息子であるエイジェイへの思いが書かれてありこれを読んだ後にパガンを殺害することもできる
モハンの妻でありエイジェイの母親。そしてパガンの愛する人でもある
タルン・マタラであり幼いころにモハンとの結婚が決まった。聡明な女性であり基本的にキラットの人間をサル扱いするパガンから深く愛されていることからもそれが窺える。
王を殺されパガンに騙された夫モハンをタルン・マタラとしてまた妻として支えていこうとする
だが考え方が保守的なモハンと革新的な方法で事態を打破すべきだと主張するイシュワリは次第に夫婦仲が悪化、全く自分の意見を聞き入れない夫に対して顔を見るたびに罵声を浴びせるようになる
それでも自分は役に立つと主張し続けるがモハンからはそこまで言うのならパガンのところに潜り込み情報を送れとスパイとしてパガンのもとへ送られてしまう
自分の考えを悉く無視されたこと、まだ幼い子供ととともに自分をスパイとして送り込んだことにより元々夫婦仲が冷めきっていたこともあり彼女は自分を一人の女性として見てくれるパガンに惹かれていく
そして彼女はモハンを裏切りパガンとの子供(ラクシュマナ)を産むが裏切りに気づいたモハンによりラクシュマナを殺されてしまう
それに激怒した彼女は夫であるモハンを殺害し幼いエイジェイを連れて国を出てしまった
主人公エイジェイの戦う理由でもあり物語のキーパーソンなのだがモハンと違い彼女の心中は作中でほとんど触れられないのでモハンやパガンへの思いは想像するしかない
モハンとパガンという二人の男の間で苦悩した彼女だが皮肉なことに息子であるエイジェイもサバルとアミータの間で板挟みを味わうことになる
生きていればエイジェイの妹であろう人物。
ゲール本人はラクシュマナを墓地かなんであろうかと思っていたが紛れもない人物。
ラクシュマナに手を下したのは…。
他関連すること
洋ゲーの特徴とも言えるのか、
FARCRY4のファンフィクションはpixivよりtumblrの方が主流である。
現在pixivにおいてではタグの表記ゆれが激しい。
カタカナ表記のファークライ4、
大文字小文字表記ゆれ(farcry4、FarCry4)などがある。
英語、カナどちらか片側だと作品が漏れがあるケースが多いので、and検索などで併用することを推奨する。
また、作品を投稿する際は両方とも付ける事を推奨する(あくまで推奨であり、必須ではない)。
本記事は正式名称に則っている為この名称である。
参考URL
http://farcry.wikia.com/wiki/Far_Cry_Wiki