Pokemorph
ぽけもーふ
ポケモーフ、ポケモルフとも。
獣人化されたポケモン、いわゆる「ポケ獣人」を示すジャンルの英語圏で使われる名称。もともと人型ではないポケモンを二足歩行の人型の体型、ケモノジャンルにおける獣人や竜人として表現したものを指すことが多い。定義と意味合いはポケ獣人とほぼ同じだが、字義的なニュアンスが僅かに違うため、ポケ獣人以上に広い範囲をカバーしている。
ポケ獣人同様、元から人型であるポケモン(ルカリオ、ゼラオラ、バシャーモetc...)などは基本的にポケモーフと呼ばれないことが多いが、ヒトに準じた頭髪や、より人間に近い骨格と体型、乳房や筋肉、性器などを付加して原型デザインから逸脱させていたり、人間的な文化に準じた衣服などを着せるなどで「人間性を持つ、人型の人外キャラクター」としてのニュアンスを強調させている場合、それらもポケモーフと呼ばれることがある。
Poke-は言わずもがなポケモンを意味する接頭語、-morphとはanthropomorphの略である。
anthropomorphは「擬人化」の意味にあたるが、ここで言う「擬人化」とはfurry(ケモノ)ジャンルにおける「人間的な要素を持つ人外キャラ」つまり「獣人」や「竜人」などをピンポイントで示しているものであり、いわゆるポケモン擬人化とは全く様相の異なるジャンルとして扱われているため、混同には注意を要する。(※日本のオタク文化における「擬人化」と同様の内容を示す英語表現としては「humanization」が該当する。あるいは日本語由来の英語表現としてそのまんま「Gijinka」が使われることもある。)
またポケ擬同様に対象を「ポケモン全て」としていること、何よりanthropomorphという言葉は獣人等に限らず「人ではないものを人間に近づけて表現したもの」という大づかみな意味で用いられるため、ポケモーフが示すものにはゲンガーやクチートといった厳密には動物をモチーフとしていないポケモン(「ケモノ」ジャンルの対象外となるモチーフ)も含まれる。この場合ポケモン擬人化と区別するポイントとしては、ポケモン擬人化は少なくとも顔が完全に人間であり、肌も多くの場合人間の肌になっているのに対し、ポケモーフの場合は顔つきに原型ポケモンの雰囲気が残っている、原型ポケモンの色合いに合わせた異色肌などであるとして、より「人外キャラクター」としての様相を強く持っているものが該当する。
このため、ポケモーフはポケ獣人とほぼ同じ定義と意味合いを持つが、ポケモーフの場合は字義的に「ポケ獣人」と呼ぶのに心理的抵抗が生じるポケモンを元にしている場合でも気兼ねなく使える表現であると言える。