アサルトロン
あさるとろん
『アサルトロンロボット戦闘クラスに立ち向かうとは…死は不可避です』
『人間…みじめな存在…』
最終戦争(Great War)前に軍用として開発されたロブコ社製の戦闘ロボット。初登場は『Fallout4』。のちの作品である『Fallout76』にも登場している。
効率よく人間の戦闘員を排除するよう設計された人型ロボットである。戦後の荒廃した世界でも多くの機体が稼働しており、戦前の命令を守って主人公に襲い掛かってくるものや、新たな主人にプログラムされて主人公に襲い掛かってくるものが存在する。つまり、なんにせよ襲い掛かってくる。
英語・日本語ともに男性のようなハスキーボイスだが、英語版の声優は、『Skyrim』においてドヴァキンの従者リディアの声を担当した、女優のコリーン・ディレイニー(Colleen Delany)である。彼女の声をボイスチェンジャーに掛けて作られたのが、このアサルトロンの声と言われている。
顔部分の中心にある赤いポイントが印象的なためそこが目であるかのような印象を受けるが、実は赤いポイントのすぐ上にある部位が本当の目である(赤いポイントはただのレーザー発射口)。
非常に洗練された人型で女性的なシルエットをしており、AIの自己認識も女性。エプロン姿のアサルトロン妻などが登場したり本物の女性のように扱っている人間もいるので、公式でも女性的なナニカとして扱われているようである。(※1)
PixivでもR-18投稿も存在する程度には性的。他にもファンメイドのイラストでアサルトロンのメイドなども存在する。
- ソル(Fallout76)。相棒として組んでいるアサルトロンを女性扱いしている。
武装は両手のドリル兼用マニピュレータと、頭部の発射口から放たれる高出力レーザー。特にレーザーはチャージに時間がかかるうえ照射後の射線は固定ではあるものの、非常に威力が高いうえに連続ヒットするため一気に即死させられる可能性が非常に高い。
『Fallout76』においてはさらに、(少々ではあるが)発射後も顔の角度を変えてレーザーがプレイヤーを追尾できるという凶悪仕様に。
チャージ音を聞きながらも対処が間に合わず消し炭にされてしまったプレイヤーは数知れず。
人型であるだけに二足で走れるので動きが素早く、プレイヤーの攻撃を回避するのも得意。なので、たとえ顔面レーザーをうまく破壊/回避したとしても、軽快なフットワークで距離を詰められてインファイト(近接戦)に持ち込まれれば、怯み+高威力+連撃の凶悪な格闘攻撃や即死技を繰り出されるのでやはり危険。つまるところ、遠近の両方で容赦なく強い。
対策は「狙撃」と「足潰し」という王道のパターンだが、逃げ場のない狭い屋内で出現するパターンが多いため、しばしば対策のとりようもなく正面きって戦うことを強いられる。さらには残った両腕を使い高速のほふく前進で追いかけてくるため、足を引きずってノロノロ移動する他の敵キャラとは圧倒的にスピードが違う点がさらに恐怖される理由でもある。
ただし、機械系の敵キャラを停止したり操作したりできるハッキング系Perkが有効なので、使い方に慣れれば敵側のアサルトロンが自分の主人たちを狩ってくれる頼もしい味方になることもあるため、アサルトロン対処のためだけにハッキング系perkを取得しておく選択も十分にあり。
また、主人公以外でも単独で倒せるような猛者も居たりするので、人によっては脅威度が違うようである。 (※1)
- ケロッグ(Fallout4)。彼の痕跡を辿るクエストではバラバラに破壊され戦闘不能にされたアサルトロンが出てくる。
- アサルトロン
基本機種。アサルトロン系のヒエラルキーで言えばいちおう最下位だが、それでも高レベルになった主人公ですら警戒させるに足るだけの性能を誇る。
- アサルトロン・インベーダー
上位種。後述のドミネーターがあまりにも強すぎるせいで印象が薄い。
ただアパラチア(FO76)などではプレイヤーより格上の個体が野良で時々ウロついてる場合があるので、やはり上位種らしく極めて危険。
- アサルトロン・ドミネーター
アサルトロンの最上位種で「Fallout4」では最強クラスの凶悪クリーチャー。
両腕のドリル・マニピュレータは大型のブレードに換装され、高速で距離を詰めてキルミ効果付きの攻撃や高殺傷力の連続攻撃を繰り出してくる。
加えて最悪なのがV.A.T.Sを無効化するステルス迷彩。そのため、攻撃が当てられずにモタモタしている間にレーザーで即死する事故が後をたたない。
こいつと同格に語られる4最強クリーチャーとしてしばしば名前が上がるのがフェラル最強種「焦げた~」、スパミュ最強種「ウォーロード」が挙げられるが、前者は片脚 or 両腕を破壊すれば無力化可能、後者は体力特化で攻撃力そのものは武器依存≒普通に強い止まりで事故死の心配が低いというのもドミネーターの厄介さを際立たせている。
- ナヴァトロン
DLC「ヌカ・ワールド」に登場するバリエーション機。
戦闘ショーで用いられた機体で、見栄えのする白い塗装に加え、片腕はレーザーに換装されている。ショーに用いるには過剰火力と考えられたのか、頭部の即死レーザーは廃止されている(上位機は装備しているものも)。
上位機にエリミネーター、イニシエーターがいる。
- KL-E-0(クレオ)
AIに自我の芽生えた個体。人格・性格は人間で言うところの「面倒見のいいお姉さん」(ただし、ハスキーボイスなので違和感がある)。自立した女性としての自我を完璧に確立しており、商売を営んでいるのも自らのメンテナンス料のためでもあると言う。Robotics Expertで連れ出せばもう1人の仲間として実際に戦場にも立ってくれる。爪弾き者の集まる街「グッドネイバー」で武器屋「kill or be killed」を営んでいる。とかく物言いが物騒で、店の棚にはなんとあのヌカランチャーが飾られている。武器は自分で試し撃ちして性能を確かめた保証付きらしい。
旧アメリカ軍所属で「緊急事態」とやらを想定しているようで、その際に危険を及ぼす可能性のある町の住人を独自の判断でリストアップ、いざとなれば秘密裏に暗殺する計画まで立てている。
少しだけ怖い物言いもするものの、基本的には善良である鋼鉄の淑女。
なお彼女のファンは少なからず多く、リアルでは彼女を題材にした同人誌まで発行されているという(R-18系もあるので検索する場合は注意)。
- P.A.M
秘密組織・レールロードが奪取し運用している個体。元々はMr.ハウスがアメリカを守るために開発した非常に特殊な機体。その性質上、B.O.S.の接収対象目標でもある。
未来予測システムを搭載している。未来予測システムが主であり、そのハードウェアとしてアサルトロン型が使われている。素の技術力・情報力でインスティチュートに圧倒的に劣るレールロードが彼らの裏を掻き続けて来られたのも、この機体の存在が主な理由である。ただし、未来予測にリソースを食われているのか、戦闘能力を持たない。
また、同様の理由で人格サブルーチンがオミットされているためか、やり取りが非常に無機質なのが特徴。そのため主人公の渾身のジョークが一切通じない。(クールだね→今気温は関係ありません、等)
会話が機械的過ぎるため、人間からするとやや「抜けた」性格のようにも感じる。
- エイダ
DLC「オートマトロン」に登場するコンパニオンキャラクター。ベースはアサルトロン型だが、別機種のパーツがパッチワークされている。パーツはプレイヤーが組み替えられるため、純アサルトロンにすることも、まったく別のロボにすることも可能。
コズワースと並ぶ本作の良心で、声も一般アサルトロンとは異なるかわいらしい女性のもの。なお戦闘時にダメージを受けると「あっ…」「んんっ…」などと女性ボイスで延々とあえぐため、プレイヤーの中には妙な気分を催す者もいるとか。
彼女は「極めて優れた技術者」であった制作者による細やかな調整や、心優しい仲間との交流により繊細な感情を獲得したfallout界でも珍しいロボットである。その感情の豊かさたるや、仲間に対する慈愛や狭義心はおろか、怒りや復讐心といった本来ならロボットが持ち得ないような感情さえも獲得している。
- ポリー
『Fallout76』の大型アップデート「Wastelanders」より登場した、人間の男性とコンビを組んでいるアサルトロン。高度にプログラミングされたAIなのか自我がはっきりしていて認識も女性。
なお登場時にはスコーチ(モンスター)たちに襲われて首だけになっているところをレジデント(Fallout76主人公)に助けてもらうこととなる。
拠点に戻ったあとは代わりとなる新たなボディをレジデントに依頼することになるが、プレイヤーのクエストの進め方と選択次第では他の種類のロボット(プロテクトロンやMr.ハンディ)に変わる場合も。
武器を下ろしなさい 武器を下ろしなさい 武器を、おろしなさいッ!!
負けるようにはプログラムされていない
戦争好きの人間達め!
人間と交戦します
敵を見失った 敵発見!戦闘区域は激戦です
アサルトロン、攻撃を受けました
戦いはもう終わりです、人間よ
ターゲットと交戦 全員排除します 排除サブルーチンを起動します
アサルトロンタイプに刃向かうなんて愚かな……
人間…みじめな存在…
敵よ、気を付けて(味方時)
敵を分析中……殺せる確率を計算中……
人間の戦闘員を効率よく排除するようプログラムされています
対象を排除しました 敵を排除した(プレイヤー、もしくは仲間が倒された場合)
境界線での動きを検知。ステルス部隊が侵入した可能性があります
戦闘区域から離脱しました スキャナーに生物反応。警戒レベルを上げる 敵に遭遇!交戦する!
接近サブルーチンを起動します! 最接近して交戦します!
奇襲!奇襲!防御プロトコルで交戦する! 奇襲です!防御します!
K、I、L、L!
アサルトロンロボット戦闘クラスに立ち向かうとは…死は不可避です