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カーラ・フォウ・ウェイン

かーらふぉううぇいん

カーラ・フォウ・ウェインとは、小説『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』の登場人物である。
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声:白石晴香

概要編集

アルトリーベ1作目において、2年目の空賊イベントで登場。実家は準男爵家。

元はオフリー家伯爵令嬢ステファニー・フォウ・オフリーの取り巻きで、ゲームでは彼女の命令で主人公であるリビアを騙して罠に嵌める役目。

所謂「悪役の手下」である

書籍3巻以降はマリエの取り巻きとして、4巻以降はリオンの陣営にマリエと共に加わり以後最終巻までマリエの友人として彼女を支え続ける事になる。


経歴編集

この世界ではリビアの伝手でリオンに接触する形で登場する。

主人であるステファニーは、決闘騒ぎや学園祭でリオンとアンジェに煮え湯を飲まされた事を逆恨みし、リビアを巻き込んで罠に嵌めてやろうという浅はかな企みでカーラを差し向けていた(質の悪いことに、「従わなければウェイン家を潰す」という脅しすらかけていた)。

リオンがロストアイテムの所持者であることは周知の事実だったが、ステファニーは問題ないと高を括っており、カーラも同様だった。しかし、ゲーム知識でカーラがオフリーの差し金であることは勿論、空賊と共犯であることも知っていたリオンによって逆に罠に嵌められた上、侮っていたロストアイテムの圧倒的な力で当てにしていた空賊達は呆気なく討伐されてしまった。


そのまま実家であるウェイン家の屋敷に到着後、ブラッド達から当主である父コンラッドの耳に討伐依頼の話を持ちかけた事が明らかにされてしまう。狼狽したカーラは、「依頼を持ちかけたリビアがリオンに相談したせいで事態が大きくなってしまった」と事実を捻じ曲げ、全ての責任をリビアに擦り付けて逃れようとするが、その目論見すらもルクシオンの監視でバレており、リオンからは男爵の立場で戦力を動員した手前、今さら「間違いでした」では済まされない事態である事を突きつけられた上に、焦った父からも事実を明かすように問い詰められ、ダメ押しのように「空賊が口を割った」という会話誘導によって観念し、泣きながらステファニーに脅され罠に嵌めようとしたと自白する。


その後、悪事の証拠を掴まれたオフリー家とその一派は一掃される事になり、事件の首謀者だったステファニーも全てを失い、学園から追放された。

幸い、脅された被害者でもあったウェイン家は免れるも、カーラ自身は助命の代償として家から捨てられて学園では見せしめにされる罰を受ける。


孤独に憔悴した日々を過ごしていたところを聖女の地位を得たばかりのマリエに声をかけられ、友人、もとい取り巻きになる。

マリエの真意は敵対するリオンへの嫌がらせと周囲に自分を良く見せる為だけのつもりだったのだが、後のファンオース公国との戦争でメッキが剥がれてしまった際、彼女やユリウス達に罵詈雑言を浴びせてしまう。しかし、それでもカーラはマリエから離れようとは思わず、カイル五馬鹿と共に傷ついたマリエを支え、戦争を乗り越えた。


その後は彼ら共々リオンの保護下に置かれ、ゲーム2作目の舞台アルゼル共和国での事件からヴォルデノワ神聖魔法帝国との戦争までの苦楽を共にする事になる。

後日談ではリオンの管理する浮島でマリエと彼女がユリウス達5人との間に産んだ子供達の世話をしながら暮らし、相変わらずの馬鹿をやらかすジルクに文句を言うなどの日々を送っている。


人物編集

紺色の長髪で、スレンダーなスタイルの持ち主。

ゲームでは「悪役の手下」というポジションだが、上述から解る通り根は普通の少女

真面目なだけで悪役令嬢扱いのアンジェとは違い、主人のステファニーが本物の悪人だった為、リオンは遠慮無く彼女とその一派を潰したが、カーラは加害者であると同時に圧力に屈した被害者であった。


当初はカーラも例に漏れず、平気で弱い者いじめを行ったり、ホルファート王国の貴族らしく平民を見下す負の部分もあるにはあったが、そんな彼女でさえステファニーの歪みきった人間性には辟易しており、事件後には逆らえない事情もあったとは言え、悪事に荷担した事を後悔している。


マリエの取り巻きとなって以降は改心し、病気の犬の看病をするなど優しい一面を見せる様になった。


ちなみに趣味は「人間関係がドロドロした演劇」を見る事で、実はリオン周辺の女性関係を心底楽しんでおり、カイルからは難色を示されている。


人間関係編集

実家がオフリー家の寄り子であったため、寄り親である伯爵家のステファニーの取り巻きをしてはいたが、カーラにはオフリー家に対する忠誠心など微塵も持っておらず、内心では醜悪な彼女を嫌悪しており、リオン達に罠を仕掛けたのも下手に逆らって酷い仕打ちを受けたくない、要するに次のイジメのターゲットになりたくない一心からで、目論見の失敗で実家から見捨てられた際には、元凶のステファニーに対して恨みを抱いている様子が見られた。

そして、誰にもそう言った事情を理解されず、独りでいた所を救ってくれたマリエには心から感謝しており、偽聖女騒ぎや公国との戦争を経てマリエとの間には強い信頼関係を築く。


尚、「あの乙女ゲーは俺たちに厳しい世界です」ではブラッドの籠絡に失敗したマリエがステファニーに目を付けられる事になり、カーラも成り行きでマリエと敵対関係となるが、やはりリオンの介入によって致命的な形で失敗に終わり、カーラも地下牢に入れられて明確に処罰される羽目になる。

しかし、査問会の際にステファニーは自分に対して掌を返した取り巻き達を庇っており、特にカーラに対してはやけに気に掛けた様子を見せ、この真意をマリエは「ステファニーは貴族の友達が欲しかったが、性格が悪い所為で好意が伝わらなかったのでは?」と評しており、対面に来たリオンとマリエから彼女が最後に意地を見せた事を報されたカーラはショックと困惑を隠せなかった。

本編のルートだけでは都合の良い下僕として扱われている様にしか見えなかったが、実はあれでも特別扱いされていたと言う事実がこのルートで判明しており、近くにいながら最後まで解り合えず決裂したステファニーとの関係は非常に不幸なものだったと言える。


リオンやその婚約者であるリビアとアンジェに対しては、上述の一件の後ろめたさもあって味方側となって以降もギクシャクした関係となっており、顔を合せる度に微妙な空気となるのがほとんど。特に以前とは立場が大きく逆転したリビアにはステファニーと一緒になって脅しかけた件もあって睨まれており、苦手意識を抱いている。


ただ、何気にこちらも「悪役の手下が主人公側に寝返る」と言う、本来のゲームには無かった展開となり、カーラもまたアンジェと同じく「転生者の介入で救われた人物」となった


共和国編に入ってからは徐々にリオンに対して信頼関係を築き、マリエを助ける様になった彼を心から頼りにしているが、そのリオンを敵に回してしまったピエールを見て死ぬわアイツとも言える会話をしており、空賊の一件以降リオンを敵に回したらどうなるかが身に沁みている事が窺える。

五馬鹿による苦労も多く、周りがカップルだらけの中で自分には出会いが無い事を寂しく思っているが、それでも以前の奴隷と大差ない環境に比べれば、人として幸せな日々を過ごしている。


関連タグ編集

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です

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