概要
「闇バイト編」および「裏社会関連の短編」の主人公兼狂言回し・中心人物の1人。フルネイムは「鮫島彰人(さめじま あきと)」。一人称は「ワシ」、二人称は「おまえ」メイン。ただし機嫌が悪かったり激昂すると「てめえ」、相手に敬意を払う場合は「アンタ」と使い分けている。
言葉遣いは「~じゃ」「~じゃのう」などの九州弁混じりの893言葉を常用し、相手が年上の人物だろうと上司だろうとタメ口で常に接し、敬語を全く使わない。
黒髪のオールバックと強面、そして2m前後の巨躯が特徴。
口癖は「ここから先、わしゃあ地獄の鬼よ!」。
半グレ集団、通称「サソリ」の幹部の1人で、借金の回収を主なシノギとする「キリトリ屋」。梶木(カジキ)・間黒(マグロ)を舎弟に持ち、彼らと3人で行動することが多い。
キリトリ屋以外にも「始末人」として暗躍しており、カタギという社会的身分に護られながら陰で法律の穴を突いた不法行為を行う「人間のクズ」に鉄槌を下す「必要悪・外道の敵」であるが、同時に敵と認識した人物に対しては、どこぞの拷問マイスターには及ばないものの撲殺や拷問も上記の口癖を発しながら平気で行うなど、手段を全く選ばない危険人物でもある。
「女子に手荒な真似はしたくない」と言うなどフェミニストのような一面もあるが、「借金のキリトリ」や「優しさや善意に付け込んで他の女子や無罪人が被害を被る」となれば話は別で、女子であっても取り立てやお仕置きには一切の妥協もしない。
同業者であるギバとは仲が良かったらしく、ギバの死後は雲野キョウコの借金のキリトリを引き継いだ。
一方で、同業者であるクズリのことは蛇蝎の如く忌み嫌っており、仕事や取引以外のことには接触したがらず警戒心を持っている。そのため、クズリにゴロを撒くような発言をしたカジキ・マグロに対して「後ろから刺されるぞ」と諫めている。
かつては邪悪(シャーク)という別の半グレ集団のヘッドを務めており、当時から「人喰い鮫」の二つ名で恐れられていた。
過去
幼少期
父は遊び歩いては借金を繰り返すろくでなしであり、母・亜希子がその借金を返す羽目になったため借金取りからも同情される有り様であった。とはいえ取り立ては厳しく借金取りから逃げるため母と共に中国地方や九州地方を転々とする生活を送っていた。現在のサメジマが喋る独特の訛りはその名残である。
その後両親の離婚が成立すると借金を返す必要は無くなったが生活は苦しく、祖父の家に身を寄せると母は水商売をするようになる。また、異父弟(母からは従弟と紹介されている)の薫(後のシャチ)とも同居生活を送ることになった。また、元々は言葉の訛りのせいでいじめられることも多かったサメジマだが、元ボクサーの祖父からボクシングを習い強くなることで克服する。
中学~邪悪結成
進学した中学は不良の巣窟で、新入生をタイマンで競わせ勝ち残ったものを「歓迎会」と称して上級生が袋叩きにし服従させるのが恒例行事となっていた。サメジマもこの洗礼を受けるが心が折れることはなく、上級生を襲撃しては逆襲される毎日を繰り返すようになる。そんな中、はぐれ者の上級生・鱶口から勝負を挑まれるといつものように打ち倒すが鱶口から仲間入りを志願される。元々一人で戦っていたサメジマにチームは無かったため結成することになり鮫島、鱶口の名字からチーム名を「シャーク」に決める。これが邪悪の始まりとなる。
これに前後して母と金鯱芭白という政治家が睦み合っている現場を目撃してしまいシャチ出生の秘密を知るも、シャチのため秘密にすることにした。
邪悪解散、サソリへの加入
邪悪は他で馴染めない不良たちを取り込んで勢力を拡大し、また母の伝手を使って夜職の用心棒を務めるようになる。この時期には面倒を見ていた店の嬢が黒川の経営するニコニコ金融から借りた借金を巡って一悶着あったのがキッカケで借金のキリトリも務めるようになっている。
しかしサメジマが17歳のとき、敵対勢力に母の店が襲撃され母本人も重体に陥る事件が起きる。店に現れた芭白が母の治療費を出す代わり母とシャチとは絶縁することを伝えると口論となり、さらにその場に駆けつけたシャチはこれを聞いてショックを受けるとマッコウと共に芭白を刺して少年院入りしてしまう。しかし芭白は後日、本妻との子のできの悪さを理由にシャチを引き取ろうと画策すると自身が母の店に出資していたのを盾にサメジマがシャチと絶縁することを強要。同時期に黒川からクズリがサソリを拡大するため周囲の半グレ集団を吸収することを伝えられると邪悪の解散を決め、黒川の勧誘に応じてニコニコ金融のキリトリ屋としてサソリに加入した。
関連タグ
新宿鮫……こちらの主人公の名前も「鮫島」である。名前の由来?