概要
アドベンチャーゲームの分類の一つ。ビジュアルノベルは、電子画面上で読む小説であり、画面に表示される文章に絵や映像、音、選択肢、画面効果などを加えたものである。
元々はLeafの『雫』が名乗ったゲームジャンル名であったが、言葉が広がるにつれ、指すものが変わっていった。海外サイトなどではVNと略される。
ノベルゲームとも呼ばれる。
1.Leafのビジュアルノベル
上記5作が「Leaf Visual Novel Series」である。
サウンドノベル『弟切草』のように画面全体にテキストが表示されるが、シルエットではなくキャラクター絵を用いるのが特徴。
なお、雫よりも早い1988年時点で「ノベルウェア」という名称が存在している。アダルトゲームに限ってもパッケージに「DISK NOVELS」と記載された『シャルム』が存在している。
そのため、ビジュアルノベルはノベルゲームの元祖ではない。
2.Leaf以外のビジュアルノベル
例
- 霞外籠逗留記(ヴィジュアルノベル)
- Fate/staynight(伝奇活劇ヴィジュアルノベル)
- 魔法使いの夜(ビジュアルノベル)
Leaf以外が「ビジュアルノベル」ないし、それに類ずるジャンル名を冠するゲーム。
ジャンル名は違うが同じ形式の『こなたよりかなたまで』『水月』等もここに含まれる。
テキストの表示方法は同じだが、縦書き表記だったりと相違点もある。
Leafと同じくテキストウィンドウを設けない分、長文を一度に表示できるメリットがある。
一方でキャラクターの絵がテキストで隠れるデメリットもあるため、下記3の形式のほうが主流である。
3.ノベルゲーム全般
例
- サノバウィッチ(おなやみ解決! 魔女っ子ADV)
- STEINS;GATE(想定科学ADV)
- マブラヴオルタネイティヴ(あいとゆうきのおとぎばなし)
テキストウィンドウを設け、キャラクターとテキストが重ならないようにした主流の形式。
Steamにおいては上記ADVは全て「ビジュアルノベル」タグが付いている。さらに転じてADV以外のジャンルで会話パートのある『スーパーロボット大戦V』『ペルソナ4』まで「ビジュアルノベル」扱いされている。
「ノベルゲーム」として「ビジュアルノベル」の名称を用いるメディアや同人ゲームも多い。
このような事情もあり、ゲームジャンルの区分けとしては言葉が機能しなくなりつつある。