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概要編集

『夜行観覧車』は、湊かなえによる日本の小説。

『小説推理』に2009年8月号から2010年3月号まで連載された後、2010年6月に双葉社から単行本が刊行され、2013年1月に文庫化された。

2013年にテレビドラマ化・漫画化されている。テレビドラマは、TBS系列の金曜ドラマ枠で放送された。主演は鈴木京香。鈴木にとっては初の平凡な主婦役だったため、注目を集めた。


登場人物編集

遠藤家編集

ひばりヶ丘に一戸建ての家を持つことは現在の経済状況では無謀な決断だったが、狭いマンション暮らしから脱却し、35年の住宅ローンを覚悟して昔から夢に見ていたひばりヶ丘に家を建てる。旧姓:中村。

2013年1月22日から4年前、日本最大級の観覧車・ハーバー・アイが未だ竣工されていないときに引っ越してくる。ひばりヶ丘婦人会の付き合いなどで家計のやりくりが苦しくなり、ベニースーパーでパートを始める。


真弓の夫。ヤマベ工務店営業部第一課。社内で早期優遇退職を募っていることに一抹の不安を感じている。

高橋家の塗装工事を請け負ったときに弘幸と話している内に会社から独立する話題になり、資本金1000万円を融資しても良いと提案を受ける。


真弓・啓介の娘。横浜市立浦浜小学校児童。目標にしていた清修学院中等部の入学試験に失敗する。

受験に失敗後、公立の浦浜中学に入学し、仲良しの志保らと同じ学校に通えることを喜ぶ。だが、慎司に興味を持った志保から彼の名前を聞かれたときに「知らない」と答えてしまったことや、慎司との接点を持ったことが原因で、仲良しグループから仲間はずれにされ、いじめを受ける原因を作ってしまう。


高橋家編集

弘幸の後妻。一般家庭の家に育ちひばりヶ丘とは無縁の生活を送っていたが、開業医の夫と結婚してから生活が一変する。

歳が近い友人がいないことを寂しく思っていた時に遠藤家が引っ越してきて、婦人部部長・小島から陰湿な嫌がらせを受けている真弓を助けたことで家族ぐるみの付き合いをするようになる。


整形外科病院開業医。2013年1月22日、何者かに自宅で撲殺される。


長男。弘幸と前妻との間に産まれる。京都大学医学部に合格し、実家から離れて一人暮らしを始める。

父親が事件で死亡し、長男の責任として大学を辞め、事件の風評から家族を守り、安心して暮らせるように家族を養っていく決意を固めたが、「家族のために大学を辞めて、仕事に就いても、亡くなった父親は喜ばない」「いくら仕事に就いても、今の力では家族を守っていくのは無理だから、大学に復学するべきだ」と結城に諭され、大学に戻る。


長女。清修学院高等部生徒。父親が撲殺された日に弟の試験勉強の妨げにならないよう配慮して、親友・歩美の家に泊まりに行っていた。


次男。彩花と同い年。父親が撲殺された事件当夜、坂の下のコンビニで買い物してから行方が分からなくなる。清修学院中等部に入学後、学校の成績は散々だったが、1年ながらバスケットボール部のレギュラーに選ばれる。男性アイドルの高木俊介(こちらも中川が演じている)とよく似ている。

父親が事件で死亡した後は行方をくらますが、しばらくして家に戻る。


自治会婦人部編集

部長。遠藤家が引っ越してきたあくる日に大量のごみを出されて、迷惑を掛けられたことに根に持ち、嫌がらせを始める。何か嫌なことや問題が生じるとニューヨークに暮らす息子に電話して愚痴を零している。


横浜市立浦浜中学校編集

小学生の時は彩花と仲が良かったが、中1の時にバスケットボールの試合で慎司に一目惚れをしたのを機に、慎司と仲のいい彩花を仲間はずれにしていじめていく。アイドルの高木俊介に憧れており、それによく似た慎司に熱を上げている。


関連タグ編集

湊かなえ 金曜ドラマ

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