うるち米ともち米を混ぜて炊き、米粒が残る程度について小ぶりの俵状にまるめ、あんをまぶした食べ物である。甘味を口にする機会の少ない時代にはごちそうであり、来客のもてなしや田植えの後の寄り合い、子供のおやつ、また法要の際などに供された。小豆あんのほか、きな粉、青海苔、ゴマ、ずんだ等も使われる。表面にあんをまぶす以外のものでは、握り飯の具材のように中にあんを詰めることもある。
同じ食べ物を、はぎのもち(萩の餅)、またはおはぎ(御萩)とも呼ぶ。呼び名の由来については後述の通りだが、小売店等では春に「おはぎ」、秋に「ぼたもち」として販売していることも珍しくはなく、ぼたもちとおはぎとの区別は次第に薄れている。