プロフィール
概要
草摩家の中の人間で、十二支の「酉」の物の怪憑き。
透たちより9学年上。
当主である慊人の仕事の補佐役に就任している。
また、ある一件がきっかけで十二支の中で慊人の一番のお気に入りである。
離れるのを嫌がる慊人のために彼女の許可なしには草摩の外に出ないので、26歳になるまでコンビニで買い物をしたことすらなかった。また、行動の基準が慊人を優先することに終始するため自我を抑えている節があり、本人曰く「暇を貰っても何をすることもなく」とのこと。
最も早く呪いが解けており(そのため作中で変身した姿は出てこないが、『ファンブック 〔猫〕』ではスズメが描かれている)、それを知っているのは慊人のみだが、紫呉は薄々気付いていた。
幼い頃は紫呉を慕っていて、現在でも紫呉・はとり・綾女のことを「兄さん」と呼んでいる。
中学生の頃に自身の物の怪である「酉」憑きの呪いが解ける。自分の中から、自分を縛る絆はなくなった。それが悲しくも、嬉しかった。けれどその際、泣き叫び哀れなほど必死に縋ってきた慊人を突き放すことができず、ずっと側にいると約束した。
呪いが解けた時点から、他の十二支との交流も避けていた。慊人の側に付きっ切りだったため、慊人は紅野を選んだ、と認識した紫呉に嫌悪されている。望まれるまま肉体関係も持った。その事実は結果として慊人と紫呉の関係を更に歪める一因となっている。
呪いが解けているため「神様」への本能的な思慕の念は消えており、深夜のコンビニで出逢った魚谷ありさは「人間として」初めて好きになった女性だった。ありさが彼に興味をもった理由は、抜けたところが透に似ていたから。
宴会での由希の発言以降、慊人に対して正面から向き合おうとする意識が生まれ、彼女の幸福を願い、変化の方向へ導こうとする。が、今更お前がそんなこと言うんだ、だったら何で最初に突き放してくれなかったと責められ、腰を刃物で刺された。「死んで償え!!」と叫び走り去る彼女を追いかけようとするが倒れてしまう。
その後、無事一命を取り留め、病院に見舞いに来た慊人と再会。また病院にてありさと再会を果たすが、自分がいると慊人が気に病むといなくなることを告げた。しかしありさは「どこへでも行けば?どこへでもあたしは行くよ」と返してくれた。退院後、草摩の家を出て行った。その後は田舎の町で就職。
名前の由来
「暮れの春(くれのはる / 3月 - 「晩春」の意)」から。
関連タグ
フルーツバスケット 本田透 魚谷ありさ 草摩由希 草摩夾 草摩紫呉 草摩慊人 草摩楽羅 草摩紅葉 草摩はとり 草摩潑春 草摩杞紗 草摩燈路 草摩利津 草摩依鈴