概要
妖怪を研究している民俗学教授で八雲曰く「妖怪狂い」だった。
自分の授業を取っていた女子大学生と結婚し夫婦となるが、家庭を省みず研究に没頭していたので八雲の世話を彼女に任せっきりだった。その後八雲が虐待を受けるだけでなく育児放棄をされてしまったので彼から酷く憎まれている。
八雲が幼かった頃に行方不明となっていたそうだが、実はチベットの山で遭難し、ロクに栄養も摂らなかったため倒れてしまっていたところをパイに介抱され、それ以後彼女と行動を共にしていた。
幻の種族と呼ばれた「三只眼吽迦羅」を長年追い求めており、パイがその一族の生き残りであること、彼女が人間になりたがっていること、他の三只眼達が何故彼女だけを残して消えたかなど様々な疑問が沸いていたが、その矢先に体の疲労が祟ってしまい自分の最後を悟る。
息を引き取る前に八雲宛の手紙をパイに渡し、「彼が君を人間にしてくれる」と遺言を残して亡くなった。これがきっかけでパイは東京に向かい、手紙と遺骨を八雲に渡し全てが始まることになった。
(八雲にとっては苦労を送る人生になった元凶であり、親の役目を果たさず自分に無理難題を押し付けたに等しいものだが…)