概要
『仮面ライダー』シリーズに登場する悪役。金属生命体。その本体であるネオ生命体についても本稿で記述する。
ZOの世界
初出は『仮面ライダーZO』。望月博士が生み出した「ネオ生命体」が、屑鉄などを取り込みバッタ状の姿と化した。その精神性は非常に幼く、博士を「パパ」と呼び、永遠に手元にとどめておこうとした。ロケットパンチや、分子破壊光線「マリキュレイザー」を武装として持つ。望月博士はネオ生命体に拉致される形となってしまい、ZOを吸収して「赤ドラス」へと進化したが、博士の息子である洋少年のオルゴールの思い出に反応し、その隙に力の源であるプールを博士に破壊され、体内から脱出したZOのキックで消滅した。
Jの世界
『S.I.C HERO SAGA』では、仮面ライダーJに憑依して復活し、ZOを一度破るが、地空人の介入で失敗し、フォッグマザーの亡骸を吸収して「フォッグドラス」(上記のイラスト)として力を得ようとする。だが、フォッグマザーの意識がまだ残っていたため、寝た子を起こしてしまい、ミイラ取りがミイラとなり、ドラス(ネオ生命体)はフォッグマザーに吸収されてしまう。
ディケイドの世界
『仮面ライダーディケイド完結編』にも「最強最悪の怪人」として登場。元々こいつはどういう因果か『劇場版仮面ライダーディケイドオールライダー対大ショッカー』にも大ショッカー傘下の怪人として未完全形態で参戦し、仮面ライダーに叩きのめされていたのだが、そのコアを大ショッカー残党が持ち出し、後にスーパーショッカーを名乗ることとなる彼等が培養したことで誕生する。スーパー死神博士を「パパ」、蜂女を「ママ」と呼ぶ。
電波人間タックルの捨て身のウルトラサイクロンで瀕死の重傷を負った蜂女はネオ生命体の力で傷を癒そうとするが、好機と見たドラスに逆に体を乗っ取られてしまい、ドラスは蜂女をベースに完全体として覚醒する。
その力は、ディケイド、仮面ライダーディエンド、仮面ライダーキバーラ、リ・イマジネーション平成ライダーを圧倒するほど。コンプリートフォームディケイドが「切り札」として、9人のライダーをチェンジさせた最強フォーム、ディエンドとキバーラの必殺技、ディケイドのファイナルアタックライド(要は昭和以来劇場版恒例のライダーリンチ)でやっとこさ倒された。
リ・イマジネーションネオ生命体(長い!!!)自体は「スーパークライス要塞」を操ってライダーたちを圧倒するが、ファイナルフォームライドしたライダーたちの攻撃と、仮面ライダーWにマンモスメカを逆用されてスーパークライス要塞が崩壊してしまう。その後も「W」の世界から逃げ込んできたダミー・ドーパントと一体化して「アルティメットD」となるが、ディケイドと、サイクロンサイクロン・ジョーカージョーカーと化したWのトリプルキックで倒された。