あらすじ
アメリカ独立記念日(インデペンデンス・デイ)を控えた7月2日、直径24kmにも及ぶ円盤型の宇宙船(シティ・デストロイヤー)がニューヨーク、ロサンゼルス、ワシントンD.C.などアメリカの大都市や、世界中の大都市上空にも出現した。混乱に陥る中、ホイットモア大統領率いるアメリカ政府は国民の不安を鎮めるべく、宇宙人との交信を試みるが、ケーブルテレビの技師デイヴィッドは衛星通信にノイズとして隠されていた信号が宇宙人の攻撃の暗号であることを察知する。デイヴィッドは離婚した妻でホワイトハウス首席報道官コニーの助力を得てホイットモアと会見し、それを伝えるも、アメリカ政府が彼らが侵略者であることを理解した時には既に遅く、宇宙船の主砲により主要な大都市は破壊され、廃墟と化してしまう。
7月3日、軍隊による反撃が開始されるも、宇宙船のバリアーに攻撃を無効化され、攻撃を行った戦闘機部隊ではスティーブン・ヒラー大尉を除き全滅する。NORADも破壊されたアメリカ首脳部は、宇宙人や小型宇宙船戦闘機(アタッカー)を捕獲して研究を行っている秘密施設「エリア51」に避難する。ヒラー大尉が捕虜にした宇宙人との対話で彼らの狙いが地球人類の根絶やしであることを知ったホイットモア大統領は、核兵器の使用を決断するが、宇宙船のバリアーは核攻撃さえも無効化するものだった。
独立記念日の7月4日、もはや人類に打つ手なしと思われたが、ひょんなことからデイヴィッドがコンピュータウイルスを宇宙人たちのマザーシップに感染させ、バリアーを一時的に無効化し、その間に全世界で一斉攻撃する反撃作戦を思いつく。ホイットモア大統領もこの作戦に全てをかける決断を下し、世界各国にモールス信号でその計画を伝達して協力を取り付ける。
ヒラー大尉とデイヴィッドはアタッカーに搭乗してマザーシップへ、ホイットモア大統領やラッセル・ケイスら寄せ集めのパイロットたちはエリア51に接近してくるシティ・デストロイヤーの撃墜に出撃し、彼らは最後の戦いに挑む。
登場人物
デイヴィッド・レヴィンソン - ジェフ・ゴールドブラム
ニューヨークのケーブルテレビ放送局で働いている天才エンジニア。宇宙人の暗号を解読したり、反撃作戦を立案するが、乗り物酔いである。
トーマス・J・ホイットモア大統領- ビル・プルマン
アメリカ合衆国大統領。湾岸戦争時は戦闘機パイロット。スティーブンが捕まえたエイリアンのテレパシーによって彼らの正体を知った。名台詞は『それが今日我々が讃える人類の独立記念日だ!』
【余談】『ムダヅモ無き改革』の小泉ジュンイチローは彼をモデルにしたと大和田秀樹は言っている。
スティーブン・ヒラー大尉-ウィル・スミス
F/A-18戦闘機の黒人パイロット。操縦テクニックは凄腕で、グランドキャニオンを舞台にアタッカーと鬼ごっこする程である。後にデイヴィットと共にマザーシップに乗り込む。
ラッセル・ケイス- ランディ・クエイド
ベトナム戦争時は戦闘機乗り。現在の仕事は軽飛行機で農薬散布業。10年前に宇宙人に誘拐され、エイリアンに復讐のチャンスを待っていた。
エイリアン
地球人を遥かに凌駕する高度な科学力・軍事力を持ち、数々の惑星を征服しては資源を食い荒らしてきた凶悪な種族。会話能力はテレパシー。体は弱く拳銃でも殺せるのでバイオ・メカニカル・スーツを着ている。
キーワード
マザーシップ
全長約550km、質量は月の4分の1にも達する半円形状のエイリアンたちの母船。海軍で例えると航空母艦のような存在。
シティ・デストロイヤー
直径約24kmの巨大な円盤。一撃で大都市を破壊する主砲を持っている。全体に見えないシールドが張り巡らされており、核兵器でも破壊不可能。
アタッカー
エイリアンの主力戦闘機。シティ・デストロイヤー同様にシールドが張り巡らされており、ロサンゼルスからグランドキャニオンまで軽く飛べるが、ヒラー大尉がF/A-18のパラシュートを使って目隠しされたので岩盤へ激突して墜落した。
エリア51
ロズウェル事件で捕獲したアタッカーとエイリアンの研究をしているアメリカ軍の秘密施設。民間人避難者が来たので避難所になった。
小説版
東京への攻撃も描写されており、シティ・デストロイヤーは皇居の上空を待機地点としている。作中では日本人が日常の生活や仕事をする描写があり、勤勉な日本人像として登場している。また京都や神戸なども攻撃された。
パリはノートルダム寺院、ベルリンは帝国議事堂、サンフランシスコはコンベンション・センター、北京は紫禁城、テルアビブは大ユダヤ教会堂の大ドーム、ロンドンはトラフォルガー広場のネルソン提督像が攻撃された。
ニューヨークはセントラルパーク、ワシントンD.C.はワシントン記念塔になっているが、映画ではエンパイアステートビルとホワイトハウスになっている。
関連作品
『ホワイトハウス・ダウン』
ホワイトハウスのガイドの台詞の中に登場する。
『秘密結社鷹の爪 鷹の爪GO 〜美しきエリエール消臭プラス〜』
「インデペンデンス・デイ!!」を何度も言うシーンがある。
ステージの1つである惑星カタリナは、本作へのオマージュとなっている。
敵味方入り乱れてのドックファイトがメインである点、ステージボスの「グレート・ディッシュ」がシティ・デストロイヤーを彷彿とさせる円形の超巨大戦艦であり、直下を一瞬で焼き尽くすほどの強力な主砲が搭載されている点など。