事件
1947年7月アメリカ合衆国ニューメキシコ州ロズウェル付近で墜落したUFOが米軍によって回収されたとして有名になった事件。ロズウェルUFO事件(Roswell UFO Incident)とも呼ばれる。
なんと、アーノルド事件からわずか2週間後の事件であった。
なお、付近といってもロズウェルからは70マイル離れていたが、ロズウェル陸軍飛行場(のちの ウォーカー空軍基地(1967年に閉鎖))が深く関わったため、ロズウェル事件と呼ばれる。
真相は気象観測用気球と発表されたが、実際はソ連の核実験を秘密裏に観測する軍事観測気球であった。
当時はそもそもUFOの概念が定まっていなかった時代であり、事件当初は大事件としては扱われていなかった。あくまでも軍は国を守るための機関であり物体の正体をつきとめるための機関ではない。この事件が宇宙人と関係があるように扱われ出したのは20年ほど経ってからである。まあ、本当に宇宙人がUFOに乗って地球にやって来ていたとしたら、いくら強大な権力を持つ機関でも隠し通すことなど不可能である。宇宙人側も政府のみを接触対象として民間人の目に触れないように秘密裏に着陸しようなんて思わないだろうし。
都市伝説
事件は1978年にテレビで「軍は異星人の乗り物を回収していた」というインタビューが放送され、更に1980年にタブロイド紙がインタビュー記事を掲載。これをキッカケにして「政府は何かを隠蔽している」という陰謀論として全米の注目を集め、その後も新しい目撃談が続々と登場していく。
ニューメキシコ州は未開拓の大自然が沢山残っている田舎の土地であって、聖地の見物に来る観光客相手の商売も無視出来ない。今では真偽のハッキリしない目撃情報が余りにも多過ぎて整理も出来ず、町おこしのネタという側面もあるらしい。
関連映画
関連タグ
捕まった宇宙人 ドイツ週刊誌が作成した有名な合成写真。本事件の写真として引用される。