概要
名古屋市を中心とする東海地方で圧倒的なシェアを誇っており、系列紙である東京新聞他の地方紙と合わせた場合の発行部数は毎日新聞や産経新聞を上回る日本有数の大手紙である。
中日ドラゴンズの親会社。スポーツ欄のプロ野球関連の記事はドラゴンズが中心である。
報道姿勢は左寄りで、基本的に政権に批判的である。かつてリベラルな論調の新聞が多かった時代にはさほど目立つ存在ではなかったのだが、いわゆる「右傾化」が進みマスコミ全般が保守色を強めている近年では中日新聞・東京新聞の報道姿勢は目立っている。しかし中京圏の地方行政問題では行政寄り・トヨタ自動車寄りの報道をすることが多い。
他のブロック紙の北海道新聞、西日本新聞と連合を組んで特派員を世界中に送りだしており、全国紙でないにもかかわらず通信社の記事にあまり依存していないことも特徴。
東京電力原子力発電所事故以降、原子力発電の報道に力を入れており、福島に支局を置いている。
東海・北陸地方のフジテレビ系列のテレビ局5局やCBC(TBS系列)、テレビ愛知(テレビ東京系列)、三重テレビ(独立局)、東海ラジオ、FM愛知以外の東海3県のFMラジオ局、FM石川に強い影響力を持つ。また、びわ湖放送(独立局)、FM滋賀、さらには静岡朝日テレビ(テレビ朝日系列)にもお金を出しており、東海テレビ及びフジテレビを通じて長野放送とも割と仲良し。あれ?フジテレビの関連新聞って、この中日と、主義主張が真っ向から対立してなかったっけ?
北陸中日新聞
1952年3月に創刊。元々は富山県の地方紙・北日本新聞の石川県版だった。
なぜ富山県の新聞が石川県に進出したのかというと、石川県の新聞である北國新聞が、「富山新聞」と名乗って富山県に土足で上がり込んだため、その報復策としてこのようなことをしたのだった。
だが、石川県は北國新聞があまりにも強かったことから、北日本新聞はわずか1年で北陸新聞を放り出してしまう。そのため、石川県(金沢市)に本店を構え、富山県とも縁が深いデパートの大和がこの新聞の発行元を引き受けた。
その後1960年に中日新聞の手に渡り、現在の「北陸中日新聞」と名を改めている。
販売エリアは石川県と富山県。かつては福井県もエリアだったが、1993年に福井県の地元紙「日刊福井」を事実上買収したことでエリアから外されている。なお、「日刊福井」は、1994年に「日刊県民福井」と改名している。
中日スポーツ
中日新聞によるスポーツ新聞。1950年にタブロイド週刊紙「中日ウィークリー」として創刊、1954年2月に日刊紙に昇格したうえで現在の名称に改めている。なお、題字は、日刊紙昇格・改名の頃から、一度の変更もなく使用している。
とにかくドラゴンズマンセーな新聞であり、勝てば大はしゃぎ、負けたら負けたで「何とろくさいことしとるんじゃたわけー」と罵倒し、さらには試合がないときでも1面にドラゴンズネタを載せないと気が済まない。それどころか、ドラゴンズの目の前でどこぞの球団が優勝を決めたときには、1面どころかしばらくは全くプロ野球とは関係のない記事が続き、それこそ忘れた頃に「あれ?昨日野球あったっけ??????」的扱いで取り上げた、と言う有様であった。
風俗店などの広告は載せるが、駅売り版であってもアダルト面はない。エロ記事読みたい奴は中京スポーツ(東京スポーツの、三重県南部を除く東海3県・北陸3県版。静岡県西部・滋賀県東部・長野県のごく一部もエリア)を読めばいいのである。