ゲラグ
げらぐ
「“人間なんて生きてる価値ないから死んじゃいな”ってことなんだ、ふふっ」
本項目には、「小説仮面ライダークウガ」の核心、に迫るネタバレが存在します。
概要
『小説仮面ライダークウガ』に登場する3(4)人存在するグロンギの残党であるクラゲ種怪人。警察の発表では未確認生命体48号。
古代、クウガのプロトタイプにより封印されていたが、ン・ダグバ・ゼバ絶命から13年後にラ・バルバ・デにより復活。自分たちより先に活動していたメンバーがゲゲルに相次いで失敗し壊滅したことを教訓に、リント=現代日本人の社会にひっそりと潜伏し、彼らの社会構造を学習して完全に溶け込む(一条曰くグロンギが人間に近い存在になった)と人間の持つ心の闇を巧みに利用して着々とゲゲルの下準備に取り掛かっていた。
階級は不明であるが、ファンの間では能力からゴ集団に所属し、フルネームはゴ・ゲラグ・ギではないかと推測されている。また、メ集団に所属するメ・ゲグラ・ギとは何だかの血縁関係があるものと思われるが詳細は不明である。
クラゲ種怪人だけに水中戦を得意としており、軟体性の肉体は、物理的な衝撃を緩和し、物理攻撃をほぼ無効化出来るほか、手の先などから触手を伸ばし、その先に付いた毒針で対象者を刺してクラゲ毒を注入する。このクラゲ毒は分子構造的に不安定な構造をした特殊なものであり、この毒が体内に入れば人間の持つ免疫グロブリンと結び付き、アレルギー物質に変化し、確実にアナフィラキシーショックで瞬時に対象者を殺すことが可能。
また、この毒は水の硫酸アルミニウムと結び付くと、皮膚に付着させただけでアナフィラキシーショックを引き起こす猛毒セシドヒルビリンに変化するという恐ろしい特徴を持っている。
そのほか、体内で生成される生体電気を使い、触手の先からプラズマを発生させ、硬い岩盤などを粉砕する能力も有しており、応用すれば自身の体温を自在に変化させたり、機械類の誤作動なども起こすことが出来る能力を有している。
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以下、『小説仮面ライダークウガ』の核心に迫るネタバレ‼
人間態時の姿はふわふわしたくせ毛が特徴の幼さがまだ顔に残る16歳の少女で、人間社会での仮の姿は物語の始まる2年前に『1万人のメイド宣言』なるものを掲げ、老若男女に絶大な人気を誇るアイドル歌手・伽部凛(とぎべりん)事、山野愛美その人。
世間体では誰にでも優しく語り掛け、笑顔を振りまく心優しい娘を演じてはいるが、その愛想の良い笑顔の仮面の下では素性の知らない自分をお金になるからというだけで、簡単に受け入れてくれた事務所の社長やマネージャーたちをあざ笑いながら利用し続けていた(本人曰はくゲゲルの下準備の為に2年間我慢していたとのこと)。
自身の潜伏先を探していた矢先、とある家族の家庭崩壊仕掛けている現状を利用し、暫く観察した後、その家庭に潜り込むため、当事者の母親に近づき、家庭内に潜り込むと、彼女の心の闇を利用し、娘を実の母親に殺させてその娘本人成り変わるという非常にえげつない方法を取るなど本質はド外道かつ吐き気を催す邪悪を体現したかのような陰湿かつ残忍な性格の持ち主で、さらに狡猾な頭脳の持ち主でもあり、決して自身の正体を掴ませない様に最新の注意を払っており、潜伏先やアイドル事務所の関係者を上記にある通り上手く利用し、時には自身の能力を使って周りの人間やファンたちを欺き続けていた。
ゲゲルのルールはアイドルとしてデビューした時に世に出したデビューシングル『シークレット・シグナル』の歌詞にそって「アカ」「アオ」「キ」が名前(本名、或いはあだ名でも可)につく人物を順番に、毒針で刺してクラゲ毒によるアナフィラキシーショックを起こし殺すというもの。
しかし、これはいわばリハーサルであり、最終的には順番が2周目に突入した時点でライブを開き、ライブの終盤のメインイベントで使われる水槽内の水に、予め自身の毒を混入しておき、水を自身の毒と水の硫酸アルミニウムと結びつけさせて、猛毒セシドヒルビリンに変化させ、これをイベントのクライマックスで会場に詰めかけた観客3万2千人に浴びせ掛けずぶ濡れにして全員を纏めて殺害するという彼女の性格に相応しい残忍かつ陰湿なもので、最終目標は計5万人‼。
劇中、彼女の正体に気き、ゲゲルのルールを見抜いた一条始め、他の警官たちに自身の凶行についても肉薄されるも、余裕の態度を崩さず、逆に現状のリント社会の落とし穴(バックに仲間の1人が[[巨大な権力者たちの巣窟に潜り込んでいた事もあるかも知らないが)
のルール(法律)を突き付け、ワザと挑発めいた態度を見せ、取りあえずゲゲルの本番の景気づけに真実に一番近い鬱陶しい人物の1人に種明かしをした後、殺害しようとするが、諸事情で殺害しようとした人物がクウガであった事を知らなかったため、驚愕し、すぐさま死闘を開始‼
クウガの方もある理由でグローイングフォームのままであったため、戦いを有利に進めてはいたが、その想定外の出来事によっぽど焦っていたのか、自身のホームグラウンドである水中戦に持ち込もうと天井裏に仕掛けてあった水槽の水を戦場へと持ち込もうとした際、自らの攻撃で天井を崩落させてしまい、その時落ちて来た破片で大ダメージを負うという大ポカをやらかしてしまい、弱り切ったまま、怒涛の格闘を受けた後、グローイングキック(グローイングフォームのままで放ったマイティキック)を受け爆死した(本人が瀕死の重傷を負っていた事もあり、グローインキックでも効果が表れたと推測される)。
しかし、死ぬ直前、人間態になった為、爆散後、その首がクウガの前に飛んでくるという事態が発生している。この出来事はゲラグが狙って行った最後の嫌がらせなのか偶然の出来事であったのか、真相は闇の中である…。何方にしても最後の最後まで、ただでは転ばない下衆であった…。