データ
概要
むげんポケモン・ラティオスがメガシンカした姿。
ORASにてラティアスと共にメガシンカすることが明らかになっているが、実はポケモンXYのデータの中に紛れ込んでいたりした。
ラティアスと共に準伝説ポケモンの中では初めてのメガシンカポケモンとなる。
メガシンカ前よりも腕が巨大化し、背中にあった翼はその巨大化した腕の部分に移動しているなど、全体的にモチーフであるジェット機により近い姿になった。
また、元々胸にあった三角形のマークも腕(肘)についた。体色は鮮やかな青から薄紫に近い色に変化している。
メガシンカ前と同様に腕を折り畳んで飛行するようだが、メガシンカ前は腕を前に向けて折り畳んでいたのに対し、メガシンカ後は後ろに向けて折り畳んでいる(メインイラストを見れば分かるように翼の向きの都合上、通常時は翼の向きが逆になる)。
一見するとメガラティアスとほぼ見分けがつかない見た目となってしまい、違いが分かりにくすぎる(瞳の大きさ及び色、体の大きさ等)為か、デザインの評価はあまり良くない。
しかし、ラティオスとラティアスはあくまでも「同じ種類のポケモンのオスとメス」と言う設定があるので、ここまで似通ったデザインになってしまったのは仕方無いとも言える。
ラティオスは原典同様に通常はオメガルビーでのみ捕獲可能となる。
但し、むげんのチケットがあればアルファサファイアでもラティオスを入手する事が可能である。
対応するメガストーンもとある人物から入手可能だが、その人物曰く「その辺に落ちてた」とのこと。
ゲーム中ではメガラティオスの背中に乗ってホウエン地方の上空を飛び回ることが可能。
メガラティアスよりも大柄で高速。…という設定があるが、全くそんなことはなかった。
余談だが、ORASのPVでは少年が通常のラティオスの背中に乗っていた。
ちなみにデータが紛れ込んでいる為かラティオスナイトはXYに転送できる。
ORASが発売された現在、XY環境でメガラティオスが存在するのは改造とは限らない。注意。
ゲームでの性能
H | A | B | C | D | S | 合計値 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ラティオス | 80 | 90 | 80 | 130 | 110 | 110 | 600 |
メガラティオス | 80 | 130 | 100 | 160 | 120 | 110 | 700 |
上昇値 | ±0 | +40 | +20 | +30 | +10 | ±0 | +100 |
メガシンカすると攻撃を中心に、防御・特攻・特防が上昇する。
特性は引き続きふゆう。
その為、メガシンカは純粋に能力を強化するだけのものとなっている。
特殊アタッカー主体であるにも関わらず攻撃が大幅に上昇したり、高速ドラゴンが多いORAS環境にも関わらず素早さ据え置きである等マイナス面が非常に目立つ為、「産廃メガシンカ」と評するトレーナーも少なくない。
要らない能力に+40されるメガシンカは珍しくはないが、実際それらは産廃気味なメガシンカばかりでもある。
さて、このメガシンカの最大の利点は耐久面が上昇する事である。
XYのラティオスは諸々の弱体化に加えて先制技で呆気なく倒される事が多く、持ち前の火力を発揮できない事が多かった。
しかし、耐久面が上昇する事によってこれを耐える可能性を生み出す事ができる。
なお、ファイアローの鉢巻ブレイブバード程度なら確実に1発耐える。
防御+20・特防+10は小さいようで意外と大きいのである。
また、持ち物が「ラティオスナイト」固定になる点も案外大きな利点。
特に汎用技としてばら撒かれているはたきおとすの補正が掛からない点は、あくタイプが弱点であるメガラティオスにとっては嬉しい。
状態異常が怖いがみがわり・しんぴのまもり・サイコシフトといくらでもいなす技を習得できる為ある程度対応できる。
上がりすぎた攻撃も決して無駄というわけでは無い。
元々りゅうのまいを習得出来る事もあり、物理型も扱いやすくなっている。
特殊アタッカー主体である事を逆利用した奇襲としてはもってこいである。
また、攻めでラティオスが苦手としていたはがねタイプに唯一抜群を取れるじしんを採用しやすくなり、めざめるパワーに頼らなくてもはがねタイプに対応できる。
攻撃の方が大きく上昇している為イカサマが怖いが、1発で落とされる程やわな耐久はしていない。
今までのラティオスが火力を求めた「主砲」型であれば、メガラティオスは汎用性を重視した「遊撃手」型であると言える。
PGLの統計では「ラティオスナイト」所持率は20%弱と第2位であり、決してメガシンカが劣っている事は無い(1位は比較対象であるメガネだが)。
とは言え、1戦に1枠しか使えないメガシンカを回すのが難しいと言う難点は無視できない。
ドラゴンタイプのメガシンカだけでもトップメタ・メガボーマンダや目下最大のライバルである妹・メガラティアスの存在が非常に重い。
妹に負ける兄貴ってなんなのか…。
総括すると、メガシンカ自体はラティオスの戦法に別の道を生み出したと言える。
従来通りの火力を取るか、メガシンカの一部の利点を取るかはトレーナーの裁量次第である。